タグ プロパティ

次の表は、Configuration Hub アプリケーションで使用できるすべてのタグ タイプ(ブロック タイプ)について説明しています。

注: iFIX のデータベースには、AA(アナログ アラーム)、AI(アナログ入力)などのブロック タイプがあります。このヘルプ ドキュメントでは、「タグ」という用語を使用する場合、あらゆるブロック タイプを指しています。
タグ タイプ 説明
AA タグ

アナログ アラーム(AA)タグは、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバからアナログ データを送受信し、アラーム制御を行います。このタグの使用と、アラームを中断し、各アラームに限界値や優先度を設定できます。また、アラームの生成を指定の時間間隔遅らせ、アラーム発生時には接点を閉じ、自動的にアラームの再発行と確認応答を行うこともできます。

AI タグ

アナログ入力(AI)タグは、SAC(スキャン、アラーム、制御)プログラムがタグをスキャンするたびに、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバからアナログデータを送受信します。

AO タグ

アナログ出力(AO)タグは、上流のタグ、オペレータ、プログラム ブロック、スクリプト、またはその初期値フィールドから値を受け取るたびに、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバにアナログ シグナルを送信します。

AR タグ

アナログ レジスタ(AR)タグは、プロセス機器との間で、アナログ値を送受信します。iFIX はタグを参照する画像が開いているときにのみタグを処理するため、最小限のメモリを使用して 1 つのタグで入力容量と出力容量の両方を提供します。

BB タグ

ON-OFF 制御(BB)タグは、受け取ったアナログ値またはオペレータの入力をもとに、2 つのデジタル出力の開閉を制御します。

BL タグ

Boolean(BL)タグは、複数の入力から 1 つの true または false の出力を計算します。

CA タグ

汎用演算(CA)タグは、上流のタグから渡された値と、最大 7 つの他の定数やタグ値に対して、簡単な数学的計算を行います。

注: 計算の精度は 15 桁です。16 桁目で丸め誤差が生じる可能性があります。
DA タグ

デジタル アラーム(DA)タグは、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバからデジタル データ(1 または 0)を送受信し、アラーム制御を行います。このタグの使用と、アラームを一時停止し、アラーム条件とアラーム優先度を定義できます。また、アラームの生成を指定の時間間隔遅らせ、アラーム発生時には接点を閉じ、自動的にアラームの再発行と確認応答を行うこともできます。

DC タグ

装置制御(DC)タグは、ユーザが定義した特定の条件に基づいて工場のデジタル機器の開閉を調整します。このタグは、フィードバック シグナルで機器の状態を確認することで、機器を時限的に操作できます。

DI タグ

デジタル入力(DI)タグは、SAC(スキャン、アラーム、制御)プログラムがタグをスキャンするたびに、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバからデジタル データ(1 または 0)を送受信します。

DO タグ

デジタル出力(DO)タグは、上流のタグ、オペレータ、プログラム ブロック、スクリプト、またはその初期値フィールドから値を受信するたびに、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバにデジタル値(1 または 0)を送信します。

新しい値がハードウェアに送信されるたびに、iFIX はデジタル出力タグを処理するため、一般的にラッチされているように動作します。デジタル出力タグを単独のタグとして構成した場合、値が変化するたびにデジタル値を出力します。

DR タグ

デジタル レジスタ(DR)タグは、プロセス ハードウェアにデジタル値を送受信するタグです。iFIX はタグを参照する画像が開いているときにのみタグを処理するため、最小限のメモリを使用して 1 つのタグで入力容量と出力容量の両方を提供します。

DT タグ

デッド タイム(DT)タグは、入力された値をチェーンの次のタグに転送するのを遅らせることができます。

ETR タグ

拡張トレンド(ETR)タグは、上流のタグから最大 600 個の値を収集します。このタグを使用することで、複数のトレンド タグを連鎖させることなく、1 つのタグで最大 10 分相当のデータ(スキャン周期 1 秒と仮定)をトレンドにできます。また、異なるスキャン周期と平均圧縮ファクタを組み合わせることで、数時間または数日のリアルタイム データを保存することができます。

チェーンの上流にある 1 次タグによって、拡張トレンド タグのスキャン周期が決定します。タグは値を受け取ると、そのデータを保存し、すぐに次の下流のタグに渡します。タグによって収集されたデータは、iFIX WorkSpace のチャートを使用して表示できます。

注: プロセス データベースには、トレンド タグもあります。このタグは最大 80 個の値をトレンドにします。80 個を超える値のトレンドが必要な場合は、拡張トレンド タグを使用してください。
EV タグ

イベント アクション(EV)タグは、IF-THEN-ELSE 論理を使用して、前のタグの値またはアラーム状態をテストします。テスト式の結果に基づき、タグを使用してデジタル タグを開く、タグをオンにする、スキャンをオフにできます。

FN タグ

ファンアウト(FN)タグは、受信した値を次のタグと最大 4 つの追加タグに送信します。次のタグとしてリストされたタグは、その値をすぐに受け取ります。追加された送信先のタグは、iFIX がそれらのタグを次回スキャンした時に値を受け取ります。送信先のタグが手動モードの場合、即時更新されます。

HS タグ

ヒストグラム(HS)タグは、ある一定の期間に値が発生する頻度を記録します。

LL タグ

進み遅れ(LL)タグで、進み遅れ理論の補償戦略の利点を組み合わせて、プロセス ダイナミクスをシミュレートできます。

ヒント: 進み遅れ理論を十分に理解されていない方には、このタグの使用をおすすめできません。単に時間を遅らせるのみであれば、デッド タイム タグを使用してください。

進み遅れの公式を次に示します。

出力 =C3[C1(入力 - 前の出力)+(入力 * スキャン周期)+ C2(前の出力)]

C1、C2、(1 次タグの)スキャン周期は秒単位です。K は、タグの[定数]フィールドで定義された定数です。

MDI タグ

マルチステート デジタル入力(MDI)タグは、1、2、3 個の関連するデジタル入力を監視します。タグは、SAC(スキャン、アラーム、制御)プログラムがタグをスキャンするたびに、I/O ドライバ、OPC サーバ、OPC UA サーバから受信したデジタル値に基づいて、生の入力値(0 ~ 7)を生成します。

PA タグ

パレト(PA)タグは、最大 8 つの入力を許可し、それらのパーセンテージを計算します。

PG タグ

プログラム(PG)タグは、短いプログラムの実行時にプロセスの自動化を促進し、バッチ制御を支援する力強い方法です。プログラム命令文で使用できるコマンドのリストについては、「iFIX データベース リファレンス」を参照してください。

PID タグ

PID タグは、ユーザ定義の設定点から偏差を返す際に制御される変数(アナログ入力値)を変更して、クローズしたループ内でバランスを維持します。その偏差(測定値と目標値の差)ができる限りゼロに近づくように、偏差の補正値を出力します。

エラーに応答する際、PID タグでは、適切な制御出力シグナルを算出し、エラーをゼロに減らすよう試みます。PID タグによる調整は、比例バンド、リセット、レートなどに加えて、設定点と測定値間の偏差を算出します。

RB タグ

比率バイアス(RB)タグは、定数を加えたり(バイアス)、定数を掛けたり(比率)することで、受信シグナルを変更できます。タグは、シグナルからオフセットを差し引くことで定数を算出します。

出力値 = 比率(入力値 - オフセット)+ バイアス

注記:

注: これは、y = mx + b の変形です。
RM タグ

ランプ(RM)タグは、ターゲットの出力値を減少または増加させます。タグには最大 3 段階のランプ値があります。各ランプ ステージでは、ターゲット値とランプ値を指定できます。また、最初の 2 つのステージでは、保持時間が設けられています。各スキャン サイクルにおいて、ランプ タグはその出力値を次ブロック フィールドで指定されたタグに送信します。

SC タグ

統計制御(SC)タグは、XBARBAR の平均値からの平均オフセットとその偏差率を計算し、それに基づいて他のタグの値を調整します。

SD タグ

統計データ(SD)タグは、他のブロックやオペレータからの入力データをもとに、統計計算を行います。

SQD タグ

SQL データ(SQD)タグは、SQL トリガ タグが実行されたときに読み書きするデータを特定します。SQL データ タグは、iFIX のプロセス データベースとユーザのリレーショナル データベース間でデータを相互に転送します。

SQT タグ

SQL トリガ(SQT)タグによって、iFIX で SQL コマンドが実行されます。

SS タグ

シグナル セレクト(SS)タグを使用すると、最大 6 つの入力をサンプリングし、ユーザが選択したモードに従って入力を操作し、その結果を次のタグに送信できます。

TM タグ

タイマ(TM)タグは、値を増加または減少させることによって、タイマ カウンタとして機能します。

TR タグ

トレンド(TR)タグは、一定期間にわたって最大 80 個の値を収集します。このタグを iFIX WorkSpace のチャートに接続することでトレンドを把握できます。

トレンド タグのスキャン周期は、チェーンの上流にある 1 次タグにより決定されます。タグが値を受け取ると、データを保存し、これをわずかなデッド タイム(転送遅延)で直ちに下流のタグに渡します。

TT タグ

積算(TT)タグは、上流のタグから渡された値の浮動小数型の合計値を保持します。

TX タグ

テキスト(TX)タグは、プロセス ハードウェアや OPC サーバからテキスト送受信します。タグはテキストを受信すると、タグのアラーム エリアに割り当てられたすべての有効なアラーム送信先にデータを送信します。