モデルの概要

iFIX モデルでは、システム内の資産のブループリントやテンプレートを作成し、タイプの定義から生成されたインスタンスを迅速かつ容易に作成・管理できます。

iFIX のモデルは、次のコンポーネントで構成されています。

  • オブジェクト タイプ: オブジェクト タイプとは、ブループリントのことです。ブループリントは、工場内にあるミキサー、炉、ポンプなど、複製する具体的なもので、すべてのミキサー、炉、ポンプに共通の構造(共通の変数と含まれるタイプ)を持ちます。オブジェクト タイプには、「変数」「含まれるタイプ」「テンプレート」があります。
  • 変数 - 温度、圧力、流量など、特定のタイプのすべてのオブジェクトに共通する個々のタグや測定値です。[変数]は、システム内のデバイスから IGS やOPC UA クライアントなどの iFIX ドライバを介して取得した値を保持するタグを表します。
  • テンプレート: [テンプレート]は、オブジェクト タイプからオブジェクト インスタンスへの 1 つ以上の変換機能を提供します。変数が共通で、サブセットは独自のものである 2 つの異なるタイプのポンプがある場合、1 つのポンプ タイプに対して 2 つのテンプレートを作成することになります。
  • 代替名 - [代替名]を使用すると、タイプ定義をパラメトリックにして、タイプとテンプレートから作成されたオブジェクト インスタンスが一意になるよう修正できます。
  • 含まれるタイプ - [含まれるタイプ]を使用すると、一緒にインスタンス化される資産の階層的なブループリントを作成できます。
  • オブジェクト インスタンス - オブジェクト タイプから作成されるインスタンスです。インスタンスはアプリケーション内の資産を表し、変数は iFIX タグとして作成されるか(直接変数)、既存の iFIX タグを指すか(間接変数)、タイプに合わせて固定されるか(静的変数)のいずれかです。