テンプレート管理

概要

テンプレートの管理は、タイプ編集パネルの[テンプレート]ドロップダウンから行います。

テンプレートに格納されているもの

各テンプレートには、タイプ内の他のテンプレートとは異なる、タイプに関するいくつかの詳細情報が保存されています。具体的に、テンプレート保存される内容は次のとおりです。

  • 代替名 - テンプレートごとに固有のものです。
  • 変数を除外する/含める - テンプレート レベルで、そのテンプレートからインスタンスを作成する際に、どの変数を含めるか、または除外するかを選択できます。
  • 変数のプロパティ変更 - IO アドレスやアラームの条件など、テンプレート モードで行ったすべてのプロパティ変更がテンプレートに保存されます。新しいテンプレートを作成した場合、それらは異なっている可能性があります。
  • [含まれるタイプ]テンプレートの指定 - テンプレートごとに、[含まれるタイプ]の各エイリアスについて、そのテンプレートからインスタンスを作成する際に使用するテンプレートを指定できます。

変数

IO アドレスやアラームの条件など、テンプレート モードで行ったすべてのプロパティ変更がテンプレートに保存されます。新しいテンプレートを作成した場合、それらは異なっている可能性があります。

代替名

代替名は、テンプレートを介して変数のプロパティ定義にプレースホルダを作成するメカニズムを提供します。オブジェクトのインスタンス間で変数プロパティの値を変化させる必要がある場合、代替名によってプレースホルダを定義し、インスタンスごとに一意の値を提供できます。たとえば、変数の I/O アドレスが変数テンプレートで定義されている場合、特定のタグの I/O アドレスを提供すると、すべてのインスタンスで同じ値になります。その代わり、I/O アドレス値の一部または全部で代替名を使用すると、この値をインスタンスごとに異なる形で置換できます。

代替名は、テンプレート定義の一部として定義および管理ができます。テンプレート変数のプロパティで代替名を使用するには、プロパティ内で中括弧で囲まれた代替名を使用します。数値型のプロパティは全値を代替する必要がありますが、文字列の値は一部を代替したり、複数の代替を使用したりできます。代替名は現在のところ、列挙型プロパティには使用できません。

たとえば、「This is the serial number Ō{Asset_Number} of this Ō{Asset_Name}」のように変数の説明プロパティを代替名で定義できます。ここで、Asset_NumberとAsset_Nameは代替名であり、その値はオブジェクト インスタンスごとに提供されます。
注: 現在、モデルで使用される代替名字列内の数式はサポートされていません。

含まれるタイプ

[含まれるタイプ]は、資産のコンテインメントを定義し、複数レベルのインスタンスを作るために使用できる階層関係を提供するほか、iFIX ピクチャ定義でモデルの消費時にこの階層を利用できます。

[含まれるタイプ]は、他の既存のタイプ定義を参照し、親タイプの下に編成されます。たとえば、ポンプのアセット タイプ定義にシャフト タイプを含めることができます。これを実現するには、ポンプとシャフトのタイプ定義を別々に作成し、ポンプ タイプ定義で、[含まれるタイプ]タブに、エイリアス名を提供し、ドロップダウンからシャフト タイプを選択して、新しいコンテインメントを追加するオプションがあります。

エイリアス

親タイプの下に含まれるタイプを含める場合は、含まれるタイプの別名を指定する必要があります。親タイプがインスタンス化されると、エイリアスが含まれるタイプは、親タイプのインスタンスの下にエイリアス名を持つインスタンスとして自動的に作成されます。エイリアシングは、同じ種類の複数のコンテインメントを区別できます。1 つの親タイプの下に複数のエイリアスを含めることができます。また、含まれるタイプには他のタイプを含めることができ、階層を構成できます。たとえば、ポンプには、インボード用とアウトボード用の 2 つのベアリング ユニットがあります。ベアリング タイプは、ポンプに含まれるタイプとして、Bearing_Inboard、Bearing_Outboard という別名で追加できます。