1971 - 1985

伝統の継続

GEは複雑さを増す社会のニーズに応えるためのイノベーションを継続。天然資源問題に対処するため、XENOY樹脂から光ファイバーの発明に至るまで、幅広く応用できる新素材を開発しました。医療分野では、シックスシグマのための設計(100万の機会につき3回の失敗、つまり99.99999%の成功を意味する)にもとづいた磁気共鳴断層撮影装置(MRI)技術や、全身用コンピュータ断層撮影(CT)スキャナを開発し、高速かつ鮮明な人体画像の撮影を実現しました。1976年、GEヘルスケアはオーストラリアにGEメディカルシステム(GEMS)を設立し、翌年にはオーストラリアのシドニー郊外のサザランドにGE初のCTスキャナを設置しました。また1980年代初頭には、最初のGE Dash 7シリーズ機関車を3両、西オーストラリア州ピルバラ地域にあるハマスレー・アイアン社に納入し、ボーイング737型機に搭載するエンジンをカンタス航空社から受注しました。

1969
General Electric

1971

1973

1974

1976

1978

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1983

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1 of 9: ポータブル・エアコン (1971)

1971年

人々の生活をさらに便利に。1971年、初の可動式エアコン「キャリー・クール」の開発により、快適な空調を、好きな場所に持っていくことができるようになりました。

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2 of 9: 2人目のノーベル賞受賞者 (1973)

1973年

1973年、GEのアイヴァー・ゲイバー博士が超電導体におけるトンネル効果の発見により、ノーベル物理学賞を受賞しました。まるで「レンガの壁を野球のボールがすり抜ける」かのような、この量子物理学上のシンプルながら驚くべき効果は、原子の視覚化や極微磁場の発見といった技術につながり、研究の新しい地平を切り拓きました。

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3 of 9: エア・フォース・ワンのエンジン (1974)

1974年

GEとフランスのスネクマ社が手を組み、航空機エンジンの最高傑作と呼ばれたCFM56が生まれました。世界中で5秒に1機、CFM56を搭載した飛行機が離陸しているとも言われています。同時にGEは民間市場にも進出し、エア・フォース・ワンにも使われる広胴型航空機向け高バイパス・ターボファン・エンジンを開発しました。

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4 of 9: X線CT診断装置 (1976)

1976年

1976年、GE中央研究所とGEメディカル・システムズのチームがX線CT(コンピュータ断層撮影法)診断装置を開発。5秒足らずで人体の鮮明な断層X線写真が撮影できるようになりました。それまでのX線装置の4倍から60倍の速さです。高速撮影により、患者さんの身動きによるぶれが抑えられ、より詳細な写真が得られるようになりました。

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5 of 9: ビルトイン電子レンジ (1978)

1978年

調理をさらに速く、簡単に、便利に。1978年、フードプロセッサーFP-1、FP-2が発売され、面倒な下ごしらえが数秒ですむようになりました。またクッキングヒーターの上に据え付ける省スペースな電子レンジ「スペースメーカー」も初めて発売されました。

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6 of 9: デジタルクロックラジオ (1978)

1978年

1978年、GEは予約機能つきデジタルクロックラジオを発売しました。ラジオのスイッチを好きな時間にセットでき、朝も音楽が起こしてくれます。朝起きるのが楽しくなりました。

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7 of 9: GE創業100年 (1978)

1978年

技術革新を続けるGEは1978年に創業100年を迎えました。取得した米国の特許は、100年目のこの年だけでも計865件に上ります。GEが米国史上初めて5,000件の特許を達成した団体となったのも、納得です。

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8 of 9: 光ファイバー (1981)

1981年

GEライティングは約90センチの石英ガラスのインゴット(鋳塊)を開発しました。これを引き伸ばすと、40キロメートルもの光ファイバーになります。この発明は通信における光ファイバー革命の始まりを意味しました。

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9 of 9: 磁気共鳴断層撮影装置(MRI) (1983)

1983年

1983年、GEは磁気共鳴断層撮影装置(MRI)を開発しました。このシステムを可能にしたのは、地球の30,000倍の強さの非常に均一な磁場を持つ巨大な超伝導磁石です。MRIにより、これまでにない詳細で鮮明な体内構造の断面図を映し出すことができるようになりました。特に、X線ではきわめて困難だった「柔らかい」組織の映像も得られるようになったのです。