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Press Release

GEのパワーコンバージョン事業、船上からの制御を可能にする、新しい自動船位保持システムを発表

May 08, 2013

 

  • 状況把握を容易にし、船体操縦に集中できる環境を実現
  • システムの柔軟な操作性により、効率的な洋上操作が可能
  • GEのecomagination認証を取得し、オペレーションコストと排出ガスを低減するエネルギー効率の高い航海システム
  • 完全に統合されたシステムによって効率的な電力および推進力を発揮

 

 

パリ - 2013 年5月7日 - GEのパワーコンバージョン事業は、5月6日から9日まで米ヒューストンで開催されるオフショア・テクノロジー・カンファレンス(OTC)において、操作性を強化した最新バージョンの自動船位保持(ダイナミックポジショニング:DP)システムを発表します。この最新バージョンはエネルギー効率と統合性に優れ、操作性の良さを最大の特徴としています。GEのパワーコンバージョン事業でマリン・ビジネス・リーダーを務めるポール・イングリッシュは、「このシステムは、制御操作を船員の手に取り戻すものです。」と述べています。

DPシステムは、50年程前に導入されて以来、その構成と操作性は複雑さを増しています。センサー精度は向上し、電気および推進システムについても複雑化が進んでいます。船位保持システムの中枢を成すコンピュータ制御は高性能化が 図られていますが、周囲の環境、船首の方向、位置、推進機やスクリューの制御における挙動や問題といった各センサーからの様々な信号を利用して船位の安定を図るというDPシステムの原理は 当初から変わっていません。つまり、DPシステムとは船体位置を保持するために、高度なシステム自動化を要するプロセスによって、一人の船上操縦者が船体を管理できるようにするものです。

イングリッシュは、「DPシステムの進化によって高性能化や複雑化が進むにつれ、DPオペレーターは船体位置、方向、航路の制御といった本来の作業よりも、コンピュータシステムの操作に手間を割くといったリスクが顕在化しています。しかしながらGEの新しいシステムによって、DP制御操作はオペレーターの手に戻ります。新システムは、DP制御をエンジニアリングから船上で行う操作に戻し、船位保持システムを航行機器に回帰させます。今後、DPオペレーターは複雑なコンピュータシステムの調整や制御から解放され、本来の職務である船体操縦に集中できるようになります。」と述べています。

今回GEのパワーコンバージョン事業は、このDPシステムの開発に当たって新しいヒューマンマシンインターフェース(HMI)を導入しました。コントロールパネルはシンプルで整頓されており、配置される制御デバイスは少数に抑えられています。採用されている26インチのタッチスクリーンは、オペレーターの使い勝手に合わせた傾斜調整が可能で、スクリーン前での座位や立位または歩き回るなどオペレーターの様々な姿勢に対応することができます。このため、オペレーターによって異なる身長、太陽光や人工光などブリッジでの様々な射光状況でもスクリーン全体を視認できます。またスクリーンディスプレイは多言語に対応しており、オペレーターは母国語でシステムの全ての情報にアクセスできます。

GEのパワーコンバージョン事業は、HMIのエルゴノミクス(人間工学に基づいた操作性)向上について多くの時間と労力を費やしました。GEグローバルリサーチ、UX(ユーザーエクスペリエンス)イノベーションラボは、HMIディスプレイに洋上作業者の要望を反映した、より良い利便性、効率性と効果を実現するため、エンジニア、デザイナー、人間心理など各専門家の知識を集結し開発を行いました。

さらに、新しいDP制御システムは、GEのecomagination認証を取得し、エネルギー効率性とサスティナビリティの向上も実現しています。また新たに、必要に応じて利用可能な「Energy Efficiency(エネルギー効率)」モードが搭載されています。例えば、補給船がリグに停留している場合には、高度に正確な船位保持が必須となります。一方、補給船がリグから離れた場所に停まっている場合には、「Energy Efficiency」モードを使用して許容範囲内で正確な船位を維持することによって燃料消費量の大幅な削減が可能です。環境と操作状況にもよりますが、燃費は10%程度、Nox(窒素酸化物)排出量は20%程度の削減が可能になるとの調査結果が示されています。

これらの利点を持つ新しいDP制御システムは、技術的にも商業的にも競争力のある製品として期待されています。イングリッシュは、「本製品は当社の徹底したエンジニアリングに対する投資の結果であり、今後も同製品の開発に取り組んで参ります。この製品は、旧来の問題に新しい視点で取り組んだものであり、お客様に対してはこうした変化と変化がもたらす利点を理解して頂けるよう務めて参ります。」と述べています。

GEはプロセス制御、自動化、機械およびセンサーも提供しています。イングリッシュは、「当社は船舶全体について一貫して対応できる専門性と経験を持っています。GEは個別要素ではなく全体システムとして製品を提供しています。これによって、私たちは広い視点から全ての様々な要素が最適な形で作動できる環境を提供いたします。」と述べています。

GEのパワーコンバージョン事業について
GEのパワーコンバージョン事業は、パワーコンバージョンに関する技術とソリューションを駆使し、よりクリーンで、より高い生産性が求められる今日の産業プロセスの進化を促進する高機能モータやドライブおよび制御技術の設計・供給により世界のエネルギーインフラにおける電化をサポートしています。GEのパワーコンバージョン事業はエネルギー、海洋、石油・ガスなどの特殊分野でお客様とのパートナーシップにより最大限の効率性を可能にするカスタムソリューションと最新技術を提供しています。詳細については、 www.gepowerconversion.com をご参照ください。
GEの新たな自動船位保持システム

写真説明:GE Power Conversion: GEPCPR155
GEの新たな自動船位保持システム―周囲の状況把握を容易にし、システム管理から本来の航海業務への集中を実現

 

 

 

日本GE コーポレート・コミュニケーション本部 小池


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