同社初の総合開発センター(IDC)
国際的臨床試験計画の戦略開発の一環としてバンガロールに開設
ゼネラル・エレクトリック社(NYSE:GE)のGE Healthcare事業部は、初の総合開発センター(Integrated Development Center: IDC)をインド・バンガロールのマニパル病院に開設することを発表しました。
バンガロールのIDCでは、臨床試験計画の一環として年間約1,000例のスキャンを行い、米国、欧州連合、その他諸国での一連の国際的な多国臨床試験に貢献していく予定です。GE Healthcareは将来的に世界中の重要な戦略拠点にさらにIDCを開設してまいります。
この施設で得られる情報は世界各地の施設からのデータとともに新規造影剤、分子画像化用造影剤、あるいは既存造影剤の新規適応の開発に貢献することになります。
当初、研究はGE Healthcareが1996年に全世界で上市した等浸透圧造影剤Visipaque™(イオジキサノール)に焦点を当てて行われます。 VisipaqueはこれまでX線、コンピューター断層撮影検査に多く用いられてきました。造影剤は医学的診断処置を行う際に組織及び器官の画像を鮮明化するために使用されています。将来的には同社の診断画像ポートフォリオ全体を対象に研究が行われることになると思われます。
この共同研究にマニパル病院の医師は試験責任医師として参加し、病院での臨床・画像サービス、管理業務を提供します。
バンガロールのIDCはGE Healthcareが進める国際的臨床試験計画に極めて重要な役割を果たし、新規の診断用造影剤の上市を支援し、腫瘍学・脳神経学・心臓病学の分野における未解決の医学的需要への対応に取り組むことによって、「Early Health 発病前あるいはごく早期の疾病に対応すること」の構想を支援いたします。
さらにGE Healthcareとマニパル病院の共同研究は、多方面で地元の患者にとってメリットがあり、特に画像インフラへの投資によって現在の最先端医療診断技術に、より近づくことを可能にします。
マニパル病院はLightSpeed VCT、Discovery STe 16スライスPET/CTスキャナ、CT(SPECT/CT)搭載デュアルヘッド型ガンマカメラ、TwinSpeed高解像度磁気共鳴(HDMR)画像システムなどのGE Healthcareの広範な革新的診断画像技術を駆使して臨床試験を行います。
GE Healthcare医療診断部門のDan Peters社長兼CEOは、「インドでの臨床試験はわが社の世界戦略の鍵を握っています。生物学と工学の独自の能力によって医師と患者のための画期的な分子診断に活用できる新しい造影剤を開発したいと考えています。GE Healthcare医療診断部門のR&Dチームは現在、医師が疾患を生理学的に評価し、自信を持って早期治療を開始するのに役立つ機能的分子造影剤の開発に力を注いでいます。」と語っています。
また、インドGE HealthcareのV. Raja社長は次のように述べています。「インドで最も評判の高い病院のひとつであるマニパル病院との共同研究が実現したことを極めて喜ばしく思います。 GE Healthcareとマニパル病院はともに、発症し、進行してしまった疾患への対応ではなく早期の診断に焦点を当てた「Early Health」を患者が得ることの支援を通じて医療の将来を変革したいという願いが原動力となっています。加えてわれわれは世界最先端の総合開発センターのひとつを創設できることになりました。わが社の国際医療診断チームがもつ専門知識と併せてここバンガロールのGE国際研究センターの資源をも活用できるようになったのです。」
さらにPeters社長は次のようにも述べています。「この共同研究はインドの医療システムに対する支援にわれわれが本腰を入れていることが具現化されたものです。インドはR&Dの能力が高く、医療専門家が熟練した技術を持ち、医療インフラが近代化されているため、これらの臨床試験にとっての偉大な揺籃となるのです。」
マニパル教育医療グループのRanjan Pai最高経営責任者は「GE Healthcareは長年にわたるわれわれのパートナーであり、新たにこのように重要な計画を推進できることに意欲を掲げています。」
高度に専門化した医療機関(マニパル病院)・医薬品開発資源と画像装置による支援(GE Healthcare)・科学的ノウハウ(GE国際研究センター)を1ヵ所に集結した独自の提携によって複雑な試験をより効率的かつ効果的に成功させ、それによって新規診断薬の上市を加速する絶好の機会となり得ます。
GE Healthcareは新時代の患者ケアを創造する革新的な医療技術とサービスを提供しています。弊社が持つ医療画像及び情報技術、医療診断、患者モニタリングシステム、性能改善、創薬、バイオ製薬技術の専門知識は世界中の医師による疾患の予測、診断、情報提供、治療の新たな手段を再創造し、患者が生命を全うすることに役立っております。
GE Healthcareの広範な製品とサービスによって医療関係者はガン、心疾患、脳神経疾患、その他の疾患をより早く正確に診断し、治療することが可能です。将来的な弊社のビジョンとは早期診断、発症前の疾患検出、疾患予防に焦点を当てた新たな「Early Health」の治療モデル実現です。
英国に本部を置くGE Healthcareはゼネラル・エレクトリック社(NYSE:GE)の1事業部であり、売上高は150億ドルです。GE Healthcareでは43,000を超える従業員が100カ国以上で医療専門家とその患者のために奉仕しています。
詳細情報: www.gehealthcare.comをご覧ください。
バンガロールに本部を置くManipal Health Systemsは手が届く金額で質の高い教育と医療施設を提供するという使命のもとに国家に奉仕した類稀なガンジー主義者にして博愛主義者のT M A Pai博士の理想が実現しました。博士は1953年、インド初の市立医科大学の基礎を築き、50年にわたるその先駆的な努力はマニパル教育・医療グループ(MEMG)として実を結び、MEMGは現在では57以上の施設を有しています。
Manipal Health Systemsはこの先駆的施設の医療部門です。
5,000床超を有するManipal Health Systemsは最大規模(床数と個人所有であるという点で)、最大深度(地方への浸透の点で)、最高の総合性(地方の福祉や企業クリニックから3次医療病院まで)を誇るアジアで抜きん出た病院経営グループです。マンガロールとマニパルに拠点を置く2体制のヘルスシステムがゴアからケララにおよぶインド西岸全体を網羅し、旗艦となるバンガロール・ヘルスシステムは世界20カ国の患者を対象としています。
Manipal Health Systemsには各拠点に3次医療病院3施設、2次医療病院9施設、1次医療センター19施設、地方福祉センター7施設、バンガロール国際空港とマンガロール国内空港内に無償クリニック、55を超える共同体開発プロジェクトがあります。2005~2006年の間にManipal Health Systemsによって1500例の外来患者と40万例の入院患者が治療を受けました。
冠動脈性心疾患など広範な疾患の診断と、ステント留置の支援のためのX線/CT診断用製品です。血管内で使用可能な造影剤の中で唯一、あらゆるヨウ素濃度において等浸透圧(血液と同一の浸透圧)を維持します。また重要な電解質であるナトリウム、カルシウムと等浸透圧となるよう配合されています。
日本国内ではVisipaqueは脳血管撮影、四肢血管撮影、逆行性尿路撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影に対する使用が承認されています。
GEヘルスケア バイオサイエンス株式会社
広報担当 堀川 博可/ 中田 哲
TEL:03-5331-9334
FAX:03-5331-9249
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部