写真: オイルブリードを大幅に低減する放熱シリコーングリース TIG210BX
GEアドバンス・マテリアルズ(日本における現地法人:GE東芝シリコーン株式会社、東京都港区、社長:エディ・ウー)は、オイルブリードを大幅に低減し熱抵抗安定性を高めたシリコーングリースTIG210BXを発売した。TIG210BXは放熱シリコーンのSilCool*(シルクール)シリーズに新たに加わるもので、グローバル・エレクトロニクス・マテリアルズ・テクノロジー・センター(静岡県駿東郡)にて開発された。同所はGEのシリコーン事業における電気・電子材料専門のR&D施設で、より高度な技術、機能が求められるシリコーン材料の研究開発にあたっている。本製品は4月19日から21 日に開催される熱対策技術展(幕張メッセ)にて同社ブース6414で展示を予定している。
TIG210BXは、ハイブリッドカーや産業機械などのインバーター内半導体モジュールの放熱に使用されているシリコーングリースの高温環境下でのオイルブリードを大幅に低減することにより、熱抵抗の安定性を飛躍的に高め、半導体モジュールの信頼性をより一層向上させることに寄与する。同社の実験によると従来品よりも1000時間高熱処理後のオイル分染み出し広がり距離を約75%低減できるという結果が出ている。また、油成分と熱伝導性のフィラーの特殊な配合により、TIG210BXは熱による劣化や固化による減量を大幅に改善した。TIG210BXはオイルブリードによる周辺機器に対する汚れやグリース自体の拡散を防止する事ができ、一方、塗り易さなど、良好な作業性を兼ね備えている事からユーザーの生産性アップにも貢献出来る製品である。
「放熱シリコーン材料シリーズに新たに加わったこのTIG210BXは、これまでに実現されなかったオイルブリードを大幅に低減し熱抵抗安定性を飛躍的に高めた。このシリコーングリースはユーザーの生産性を改善し、また機器のメンテナンス性を向上する。グリースならではの作業性のよさはそのままに、素晴らしい放熱特性とオイルブリード防止、熱抵抗の安定性を実現することによって機器の寿命を延ばし、ユーザーに経済的なメリットをもたらす」とRTVグローバル・マーケティング・マネージャーの佐藤 学は語っている。
GEではこの他にもTIG1000、TIG2000、TIG4000、TIG825などの各シリーズの放熱シリコーングリースを提供しており、各種用途に応じた熱伝導率、熱抵抗値、またその他の機能を兼ね備えた放熱シリコーン材料を開発している。
*SilCool はゼネラル・エレクトリック社の商標です。
GEアドバンス・マテリアルズについて
GEのアドバンス・マテリアルズ事業は、コネチカット州ウィルトンを本拠とするハイテク素材における世界的なリーダーです。GEアドバンス・マテリアルズの製品には、シリコーンベースの製品および技術プラットフォーム、シラン、クオーツ、アドバンス・セラミックス、シーラント、接着剤などがあります。これらの素材は、自動車のエンジンから医療機器まで、消費者向けおよび業務用の製品に、革新性をもたらす材料として使用されています。その対象は、エレクトロニクス、自動車、建設、家具装飾品、医療、ホームケア、工業、照明、放送、パーソナルケア、プラスチック、半導体、通信、タイヤ、航空宇宙産業、農業、家電、輸送、浄水など各分野に及びます。オリンピック大会のスポンサー企業として、GEは大会の成功に不可欠な幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。詳細はこちらをご覧ください。
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