Skip to main content
×

GE.com has been updated to serve our three go-forward companies.

Please visit these standalone sites for more information

GE Aerospace | GE Vernova | GE HealthCare 

Press Release

Ge日立ニュークリア・エナジー、インドへの米国原子力貿易使節団を先導

December 08, 2009

インドでの低炭素化を実現する原子力発電の拡大をサポート

本文は、12月7日に米国で発表したプレスリリースの全訳です。(英語原文

ノースカロライナ州ウィルミントン 2009年12月7日
GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)は、米国原子力業界のメンバー50名から成る使節団を率いて、今週インドを訪問します。経済が急成長しているインドでは、安全で炭素排出を削減できる原子力発電を増やす計画を進めており、今回のインド使節団はその計画を支援するためのものです。

GEHのダニー・ロデリック上級副社長(原子力発電プロジェクト担当)は、使節団の団長の一人として本日7日より11日金曜日までインドを訪問し、ニューデリーとムンバイでインドの政府高官や電力業界のリーダーと会談する予定です。今回の訪問は、米国商務省の承認を受けており、米国・インドビジネス協議会(USIBC)と原子力エネルギー協会(NEI)が主催しています。

米国・インド間は、2008年に民生用原子力協定で合意しており、11月24日には、オバマ米大統領とインドのシン首相がワシントンDCでこの相互協定を完全に実施していく考えを改めて表明しました。今回の使節団派遣によって、インドに次世代原子炉技術と関連サービスを提供するための話し合いをさらに進めることになります。

USIBCのテッド・ジョーンズ・ディレクターは次のように述べています。「今回のインド使節団は、シン首相のワシントンDC訪問の成果と、数ヵ月に渡って順調に進展してきた米国とインドの原子力協力協定を商業化するための活動を踏まえ実施されるものです。インドのパートナーと緊密な連携構築を期待しています。また、GE日立ニュークリア・エナジーが再びこの使節団で、リーダーシップを発揮してくれることを嬉しく思います」

原子力は発電時に二酸化炭素をほとんど排出しない数少ない電力源の一つです。GEHは改良型沸騰水型原子炉(ABWR)と革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR)の2種類の原子炉を世界の電力会社に提供しています。顧客はそれぞれのニーズに合う原子炉を選択し、温室効果ガスの排出を抑えつつ電力需要の増大に対応することができます。

NEIのトニー・ピエトランジェロ上級副社長兼チーフ・ニュークリア・オフィサーは次のように述べています。「米国の原子力産業は、原子力発電施設の建設、運用、保守を支援するための豊富な知識と経験、そして広範なインフラを持っています。革新的な製品とサービスの提供と、これまで実績のあるクリーンなエネルギー技術で、インドで急拡大する電力需要に対応する機会を与えられ、大変嬉しく思います」

インドは今後20年間に原子力発電力を10倍以上に増やし、現在の4.1ギガワットから2032年までに63ギガワットにする計画を立てています。そのうちの30から40ギガワットは、ノースカロライナ州ウィルミントンに本社を置くGEHなど、国外企業から輸入する原子炉で発電する計画です。

インドは米国から原子炉を輸入して10,000メガワットの原子力発電所を2ヵ所に建設する計画を立てています。建設場所はインド西部のグジャラート州と南部のアンドラプラデシ州が予定されています。

ムンバイに本社をおくインド原子力発電公社(NPCIL)とGEHの間で今年初めに調印された予備契約に基づき、GEHはこれら2ヵ所の計画予定地のうち1ヵ所で、第3世代の原子炉を複数建設する可能性があります。

ロデリック上級副社長は次のように述べています。「GE日立ニュークリア・エナジーは、インドの原子力発電計画を支援する用意がいつでもできています。原子力発電計画により両国で大きな雇用増を期待できるほか、原子力発電は、発電ソリューションの多彩なポートフォリオの中で、炭素排出を削減する電力源として重要な役割を果たします。」

GEHの1,350メガワットのABWRは、世界で唯一商業運転を行っている第3世代の先進原子炉設計を採用しています。1996年以来4基が運転を開始しており、更に4基の建設が現在進められています。

またGEHは、第3世代のABWRに加え、「第3世代プラス」と言われる1,520メガワットのESBWRも提供しています。ESBWRは、受動的安全性などの利点を持ち、設計が一段とシンプルで、現在の原子炉よりさらに安全性を高めています。ESBWRは現在、米国原子力規制委員会(NRC)の設計認証審査を受けています。

複数の原子炉をインド現地で製造・建設するために、GEHはバーラト重電機公社(BHEL)およびラーセン&トゥブロ(L&T)の2社とそれぞれ契約を結びました。これらの2社はGEHのグローバル・サプライチェーンを補完することになります。GEHは、グローバルなアライアンスによって、過去数十年間、常に発電所を建設し培った先進的なモジュール建設技術を、今後も活用していきます。

米国とインドの民生用原子力協定が2008年に承認され、30年間続いた原子力技術の禁輸が解除されて以来、米国の原子力業界がインドに派遣する使節団は今回が2回目となります。このような提携協定のもとで、米企業は、他国に原子力技術と原子力燃料を法的に供給できます。

GEとインドは原子力事業で長期にわたる関係を築いており、1960年代に運転を開始したインド初の原子力発電所であるタラプールでは、1、2号機の原子炉を建設しました。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について
米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立ニュークリア・エナジーは、改良型原子炉や原子力燃料、および原子炉関連のサービスを提供する世界有数のプロバイダーです。GEHは、2007年6月に、GEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

GEエナジー広報部 新村(シンムラ)


business unit
tags