- マルケットの誇る高度な解析機能と高い操作性、優れた経済性を融合した中上位機種 -
~ 大規模病院の病棟・ICU・CCUから中・小規模病院の検査室まで幅広く診断を支援 ~
GEヘルスケアグループ(以下「GEヘルスケア」)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長:熊谷昭彦)は6月1日(水)、高度な自動解析機能とシンプルな操作性、高い経済性を融合した心電計「MAC1600(マック1600)」を、大学病院や地域基幹病院など大規模病院の病棟・ICU(集中治療室)・CCU(新生児集中治療室)、ならびに中・小規模病院の検査室を主対象に発売します。
MAC1600は、世界の先端的医療施設において高く評価されている「マルケット」ブランドの心電計「MAC」シリーズの中上位機種。マルケットが誇る高精度心電図自動解析プログラム「12SL」を標準搭載し高い解析機能を実現すると同時に、シンプルかつ高い操作性を競争力のある価格で実現した装置です。
MAC1600に搭載されている「12SL」は、12万件以上のデータベースに裏づけされた高い信頼性をベースに、現在病院検査室や救急医療、臨床試験機関など国内外の多様な医療現場で幅広く利用されている12誘導心電図*1自動解析プログラム。10秒間の安静時心電図から1,600項目を計測し、約250種類のステートメントを組み合わせて数万通りの解析所見を表示。生後1日未満の新生児から適応可能な小児心電図解析機能や、女性特有のST(心臓が全身に血液を送り出すのに必要な心室筋の活動が回復する過程)変化を検知し急性心筋梗塞に対する解析精度を高める性別考査解析機能、不整脈の監視モードなどを標準搭載し、一段と精度の高い解析を可能にしています。また解析所見は臨床において一般的でわかりやすい表現が用いられ、循環器専門以外の施設においても心電図評価を的確にサポートします。
操作性の面では、同クラスの心電計では国内最大の7インチカラー液晶モニターを採用、解像度も800 x 480ピクセルと同クラス最高を誇り(2011年5月末現在、自社調査)、微細な波形変化もクリアに表示します。また最大3時間の連続駆動が可能なリチウムイオンバッテリーを内蔵するほか、国内の医療機関からニーズの高かったA4サイズの記録紙を採用するなど高い操作性を兼ね備えています(MAC1600の詳細は主な特長を参照)。
当社は心電計「MAC」シリーズとして、2005年に生理検査室向け最上位機種「MAC5500」、2009年に開業医向けの汎用型コンパクト心電計「MAC800」を発売、現在大規模病院の循環器科を中心に高い評価を獲得しています。当社は今回発売するMAC1600をMAC5500とMAC800の中間機種に位置づけ、大学病院や地域基幹病院など大規模病院の病棟・ICU・CCU、ならびに中・小規模病院の検査室を主対象に積極的に販売するほか、同装置の導入を機にMAC5500とMAC800を含めた全ラインアップの拡販を図り、国内の心電計市場におけるさらなるシェアアップを狙います。
MAC1600の主な特長
1. 12誘導心電図自動解析プログラム「12SL」に基づく多彩な解析機能で診断をサポート
- 小児心電図解析:15歳以下の小児患者を年齢に応じて12段階に分類考査、生後1日未満の新生児から高い精度で小児心電図解析が可能です*2。
- 性別考査解析:女性特有の微小なST変化を検知し、急性心筋梗塞診断の信頼性を高めます。同解析機能の搭載でこれまでに、60歳以下の女性に対する急性前壁心筋梗塞の検出率が14%、急性下壁心筋梗塞の検出率が28%それぞれ向上しています。
- 不整脈モード:不整脈を検出した場合にイベント波形(6ch)を出力し、検出された不整脈は分類し出現数一覧にまとめて印刷します。
- その他、トレッドミルまたはエルゴメーターを接続した運動負荷心電図の検査や、踏み台昇降による負荷心電図検査に対応しています(オプション)。
2. シンプルかつ高い操作性で広範な医療現場に適した運用を実現
- 大型の高解像度カラー液晶を採用し波形をクリアに表示:同クラスの心電計では国内最大の7インチ液晶カラーモニターを搭載、同クラス最高の800×480ドットの高解像度画面でクリアに波形を表示します。また、リアルタイムの波形状態がひと目で確認できる「Hookup Advisor(フックアップ・アドバイザー)」を採用、不要な再検査を削減し検査効率を向上します。
- スタミナバッテリーを搭載:約3時間の連続駆動(記録紙出力無し)が可能なリチウムイオンバッテリーを標準装備しています。
- A4サイズ検査レポート:国内の医療機関からのニーズが高かったA4サイズ(210mm幅)記録紙に3・6・12chの波形同時記録が可能です。
- ワンタッチで検査を完了:安静時心電図検査はスタートキーを押すだけで測定から解析までの一連のステップが完了します。
*1 12誘導心電図とは、最も一般的な心電図で、四肢に取り付ける肢誘導4本と、胸部に取り付ける胸部誘導6本からなる。肢誘導から6種の波形を導出し、また肢誘導全体を接地として胸部誘導それぞれから1種類ずつの波形を導出するため、計12種の波形が記録される
*2 出典:Marquette 12SL ECG Analysis Program Physicians Guide
製品名: | MAC1600 |
薬事認証名: | 心電計(解析機能付)MAC1600 |
希望小売価格: | 210万円(税込み) |
発売日: | 2011年6月1日(水) |
初年度国内販売目標: | 200台 |
医療機器認証番号: | 21ACBZX00001000 |
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの中核拠点の1つとして、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供しています。医療用画像診断からライフサイエンス(生命科学)まで幅広い分野にわたる専門性を駆使しながら、GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」で掲げる「医療コストの削減」「医療アクセスの拡大」「医療の質の向上」の実現に向けて、国内外の医療・研究施設を中心に革新的な製品やサービスをお届けしています。主要取扱製品は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置、医療用画像ネットワーク、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)、生体情報モニタ、液体クロマトグラフィー装置、細胞解析装置。2011年4月1日現在の社員数は2,030名、国内の事業所数は55カ所。
ホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp (ライフサイエンス統括本部: www.gelifesciences.co.jp )。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 広報 松井亜起