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Press Release

Geヘルスケア・ジャパン、クラウドコンピューティング型データホスティング・サービス「医知の蔵」を本日7月1日に販売開始

July 01, 2011

~ 専用サイトも開設、サービス開始は本年10月を予定 ~
大容量の医用画像を院内と同等の利便性を保ったまま、高いセキュリティのもとで院外保管より強固な災害時対策と医療機関の経営効率改善への貢献を目指す

GEヘルスケアグループ(以下GEヘルスケア)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、社長:川上潤)は、クラウドコンピューティングを活用した医療用画像のデータホスティング・サービス「医知の蔵(いちのくら)」を、本日7月1日(金)に販売開始します。

医知の蔵は、当社のPACS*1(医用画像管理システム)を導入している顧客医療機関が撮影したCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴断層撮影装置)、PET(陽電子放射断層撮影装置)などの医用画像を、ソフトバンクテレコム株式会社(本社:東京都港区、社長:孫正義)の保有するデータセンター設備を活用して院外保存するクラウド型の医療サービス。当社は医用画像の保存に関する運用管理業務を手掛けます。

医知の蔵を導入することで、医療機関は加速度的に増大し続ける大容量の医用画像データを、院内と同等の利便性を残したまま、各種ガイドライン*2に対応したセキュリティ体制のもとで外部保管できるようになります。外部保管に伴い、これまでの院内保存時にかかっていたサーバー代や電気代、その他運用管理にかかる人件費などが一部不要になるため、医療機関は核となる診療行為に資源をより集中投下し経営効率を改善できると見込んでいます。また医用画像は、プライマリーデータセンターと国内遠隔地に設置されたバックアップ用のセカンダリデータセンターの2カ所で保管し二重化されるため、医療機関のディザスタリカバリ(災害時復旧)体制の強化にもつながります(「医知の蔵」の特長は次ページをご参照ください)。

医知の蔵ではホスティングしたデータ容量に応じた従量制の料金体系を採用し、本年10月にサービスを開始する予定です。画像を院内保存する場合に比べた中長期の総管理コストの削減効果に加えて、災害対策や高いセキュリティなどのメリットを訴求し、当社のPACS導入顧客を中心にサービス提供を図ります。

また当社では、同じく7月1日付で医知の蔵の専用サイト( http://www.ichino-kura.jp )を開設します。同サイトでは、サービスの特長のほか、医用画像の外部保管に関する専門家のコメントや導入事例などもサービス開始後順次取り上げていく予定で、この大手ヘルスケア企業と国内トップクラスの通信会社としては国内初の共同データホスティング事業を詳しく紹介します(サイトのトップページを3ページに紹介)。

当社は今回のデータホスティング・サービスを皮切りに、今後中小規模病院や診療所に向けたPACSのASP*3サービスや、病院間で医用画像を相互活用できるサービス提供の事業化など、「医知の蔵」のさらなるサービス拡充を図り、医療IT分野でのリーディングカンパニーとしての地位確立を目指します。

医知の蔵(いちのくら)概要

・名称の由来
医知の蔵は、「医」で医療機関を対象にしていること、「知」で画像を単なるデータとしてだけでなく、知識・知恵・知見を駆使し情報を取り扱うこと、「蔵」でこの「知」を保存・保管するサービスを表します。

・特長
GEヘルスケアのPACSは2ティア型と呼ばれる、「短期ストレージ」(主に撮影から3~5年以内の画像を保管)と「長期アーカイバー」(病院が電子保管を決定したすべての撮影画像を保管)の2層構造という特長を有しており、医知の蔵ではこの長期アーカイバーに保管されている画像を対象とします。このユニークな2層構造型PACSにデータホスティング・サービスを組み合わせることで、医療機関はこれまでにない以下のようなメリットを享受できます。

1. 短期ストレージ(STS)は引き続き院内に置くため、直近に撮影し頻繁にアクセスするデータはこれまでと同様、院内の高速ネットワークを活用した迅速な読影・参照が可能。

2. 長期アーカイバーを院外のデータセンターに持つため、長期・短期とも院内に保存されている現状に比べてディザスタリカバリ能力が大幅に向上するだけでなく、さらにバックアップ用のセカンダリデータセンターを遠隔地に用意することでより強固な災害対策を実現。

3. 当社が、PACSの保証期間中又は保守契約を締結している医療機関に対して既に提供しているセキュリティの確保された保守回線(InSiteR)を利用可能なため、院内システムとデータセンター間をつなぐ高速回線の新設が不要*4。その結果、低コストかつ短期間でのサービス導入を実現(院内の環境によって異なる場合があります)。

4. データセンターで保管する長期アーカイバー内に、院内で保存する短期ストレージ(STS)内の画像も含まれているため、将来院内の短期ストレージを交換する際にも、より効率的かつ経済的なデータ移行が可能

「医知の蔵」
「医知の蔵」サービス概念図

「医知の蔵」
「医知の蔵」専用サイト( http://www.ichino-kura.jp )トップページ

*1: PACSはPicture Archiving and Communication Systemの略で、CTやMRIなどの診断装置で撮影したデジタルの画像データを、保管、閲覧、管理するシステム。従来の撮影時に使用されていたフィルムの現像や運搬、ならびに保管が不要となるため、画像診断が迅速化され、患者の検査後の待ち時間が短縮されるほか、フィルム保管などにかかるコストが削減可能となる。
*2: ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン第1.1版(2010年12月総務省)、医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン(2008年7月経済産業省)。
*3: ASP はApplication Service Providerの略で、業務用のアプリケーションソフトをネットワーク(特にインターネット)を利用して、顧客にレンタルする事業者あるいはサービスを指す。PACSのASPサービスとは、院内にサーバーを立てることなくPACSソフトウェアをインターネット経由で利用することのできるようなサービスを想定している。
*4: 顧客医療機関において既設のInSite回線が光回線でない場合には光回線の敷設、またデータセンター運用に対応したルータの設定が必要となる。

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの中核拠点の1つとして、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供しています。医療用画像診断からライフサイエンス(生命科学)まで幅広い分野にわたる専門性を駆使しながら、GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」で掲げる「医療コストの削減」「医療アクセスの拡大」「医療の質の向上」の実現に向けて、国内外の医療・研究施設を中心に革新的な製品やサービスをお届けしています。主要取扱製品は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置、医療用画像ネットワーク、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)、生体情報モニタ、液体クロマトグラフィー装置、細胞解析装置。2011年4月1日現在の社員数は2,030名、国内の事業所数は55カ所。
ホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp (ライフサイエンス統括本部: www.gelifesciences.co.jp )。

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 広報 松井亜起


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