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Press Release

Geヘルスケア・ジャパン、クラウドコンピューティング型データホスティング・サービス

September 28, 2011

「医知の蔵」の試験運用を深谷赤十字病院で開始
~ 10月下旬からの本格サービス開始に向けた各種検証を実施 ~

GEヘルスケアグループ(以下GEヘルスケア)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、社長:川上潤)はこのほど、深谷赤十字病院(所在地 埼玉県深谷市、院長:諏訪敏一、 http://www.fukaya.jrc.or.jp/ )において、当社のクラウドコンピューティングを活用した医療用画像のデータホスティング・サービス「医知の蔵(いちのくら)」( http://www.ichino-kura.jp )の試験運用を開始しました。

医知の蔵は、当社のPACS*1(医用画像管理システム)を導入している顧客医療機関が撮影したCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴断層撮影装置)、PET(陽電子放射断層撮影装置)などの医用画像を、ソフトバンクテレコム株式会社(本社:東京都港区、社長:孫正義)の保有するデータセンター設備を活用して院外保存するクラウド型の医療サービス。大手ヘルスケア企業と国内トップクラスの通信会社によるデータホスティング事業は国内初で、当社は医用画像の保存に関する運用管理業務を手掛けます。

当社は本年10月下旬からのサービス開始に先立ち、9月20日から深谷赤十字病院で医知の蔵の試験運用を開始し、サービスの安定運用を確実にするための使い勝手などを検証し、運用の評価を行います。
深谷赤十字病院は病床数506床(感染症6床)、標榜診療科20科を擁する埼玉県北部の中核医療施設。がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院などの多くの指定を受け、同エリアの中心的存在として地域医療の充実に努めています。GEヘルスケア製の64列マルチスライスCT「LightSpeed VCT」、MRI「Signa EXCITE 1.5T」、フルデジタル血管造影撮影装置「INNOVA 2100IQ」、フルデジタルマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)「Senographe 2000D」などの画像診断装置に加えて、医用画像管理システム「Centricity PACS」を導入し、早期から院内ネットワークの構築や医用画像のデジタル保存に取り組んできました。

医知の蔵を導入することで、医療機関は加速度的に増大し続ける大容量の医用画像データを、院内と同等の利便性を残したまま、各種ガイドライン*2に対応したセキュリティ体制のもとで外部保管できるようになります。外部保管に伴い、これまでの院内保存時にかかっていた保管スペースやサーバー代、電気代、その他運用管理にかかる人件費などが一部不要になるため、医療機関は核となる診療行為に資源をより集中投下し経営効率を改善できると見込まれています。また医用画像は、プライマリーデータセンターと国内遠隔地に設置されたバックアップ用のセカンダリデータセンターの2カ所で保管し二重化されるため、医療機関のディザスタリカバリ(災害時復旧)体制の強化にもつながります(「医知の蔵」の特長は次ページをご参照ください)。

当社は本年7月1日に医知の蔵の販売を開始、海外におけるデータホスティング事業の実績に加え、画像を院内保存する場合に比べた中長期の総管理コストの削減効果や高いセキュリティなどのメリットをテコに、現在国内で数百に上るPACS導入顧客を中心に拡販を図っています。
当社ではこの営業活動と並行して、深谷赤十字病院での試験運用をもとに、随時サービス内容を検証することで医知の蔵の安定運用を確立し、10月下旬からの本格サービス開始に備えます。

医知の蔵(いちのくら) 概要

・ 名称の由来
医知の蔵は、「医」で医療機関を対象にしていること、「知」で画像を単なるデータとしてだけでなく、知識・知恵・知見を駆使し情報を取り扱うこと、「蔵」でこの「知」を保存・保管するサービスを表します。

・ 特長
GEヘルスケアのPACSは2ティア型と呼ばれる、「短期ストレージ」(主に撮影から3~5年以内の画像を保管)と「長期アーカイバー」(病院が電子保管を決定したすべての撮影画像を保管)の2層構造という特長を有しており、医知の蔵ではこの長期アーカイバーに保管されている画像を対象とします。このユニークな2層構造型PACSにデータホスティング・サービスを組み合わせることで、医療機関はこれまでにない以下のようなメリットを享受できます。

  1. 短期ストレージ(STS)は引き続き院内に置くため、直近に撮影し頻繁にアクセスするデータはこれまでと同様、院内の高速ネットワークを活用した迅速な読影・参照が可能。
  2. 長期アーカイバーを院外のデータセンターに持つため、長期・短期とも院内に保存されている現状に比べてディザスタリカバリ能力が大幅に向上するだけでなく、さらにバックアップ用のセカンダリデータセンターを遠隔地に用意することでより強固な災害対策を実現。
  3. 当社が、PACSの保証期間中又は保守契約を締結している医療機関に対して既に提供しているセキュリティの確保された保守回線(InSite?)を利用可能なため、院内システムとデータセンター間をつなぐ高速回線の新設が不要*3。その結果、低コストかつ短期間でのサービス導入を実現(院内の環境によって異なる場合があります)。
  4. データセンターで保管する長期アーカイバー内に、院内で保存する短期ストレージ(STS)内の画像も含まれているため、将来院内の短期ストレージを交換する際にも、より効率的かつ経済的なデータ移行が可能

「医知の蔵」サービス概念図
「医知の蔵」サービス概念図

*1: PACSはPicture Archiving and Communication Systemの略で、CTやMRIなどの診断装置で撮影したデジタルの画像データを、保管、閲覧、管理するシステム。従来の撮影時に使用されていたフィルムの現像や運搬、ならびに保管が不要となるため、画像診断が迅速化され、患者の検査後の待ち時間が短縮されるほか、フィルム保管などにかかるコストが削減可能となる。
*2: ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン第1.1版(2010年12月総務省)、医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン(2008年7月経済産業省)。
*3: 顧客医療機関において既設のInSite回線が光回線でない場合には光回線の敷設、またデータセンター運用に対応したルータの設定が必要となる。

製品名

販売名称

医療機器承認/
認証番号

LightSpeed VCT マルチスライスCTスキャナLightSpeed 21100BZY00104000
Signa EXCITE 1.5T シグナ核磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置 16100BZY00207000
INNOVA 2100IQ 多目的X線撮影システムINNOVA 21500BZY00327000
Senographe 2000D セノグラフ2000D 21200BZY00346000

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの中核拠点の1つとして、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスを提供しています。医療用画像診断からライフサイエンス(生命科学)まで幅広い分野にわたる専門性を駆使しながら、GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」で掲げる「医療コストの削減」「医療アクセスの拡大」「医療の質の向上」の実現に向けて、国内外の医療・研究施設を中心に革新的な製品やサービスをお届けしています。主要取扱製品は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置、医療用画像ネットワーク、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)、生体情報モニタ、液体クロマトグラフィー装置、細胞解析装置。2011年4月1日現在の社員数は2,030名、国内の事業所数は55カ所。
ホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp (ライフサイエンス統括本部: www.gelifesciences.co.jp )。

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 広報 松井亜起


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