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Press Release

Geプラスチックス、革新的なディスプレイ向けの拡散プリズムフィルムを発表

October 19, 2006

新たなプリズムフィルムが、大型LCD画面の輝度向上、モアレ抑制、高温性能を実現

写真:GEプラスチックス-大型LCD向けのイルミネックス製品群展示

GEプラスチックス-大型LCD向けのイルミネックス製品群展示

GEプラスチックス(以下GE)は、10月18日~20日までパシフィコ横浜で開催されるFPDインターナショナル展に出展(GE社ブース:No. 150)し、Illuminex*(以下イルミネックス)ディスプレイフィルム製品群の最新製品である「イルミネックスADFフィルム」を展示紹介する。このイルミネックスADFフィルムは、画面の輝度を最大5%高め、モアレや欠陥を隠すプリズムフィルムである。また、イルミネックス拡散フィルム/プレート製品を使用した世界最大の110インチ・バックライトモジュールを展示し、現代の液晶ディスプレイ(LCD)テレビ画面の厳しい条件を満たせることを証明するほか、高性能プラスチック樹脂、シート、フィルムなど、世界のエレクトロニクス産業に対応する独自の画期的な材料ソリューション群を披露する。

GEのディスプレイ&光学フィルム担当ゼネラルマネージャー、アーリーン・ボルコフスキは、次のようにコメントする。「GEは、大型化の進むLCD画面の性能要件など、ディスプレイ産業の重要な課題を予見し、革新的なソリューションを開発することに力を注いでいる。当社は、樹脂と光学技術をイルミネックス ADFプリズムフィルムなどのフィルム/プレート・ソリューションに統合できる唯一の大手サプライヤーとして、卓越した輝度、耐熱性、干渉パターンのブロック機能を提供する。拡散フィルム、拡散プレート、そして今回のプリズムフィルム・ソリューションを含め、充実した革新的製品群を通じ、幅広い用途でディスプレイメーカーに性能的、品質的利点を提供したい。」

イルミネックスADFフィルムの発表

新しいイルミネックスADFフィルムは、LCDディスプレイメーカーにとって、既存の材料に代わる優れたプリズムフィルムである。一般的なプリズムフィルムでは、フィルムのピッチとLCDピクセルのパターンに起因するモアレが問題となる。モアレを最小限に抑えるためには、多くの場合、上側の拡散フィルム、または、一般的なプリズムフィルムのわずかな回転を使用する必要がある。GEのイルミネックスADFフィルムは、特許取得済みの独自パターンを使用し、フィルムを回転させることなくモアレ効果を抑制することができる。

GEのイルミネックスADFフィルムは、高品質のポリカーボネート(PC)光学フィルムに施したGE独自のコーティングにより、卓越した光学特性を備えている。既に顧客は、クラス最高の競合製品に比べ、最大5%の輝度向上を実現している。イルミネックスADFフィルムは、従来のコーティングタイプのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムより信頼性に優れ、ベースフィルムのガラス転移点(Tg)が130℃と高いために高温、高湿度環境下で性能を発揮できる。さらに、モアレと欠陥を効果的に抑制するため、メーカーが上側の拡散フィルムを追加する必要がなく、システムコストを下げることが可能である。 GEブースでは、この新しいフィルムグレードを使用したデスクトップモニタなどのアプリケーションを展示する。

GEは、イルミネックス拡散フィルム/プレート製品群と、テレビ、コンピュータ用モニタ、自動車GPS(全地球測位システム)ディスプレイなどにおける使用事例を紹介する。これらの材料は、LCDバックライトモジュールの上下両方の拡散フィルムに対するソリューションを提供し、厳しい環境条件下での性能向上に貢献する。従来のPETフィルムが、光ガイドのフレーキング(光むら)、ボイド、引っかきによる不良が歩留まり低下の原因となりうるのに対し、GEのイルミネックス拡散フィルムは、コーティングが不要なので大きなメリットとなる。大型化の進む液晶テレビでは、イルミネックス拡散プレートが輝度と抑制力をバランス良く提供することができる。

GEのイルミネックス拡散製品、すなわちイルミネックスTS2034上側拡散フィルム、2006年第3四半期に発表される新しい下側拡散フィルム、 SS2005拡散プレートは、GEブースで公開される110インチのバックライトモジュールに搭載される。LCDの発展に伴う光源数の増加、大型化、薄型化が進むに従って、拡散フィルム/プレートには更なる高性能化が要求される。GEの大型モニタ、液晶テレビ用の製品は、こうした要求に対応し、130℃の熱変形温度(HDT)と、高温多湿条件における卓越した性能を提供する。

GEは、顧客需要の高まりに応じ、イルミネックス製品ラインの製造工程を高速化し、2006年と2007年の両年において中国・南沙の製造工場のキャパシティを拡大する。また、Global Application Technology(GApT)構想を通じ、上海のGEチャイナ・テクノロジーセンター、そしてアジアの他のGApTセンター・オブ・エクセレンスのリソースとキャパシティを拡大することで、次世代ディスプレイ用途の開発において顧客との緊密な協力を図る。

GEは、世界を網羅する研究センターネットワークによって新しい有望な技術分野で革新を続けている。例えば、最近発表したフレキシブル有機EL (OLED)システムは、開発中の高耐熱Lexan*(レキサン)ポリカーボネート(PC)フィルムを透明な超ハイバリアコーティングと組み合わせ、 OLEDデバイスを酸素と湿度から保護する。この研究は、米国ディスプレイコンソーシアム(USDC)とGEが共同出資するもので、軽量で、コスト効率のよいフレキシブル有機ELディスプレイの実現に欠かせないプラスチック基板の開発を目的としている。

GEプラスチックスについて

GEプラスチックス は、自動車、医療、家電、輸送、高機能包装、建築/建設、通信、光学媒体などの幅広い業界で利用されているプラスチック樹脂を世界中のお客様に提供するサプライヤーです。ポリカーボネート、ABS、SAN、 ASA、PPE、PC/ABS、PBT、PEI樹脂に加え、高機能特殊コンパウンドLNP*製品シリーズを製造しています。GEプラスチックスのスペシャルティーフィルム&シート事業部は、高機能Lexan*シートおよびフィルム製品を製造しており、これらの製品は条件の厳しい用途に世界各地で幅広く利用されています。さらに、GEプラスチックスの自動車部門は、車体パネル/グレージング、ボンネット内用途、内装部品、車体構成部品、照明という自動車産業の5つの主要分野で、世界中のお客様に豊かな経験に裏付けられた優れたプラスチック・ソリューションを提供しています。オリンピック大会の協賛企業として、GEは大会の成功に不可欠な、幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。

* Valox, Lexan, およびLNPは、General Electric Companyの商標です。

連絡先

日本GE コーポレート・コミュニケーション本部


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