携帯電話、パソコン、デジタルカメラのような常に携帯される電子機器のキーパッド、筐体、外装部品などは、非常にハードな使用環境に晒されている。PC(ポリカーボネート)樹脂は、そのような環境に適した材料であるが、これまで、傷つきの防止や表面の外観を維持するためにハードコートを必要としていた。しかしながら、二次的なハードコートは、コストが掛かる上に、製造プロセスも増え、環境への負荷が懸念される。このような市場ニーズを受けて、GEプラスチックスは、Lexan*(レキサン)樹脂に優れた耐傷つき性を持つ新たなDMXグレードを開発した。標準のPC樹脂と比較すると、新たなDMXグレードは、ハードコートなしで高い表面硬度実現している。同材料は、ソフトキーパッド、赤外線レンズ、ベゼルやスクリーンなど透明性を必要とするアプリケーションに最適である。
「ハードな使用環境に晒される電子機器の外観を保ちながら、ハードコートなしでコストとサイクルタイムを軽減するためにエレクトロニクスメーカーは、さらにハイグレードなPC樹脂を要望し、GEは、それに応えるソリューションを開発した。」とGEプラスチックスのアジアのゼネラルマネージャーであるハリー・ブートは、コメントする。「優れた透明性を有したレキサンのDMXグレードは、顧客ニーズに対するGEの革新的かつ高い対応能力を示すものである。PC樹脂の標準グレードと比較して、コーティングなしで優れた耐傷つき性を実現し、さらに独創的なデザインを実現する豊富なカラーバリエーションを可能とする。」
標準PCグレードより高い硬度(5倍の鉛筆硬度)
特殊PCコポリマーの特徴として、レキサンDMXは、優れた表面硬度を実現できる。外部研究機関の標準的な鉛筆硬度試験(1kgf)において、同グレードは、鉛筆硬度Hを達成し、これは、通常のPCグレードの2B硬度をはるかに凌ぎ、5倍の硬度を有していることになる。また同グレードは、塗装したアクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、PC/ABSアロイや他の塗装材(鉛筆硬度F)をも凌ぐ硬度を実現している。さらに、DMXグレードにシリコンやアクリルのハードコートをほどこした場合、鉛筆硬度は、3Hまで高めることができる。
GEのレキサンDMXは、全世界で入手可能である。同材料は、現在、オランダのバーゲン・オプ・ズーム、米国インディアナ州マウントバーノン、シンガポールで製造を開始している。本年度中に、日本の真岡工場でも生産を開始する予定。
GEプラスチックスは、自動車、医療、家電、輸送、高機能包装、建築/建設、通信、光学媒体などの幅広い業界で利用されているプラスチック樹脂を世界中のお客様に提供するサプライヤです。ポリカーボネート、ABS, SAN, ASA, PPE, PC/ABS, PBT, PEI樹脂に加え、高機能特殊化合物LNP*製品ラインを製造/合成しています。GEプラスチックスのスペシャルティーフィルム&シート事業部は、高機能 Lexan*シートおよびフィルム製品を製造しており、これらの製品は条件の厳しい用途に世界各地で幅広く利用されていいます。さらに、GEプラスチックスの自動車部門は、車体パネル/グレージング、ボンネット内、部品、構造/内装、照明という自動車産業の5つの主要分野で、世界中のお客様に豊かな経験に裏付けられた優れたプラスチック・ソリューションを提供しています。オリンピック大会の協賛企業として、GEは大会の成功に不可欠な、幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。
* Lexan,は、General Electric Companyの商標です。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部