様々な電気電子製品に対して高機能性とコスト効率性を提供
GEプラスチックスは、電気電子製品(E/E)用途向けに新しいフィルム製品「Ultem* 5000B(ウルテム)」を発表した。優れた機能性とコスト効率性を兼ね備える同製品は、これまで、必要な機能性を得るために敢えて高価なポリイミド(PI)を使用するか、機能性が低下しても安価なポリエチレンナフタレート(PEN)やポリエステル(PET)を使用するかという電気電子製品関連メーカーの抱える課題への新たなソリューションとなる。GEのUltemポリエーテルイミド(PEI)樹脂をベースとするこの製品は、高耐熱性、難燃性、低吸湿性や優れた絶縁破壊強度により、絶縁テープや絶縁ラミネート、スピーカーのダイアフラムやボイスコイル、耐熱バーコードラベルや面状フレキシブルヒーターなどの電気電子製品に最適である。Ultem 5000Bフィルムは、黒色と琥珀色、厚さは25μm~750μmが用意されている。
「この新しいGEのフィルム製品は、市場が長年待ち望んでいたものです。」と、GEの高性能E/Eフィルム部門インダストリー・マネージャー、マックス・カターニはコメントする。「Ultem 5000Bフィルムによって、電気電子製品メーカーは、高機能性とコスト効率性を同時に享受できるため、素材の仕様レベルを不必要に上げたり、特性を妥協したりすることが無くなります。この新製品は、加工性および用途の広さという点で極めて優れています。」
この新しいGEのフィルム製品は、熱成形、ドリルによる穴あけ、ダイカット、コールド・フォーミング、ラミネート、メタルスパッタリング、超音波溶着などの多様な方法による加工が可能となる。また、フィルム同士および他の素材との熱融着もできる。これに対し、ポリイミドの標準グレードは、熱成形ができず、アラミド紙は、加工方法によって、加工時に粉塵が発生してしまう。
GEのUltem 5000Bフィルムに関する詳細は、GEプラスチックスのウェブサイトをご参照下さい。
GEプラスチックスについて
GEプラスチックスは、自動車、医療、家電、輸送、高機能包装、建築/建設、通信、光学媒体などの幅広い業界で利用されているプラスチック樹脂を世界中のお客様に提供するサプライヤです。ポリカーボネート、ABS、SAN、ASA、PPE、PC/ABS、PBT、PEI樹脂に加え、高機能特殊複合材料LNP*製品を製造しています。GEプラスチックスのスペシャルティーフィルム&シート事業部は、高機能Lexan*シートおよびフィルム製品を製造しており、これらの製品は条件の厳しい用途に世界各地で幅広く利用されています。さらに、GEプラスチックスの自動車部門は、車体パネル/グレージング、ボンネット内用途、車体構成部品、内装部品、照明という自動車産業の5つの主要分野で、世界中のお客様に豊かな経験に裏付けられた優れたプラスチック・ソリューションを提供しています。オリンピック大会の協賛企業として、GEは大会の成功に不可欠な、幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。
* UltemはGeneral Electric Companyの商標です。
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日本GE コーポレート・コミュニケーション本部