※本報道資料はドイツ・ミュンヘンで発表されたプレスリリースの全訳です。
2009年7月3日ドイツ・ミュンヘン発
GEとアスクレピオス病院グループは本日、ドイツのヘルスケア業界における環境課題の解決に向けた総合的な取り組みとして、両社にとって初めての共同プロジェクトを立ち上げる契約に合意しました。「グリーン・ホスピタル」プロジェクトとして知られる今回の取り組みは、アスクレピオスが所有・運営する施設のひとつであるドイツ・ハンブルク市の病院をヨーロッパ初のパイロット施設とし、エコロジー(環境)の視点に立った改築や拡張の計画立案、設計を病院全体に展開していきます。
ハンブルグ市のアスクレピオス病院は、特にこの「グリーン・ホスピタル」プロジェクトに適しています。エネルギー効率の視点から、既存建物の改装、設備新設を行い、プロジェクトの完了は2013年を予定しています。
GEとアスクレピオス病院グループは本日、ドイツのヘルスケア業界における環境課題の解決に向けた総合的な取り組みとして、両社にとって初めての共同プロジェクトを立ち上げる契約に合意しました。「グリーン・ホスピタル」プロジェクトとして知られる今回の取り組みは、アスクレピオスが所有・運営する施設のひとつであるドイツ・ハンブルク市の病院をヨーロッパ初のパイロット施設とし、エコロジー(環境)の視点に立った改築や拡張の計画立案、設計を病院全体に展開していきます。
ハンブルグ市のアスクレピオス病院は、特にこの「グリーン・ホスピタル」プロジェクトに適しています。エネルギー効率の視点から、既存建物の改装、設備新設を行い、プロジェクトの完了は2013年を予定しています。
ドイツのGE グローバル・リサーチ・センター(GRC)の5周年記念式典の一環として開催された協業契約の調印式にて、GEの会長兼CEOのジェフ・イメルトは「地球環境の保全なくしては、人間の健康は有り得ません。医療施設の環境コンセプトや設計について、お客様やパートナー各社と協力することで、エネルギー消費の削減、水資源の保全、病院施設内での再生エネルギー生成、大気環境の保全、廃棄物削減、スタッフの生産性向上、そして患者様の満足度向上を目指します」と述べています。
世界各国のヘルスケア業界は、新たな病院や医療施設の設立に関して、新たな課題に直面しています。天然資源が枯渇し、コストが上昇するなか、医療サービスの提供による環境の影響を極小化するための道筋をつくることが、これまで以上に求められています。今回の共同プロジェクトでは、エネルギー効率の高い病院を実現し、こうした課題に対応していきます。これにより、様々な環境保護の施策との相互依存性をすべて考慮したうえで、概念計画の策定・設計を行うヨーロッパ初の病院となります。アスクレピオスとのドイツにおける緊密な協業以外にも、GEはヨーロッパ各国、南北アメリカ、アジア太平洋、中東などのお客様とも積極的に協力しており、世界中の病院における環境コンセプトの展開を推進しています。
本プロジェクトの完遂という目標のためには、階層別の実施という概念が必要です。GEは、多岐にわたる事業部門から様々なニーズに応じた革新的ソリューションを提供し、アスクレピオスに対して病院構築・運営および設計効率の最適化に向けた独創的なコンセプトを提案します。イメルトは、「GEのグローバル・リサーチ・センターがミュンヘンにあるため、新製品のコンセプト立案や評価試験において、アスクレピオスと積極的に連携できるというメリットがあります」と続けます。評価対象となるGEの技術は、熱交換によるコジェネレーション(熱電併給)システム、太陽熱冷暖房、高エネルギー効率の医療機器・照明および浄化した水の再利用システムが含まれます。
統合コンセプト
「グリーン・ホスピタル」プロジェクトは、エコロジー(環境)、エコノミー(経済)、病院内の人々の健康・安心などの要素が組み合わさった多面的アプローチに基づいています。アスクレピオスのCEOであるDr. Tobias Kaltenbachは、「今回の協業は統合的コンセプトの展開であり、イノベーション、技術の進化、天然資源の責任ある利用という観点において相乗効果を生み出すものです」と述べています。
GEヘルスケアドイツ社長兼CEOのDr. Rolf Lucasは、「環境への影響、およびコスト削減と同時に、患者様へのケアの質を改善できる素晴らしい機会」と強調しています。また「建物の設計、エネルギー管理から照明、制御システム、衛生面に至るまで、全ての領域が密接に関連しています。一連の取り組みは、革新的かつ信頼性やコスト効果の高いものとなるでしょう。結果として、今回必要となる投資金額は、今後3年から6年の間で償却される予定です」と述べています。
ハンブルク市ハールブルク区のアスクレピオス・クリニックでの試験的プロジェクト
Dr. Kaltenbachは、「今できることの限界を超え、様々なことを可能にしていきたいと考えています。ヘルスケア業界は、持続可能な施設づくりの先駆けとなるべきであり、今回のプロジェクトはこの使命を全うするための重要なマイルストーンとなると信じています」と述べています。また「グリーン・ホスピタル・プロジェクトの一部として我々は、エネルギー効率を30%改善すると同時にエネルギー消費を30%削減し、エネルギー構成比のなかで再生エネルギーの比率を最大30%まで拡大することを目指しています。我々の目標である30-30-30(%)というモデルは、再生エネルギー拡大というEUの目標にも適合していますし、実際EUより高い目標となっています」と話しています。
GEは4年前に、環境関連の課題解決に向けたグローバルの取り組みとしてエコマジネーション(ecomagination)イニシアティブを開始しました。アスクレピオスは、医療施設の構築・運営において包括的な専門知識を有する医療事業運営グループです。
以上
GEについて
GEは、"imagination at work 想像をカタチにするチカラ"をスローガンに、テクノロジー、メディア、金融サービスという多様な分野で事業展開し、世の中の困難な問題の解決に向けて努力しています。航空機エンジン、発電、水処理・セキュリティ技術から医療用画像診断装置、企業向け・個人向け金融、メディアにわたるまで幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、GEのホームページをご覧下さい。GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
GEヘルスケアについて
米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門として売上高170億ドルを誇るGEヘルスケアは、次世代の患者ケアをデザインする最先端の医療技術ならびに医療サービスを提供しています。画像診断やヘルスケアITをはじめ、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)や生体情報モニターから、創薬、バイオ医薬品、ならびに医療機関の経営支援に至るまで、幅広い分野にわたる専門性を生かし、全世界で一人でも多くの人に、より低コストで質の高い医療を提供することを支援しています。また、ヘルスケア分野のリーダーと協力のもと、世界レベルの規制変更を活用し、持続可能なヘルスケアシステムにスムーズに移行することを目指しています。
GEヘルスケアでは現在、「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」のビジョンを掲げ、医療に関するコストの削減、アクセスの拡充、ならびに質と効率の向上を実現する革新的な製品やサービスの開発を継続しています。英国に本社を置くGEヘルスケアは現在、全世界で4万6,000名を超える社員を擁し、100カ国以上の医療従事者や患者に向けてサービスを提供しています。ホームページアドレスは www.gehealthcare.com 。
アスクレピオスについて
アスクレピオスは、最も革新的な病院チェーン運営企業の一社です。グループ全体で100以上の施設、40近い日帰りクリニック、約2万2,000床のベッド数を管理しており、ドイツ、ヨーロッパ、米国に3万6,000名のスタッフを抱えています。我々は、毎年百万人以上の患者様の健康をお預かりしています。家族経営である当社はDr. Bernhard gr. Broermannが単独で所有しており、当社への出資を撤退することは一切ないため、収益を全額、再投資に利用できます。アスクレピオスの連結売上高は約23億ユーロであり、ドイツおよびヨーロッパで最大の民間病院チェーン運営グループです。
ドイツの新生児の40人に1人が、北はジルトから南はリンダウまで展開するアスクレピオスグループの病院で生まれています。当グループは整形外科領域のリーダー的病院チェーンであり、精神科領域では最大規模のクリニックのひとつに属しています。1万1,000名のスタッフを擁する有限会社アスクレピオス・クリニケン・ハンブルクは、ドイツで最も重要な医療拠点であるハンブルク市でトップ3に入る規模の事業者です。詳細は www.asklepios.com を参照。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部