【2009年4月24日 米カリフォルニア州ニューアーク】
GEは本日、仏サフランがGEセキュリティ傘下のホームランド・プロテクション社の株式の81%を5億8,000万ドルで買収することでサフランと合意に達したと発表しました。取引完了後、ホームランド・プロテクション社の株式の19%をGEが、サフランが過半数の81%をそれぞれ所有することになります。この取引は両社取締役会の承認を得ており、これから米仏の規制当局の認可を得ることになります。
ホームランド・プロテクション社は、サフランの安全保障事業部門であるサジェム・セキュリテの一部門となります。サジェム・セキュリテの会長兼CEOはジャン・ポール・ジャンスキー氏で、ホームランド・プロテクションの社長兼CEOは引き続きデニス・クック氏が務め、本社も引き続きカリフォルニア州ニューアークに置かれます。
GEセキュリティ・ホームランド・プロテクションのデニス・クック社長兼CEOは「これは当ホームランド・プロテクション社にとって大きな決定です。当社には強力な経営陣、献身的で能力のある従業員、斬新な技術、広大な設置基盤、強力なブランドが備わっています。この決定により、ホームランド・プロテクション社はグローバリゼーションの波に乗り、国土安全保障のための新しい探知技術と新製品へ投資を続けていくことになります」と述べています。
統合される新会社は探知識別ソリューションを世界市場に提供することに主力を置き、今後も引き続きGEのグローバル・リサーチ・センターならびにGEヘルスケアの技術開発の成果を活用することとなります。両社の相互補完的な技術を統合することにより、顧客にメリットの大きな新技術ソリューションを提供し、変化する脅威に先んじて対応することが可能になります。
サフランとGEは航空技術分野で35年前から提携してきており、すでに緊密な関係にあります。新会社は、サフランの業界をリードするID管理に加え、ホームランド・プロテクションが世界に誇る航空安全、委託手荷物検査、軍事施設・重要インフラの防護技術、更に生物/化学、X線、輻射/核探知分野といった新規成長分野を網羅することになります。
サフランのジャン・ポール・エルテマンCEOは「2008年にSDUアイデンティフィケーション(オランダのセキュアなパスポートとIDドキュメントのメーカー)、モトローラのバイオメトリック事業(ブランド名プリントラック)を買収したのに続き、GEホームランド・プロテクションを買収することで、当グループの第3の中核事業が大きく強化されます。これによってサフランはセキュリティ・マーケットで重要な企業となります。この分野は中期的に当グループの総売上げの20%を占め、利益でも2桁のシェアとなり、航空宇宙分野の景気サイクルの影響を受けにくくなります。そして、35年間に及ぶGEとの相互信頼と提携関係を更に押し進めることになります」と述べています。
サジェム・セキュリテのジャン・ポール・ジャンスキー会長兼CEOは「両国政府や私企業の間で、信頼性の高い高度な技術を活用する長期プロジェクトが進められ、先端的なセキュリティ・ソリューションに対する需要が伸びています。こうした観点から、サフラン・グループは現代の公共セキュリティ需要に応えていく上で完璧な体制を整備しています」と付け加えています。
ホームランド・プロテクションの能力とサフランのポートフォリオを組み合わせることで、サフランは世界の空港のセキュリティ・ソリューションのリーダー企業となることができます。サフランはすでにバイオメトリック識別技術の世界リーダーであり、これからは他と差別化した統合ソリューションを提供できることとなります。委託手荷物検査から乗客のアイデンティティ確認・信認、チェックインまで、サフランは国土安全保障分野におけるシームレスで完全に統合されたソリューションを顧客に提供することができるようになります。これにより顧客はテロリストや麻薬密輸人の脅威に前もって対処し、テロや犯罪の発生を未然に防止することができることとなります。
GEセキュリティのディーン・シーバース社長兼CEOは「新しい統合会社は私どもホームランド・プロテクションのチームに理想的に適合します。GEセキュリティはこれからも中核となるセキュリティ・プロダクトのポートフォリオに力を注ぎ、顧客とエンドユーザーに価値と品質と高性能をもたらすセキュリティ・イノベーションを提供することに努力してまいります」と述べています。
サフラン(本社フランス・パリ)は、GEセキュリティのホームランド・プロテクションが米国、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカでおこなっているオペレーションを今後も維持する考えです。
GEセキュリティについて
GEセキュリティはGEの完全子会社で、セキュリティと生命安全ソリューション向けの通信情報技術を主力に扱っています。GEセキュリティは従業員5,700名、26ヵ国でオペレーションをおこなっており、侵入探知、火災探知、アクセス制御、建築統制、ビデオ監視、爆発物探知、薬物探知、キーマネジメント、ストラクチャードワイアリングに関する有名ブランドを抱えています。GEホームランド・プロテクション・インクは爆発物・麻薬の探知製品を主力とし、米国、欧州、アジアで約780名の従業員を雇用しています。詳しい情報はwww.gesecurity.comを参照下さい。
サフラン ・グループについて
サフランは、中核事業である航空エンジン、航空機器、防衛機器でリーダー的地位を持つ国際ハイテク・グループです。サフラン・グループは30ヵ国で約54,000人を雇用し、年間100億ユーロ以上の売上高を計上しています。有名ブランドを抱える多数の会社で構成され、単独で、あるいは他社と共同で、それぞれのマーケットで世界トップ、あるいはヨーロッパトップの地位を確保しています。サフランはニューヨーク証券取引所、ユーロネクスト・パリに上場し、株式はSBF120ならびにユーロネクスト100株価指数の構成銘柄となっています。詳しい情報はwww.safran-group.comを参照下さい。
「将来予想に関する記述」について
この文書には「将来予想に関する記述」、すなわち過去の出来事ではなく、将来に関する記述が含まれています。「将来予想に関する記述」では、予想される将来の業績、財務成績にしばしば言及し、「期待する」「予想する」「つもりである」「計画する」「信じる」「捜し求める」「予測する」「~であろう」といった言葉を含むことがよくあります。「将来予想に関する記述」はその性質上、程度の差はあれ不確実な事柄に言及します。GEの将来の業績に悪影響、あるいは好影響を及ぼす不確実な事柄としては、事業売却、買収した企業の将来の統合、当社の客先である主要産業(航空会社、鉄道、エネルギー生産、メディア、不動産、ヘルスケア、あるいはその他の産業)の経営状況、当社の保険事業での予期せぬ損失の発生、さらに政治、経済、ビジネス、競争にかかわるものを含む国家的、地域的、世界的なその他多数の事柄があげられます。こうした不確実性により、実際の将来の結果が「将来予想に関する記述」で述べた内容と実質的に異なる可能性があります。GEは「将来予想に関する記述」を更新する義務は負いません。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部