有望な薄膜発電技術への投資を増やす
クラス最高の製品販売を目指し世界の資源の活用へ
※本文は、2010年3月18日に米国で発表されたプレスリリースの翻訳です。
ニューヨーク州二スカユナ 2010年3月18日
低コストで効率性の高いソーラー・モジュールの開発競争が激化する中、GEは自らが大株主である新興企業のプライムスター・ソーラー社と共に、薄膜ソーラー技術の研究開発に集中的に取り組む方向を示しました。GEは、世界4ヵ所に展開する研究開発部門「GEグローバル・リサーチ」を活用し、プライムスター社の技術陣と連携しながら、新製品を市場に投入する為、解決する必要のある課題に一つずつ取り組んでいます。
GEのダニエル・マーフェルド・ソーラー研究開発リーダーは次のように述べています。「太陽光発電について徹底調査を実施した結果、薄膜技術の採用がGEとして最適であるとの結論に達しました。とりわけ、プライムスターが持つテルル化カドミウム(CdTe)技術は、大きな可能性を秘めています。GEの研究陣は、世界一流の専門知識、素材とシステムに関するユニークなモデリングならびに設計能力、最新鋭の屋内・屋外のソーラー製品テスト施設を、世界4ヵ所のグローバル・リサーチ・センターに結集させ、文字通り24時間体制で革新的な製品の発売を目指して研究開発を続けています。」
GE/プライムスター社の製品開発は、米コロラド州アーバダのプライムスター本社で進められています。クラス最高の技術開発を目標に、プライムスター社の技術陣とGEの研究者の連携の下、100年余りに及ぶ薄膜蒸着の専門知識が、装置の効率、信頼性、製造と設置の費用、製造加工可能性といった主要分野の開発に活用されています。ドイツ、中国、インド、米国で研究開発に従事するGEの数百名の技術チームは、次のようにソーラー技術の課題解決に取り組んでいます。
世界のソーラー産業の心臓部でもあるミュンヘンでは、GEのチームが世界一流の屋内・屋外のソーラー・システムのテスト施設にて、完成したモジュールの性能を研究し、劣化のメカニズムやパッケージングの問題点の対策を考案しています。同チームはモジュール自体の研究に力を注ぐ他、システム・レベルの深い専門知識を有していることから、システム・レベルでの最適な特性とモジュールのメトリクスの定義が可能になっています。
世界のCdTe原材料の最大の産出国である中国では、上海にあるGEの中国技術センターの研究陣が、CdTe素材が機器の性能に及ぼす影響を研究しています。素材の品質を高め、進んだ素材評価技術の開発が、上海のチームが取り組む主要なテーマです。
インドでは、バンガロールにあるジョン・F・ウェルチ技術センターの優れたモデリング能力が活用されています。多くの企業がこの分野では実験的アプローチを好んで採用しているのに対し、GEは素材の特性と機器の基本的な物理特性を深く理解することが機器の性能と信頼性の劇的な向上の実現につながると考えています。バンガロールのチームは、先端的な優れた機器の設計に役立つ包括的モデルの製作を任務としています。
最後に、米ニューヨーク州ニスカユナのGE研究チームは、素材の成長、機器のおよび堅牢な工程の開発をはじめ、CdTeモジュール開発のあらゆる側面について研究を行っています。研究陣は表面処理における化学反応、レーザー処理技術、プラズマ工学など広範な分野に渡る専門知識をもとに、製品開発においても、広範な経験をヘルスケア、照明、電池などGEの他のハイテク事業部門で培っています。
GEは現在、スマートグリッド用のパワー・エレクトロニクスとプレパッケージ型システムなど電力会社等大口利用者向けのソーラー関連ソリューションを提供しています。GEのソーラー・インバータ「ブリリアンス」は、業界をリードする1.5メガワットの風力タービン技術から開発された信頼性の高い電力変換装置です。
GEグローバル・リサーチについて
GEグローバル・リサーチは、GEの全事業部門向けの技術開発を担う中核組織です。GEグローバル・リサーチの科学者と技術者は、何が可能かを再定義し、各事業部門の成長に寄与し、世界で最も困難とされている問題の解決策を見出しています。
GEグローバル・リサーチは、米ニューヨーク州ニスカユナ、インドのバンガロール、中国の上海、ドイツのミュンヘンに研究開発拠点を展開し、24時間体制で革新技術を開発しています。GEグローバル・リサーチの詳細については、 www.ge.com/research を、GEグローバル・リサーチの技術の詳細については http://edisonsdesk.com と twitter.com/edisonsdesk をご覧下さい。
GEエナジー広報部 新村(シンムラ)