Skip to main content
×

GE.com has been updated to serve our three go-forward companies.

Please visit these standalone sites for more information

GE Aerospace | GE Vernova | GE HealthCare 

Press Release

Ge、標準型ブルーレイディスクの20倍となる500gbの記憶容量を実現するマイクロホログラフィック・ストレージ・ディスクの画期的技術を実証

April 27, 2009

現在のブルーレイやDVDプレイヤーと同様のシステムで読み取りが可能

*4月27日に米国にて発表されたプレスリリースの全訳です。

【米ニューヨーク州ニスカユナ 2009年4月27日】
GEの技術開発を担うGEグローバル・リサーチは本日、次世代光ストレージ技術開発で大きな進展を遂げたと発表しました。GEの研究陣は、標準型DVDと同じサイズのディスクに500ギガバイト(GB)のデータを保存できるスレッシュホールド・マイクロホログラフィック・ストレージ材料の実験に成功しました。これは単層ブルーレイディスクなら20枚、DVDなら100枚に相当する記憶容量で、大型デスクトップ・コンピューターのハードディスクと同等の大容量を誇ります。

GEのマイクロホログラフィック・ディスクにホログラムを記録する青色レーザー

GEのマイクロホログラフィック・ディスクにホログラムを記録する青色レーザー

GEのマイクロホログラフィック・ディスクは、現在のブルーレイやDVDプレイヤーに非常によく似たシステムで、読み取りと記録が可能になります。ホログラフィック・ストレージは、DVDやブルーレイディスクなど現在の光ストレージとは異なるフォーマットを用います。DVDやブルーレイディスクがディスクの表面だけを使用して情報を保存するのに対し、GEのホログラフィック・ストレージ技術はディスク全体を活用します。ホログラム、すなわち情報ビットを表す三次元パターンがディスクに書き込まれ、読み取られることになります。GEのホログラフィック・ストレージ技術は記憶容量が画期的に増大していますが、ハードウェアとフォーマットは現在の光ストレージ技術と極めて類似しているため、互換性に優れ、CD、DVD、BDの3世代全てのディスクを再生することができます。

GEチームは、直径約1ミクロン、反射率が1%に近づいたマイクロホログラフィック・マークの記録に成功しました。小型化したマークは、標準型のDVDやブルーレイディスクオプティクスを用いて、CDサイズディスクで500GB超の記憶容量を実現するのに十分な反射率を持つことになります。

GEのホログラフィック・ストレージ・プログラムを率いるブライアン・ローレンスは、「今回の成功は、一般消費者がGEの次世代ホログラフィック・ストレージ技術を利用できるようになる大きな一歩です。マイクロホログラフィック・ディスクは基本的に、通常のブルーレイ・プレイヤーに採用されているオプティクスと同様のものを用いて読み取りと再生ができることから、この技術はコスト効果が高く、堅牢で信頼性が高く、各家庭に普及が可能なものになるでしょう。高画質の映画のコレクションを1枚のディスクに保存し、三次元テレビのような解像度の高いフォーマットで楽しめる日が来るのは、皆さんが思うよりも近いのです」と述べています。

GEは6年前からホログラフィック・ストレージ技術の研究開発を進めてきました。500GBの容量を可能とする材料の実験に成功し、マイクロホログラフィック・ストレージ・ディスクの画期的技術を実証したことは、究極的には1テラバイト(1,000GB)以上のデータを記憶できるマイクロホログラフィック・ディスクの開発に向けた重要な一歩です。記憶容量の限界を広げることに加え、GEの研究陣は、既存の光ストレージ・フォーマットと製造技術にこの技術を容易に適用できるよう注力しています。

GEテクノロジー・ベンチャーズのチームを率いるビル・カーニックは、「今回の実証によって、GEのホログラフィック・ストレージ・プログラムは重要なマイルストーンを達成しました。これからは商業化に向けた取り組みを強化していきます。さまざまな戦略的パートナーの協力を得て、製品開発から市場投入に至るまで、最善を尽くします」と述べています。

マイクロホログラフィック・ストレージ技術の応用先として、GEはまずコマーシャル・アーカイブ業界、続いて消費者市場を主な対象として検討しています。


GEグローバル・リサーチについて
GEグローバル・リサーチは、GEの全ての事業部門に革新的なテクノロジーを供給している世界有数の多様性に富んだ研究開発センターの1つです。GEグローバル・リサーチは100年以上にわたり、GEのテクノロジーの中核として、医療画像、発電、ジェットエンジン、照明などを含む様々な分野における革新的な技術を開発してきました。GEグローバル・リサーチはニューヨーク州ニスカユナに本部を置き、インドのバンガロール、中国の上海、ドイツのミュンヘンにも研究開発拠点を設立しています。GEグローバル・リサーチの詳細については、www.research.ge.com(英語)をご覧下さい。

GEテクノロジー・ベンチャーズについて
GEテクノロジー・ベンチャーズは、法人金融事業部門の一部で、技術の商業化とライセンス供与ビジネス開発を推進しています。GEグローバル・リサーチとの緊密な連携の下、GEの知的資産の保護・開発・販売をグローバルなレベルでサポートし、投資、ライセンス供与、産業・技術的専門知識をダイナミックに組み合わせて提供しています。

GEについて
GEは、"imagination at work 想像をカタチにするチカラ"をスローガンに、テクノロジー、メディア、金融サービスという多様な分野で事業展開し、世の中の困難な問題の解決に向けて努力しています。航空機エンジン、発電、水処理、セキュリティ技術から医療用画像診断装置、企業向け・個人向け金融、メディアにわたるまで幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、GEのホームページをご覧下さい。GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。
日本におけるGEの事業・活動等については、http://www.ge.com/jp/をご覧下さい。

日本GE コーポレート・コミュニケーション本部


business unit
tags