オリンピックのワールドワイド・パートナーであるGEと、2010年バンクーバー冬季オリンピック組織委員会（VANOC）は本日、今大会の開催期間中シー・トゥー・スカイ地域で選手や運営スタッフに病気や怪我などの緊急事態が起きた場合に備えて、GEヘルスケアが最新鋭の移動式医療ユニットを提供することを発表しました。
＊本報道資料は2009年10月16日にバンクーバーで発表されたプレスリリースの翻訳版です。
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー
オリンピックのワールドワイド・パートナーであるGEと、2010年バンクーバー冬季オリンピック組織委員会（VANOC）は本日、今冬季大会の開催期間中、シー・トゥー・スカイ地域で選手や運営スタッフに病気や怪我などの緊急事態が起きた場合に備えて、GEヘルスケアが最新鋭の移動式医療ユニットを提供することを発表しました。
総額で約450万ドルに相当するこの移動式医療ユニットは、GEがVANOCと締結した、物品の寄付に関する協定に基づき提供されます。
GEヘルスケア・カナダでゼネラル・マネジャーを務めるピーター・ロバートソンは、次のように述べました。「GEは今回、2010年バンクーバー冬季オリンピックにおいて、ウィスラーの選手村に移動式医療ユニットを提供できることをうれしく思います。これにより現地における医療へのアクセスが改善され、医療従事者や選手および運営スタッフは、傑出した診断装置や患者モニタおよび手術設備を緊急時にすぐ利用することができます。これはGEの医療分野におけるイノベーションの優れた産物であり、カナダに届けられることを光栄に思います。」
この移動式医療ユニットは、オリンピックの開催期間中、ウィスラーにある選手村のセキュリティ・ゾーン内に配備されます。これはまた、競技会場に設置され、医師や看護師もしくは専門技師が24時間体制で待機する総合医療センターの分院としても位置付けられています。高品質な診断装置や患者モニタのほか、緊急時に使用可能な手術室を備えた医療ユニットの配備によって、現地での医療へのアクセスが迅速化しました。
VANOCの競技運営部門でエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるキャシー・プリストナー・アーリンガー氏は、次のように述べました。「GEの移動式医療ユニットは、VANOCが望む今大会での医療体制に完全に応えるものです。大会の開催期間中、私たちはあらゆる事故に備える必要があります。最新鋭の手術設備を備え、医療従事者が待機するこのユニットの配備によって、緊急時や患者をほかの場所に輸送できないような状況においても、迅速な医療へのアクセスを確保できるようになりました。」
この医療ユニットは全長15.9メートルでトラクター・トレイラーの形状をしており、90平方メートルにまで展開できます。12床のベッドや、回復／トリアージ（重症度判定検査）エリアと集中治療室（ICU）のほか、独立した2台の手術台をもつ手術室を備えています。またサポート・トレイラーには、72時間分の医療行為に必要な手術用備品やそのほかの医療機具が用意されています。
移動式医療用ユニットに導入されたGEのソリューション：
- 小型超音波診断装置「LOGIQ e」
- 医療用画像システム「Centricity PACS」
- ICU向け汎用人工呼吸器
- ICU向けモニタ「Dash 5000」
- 患者情報センタ「CIC Pro CLINICAL INFORMATION CENTER」
- フルデジタル麻酔器「エイシス」
- 「S/5 患者モニター」および関連備品
この移動式医療ユニットで医療行為に従事するスタッフは、VANOCが今大会のために制定したボランティア制度に準拠した医療活動を行います。また、同ユニットでの医療体制は、カナダ公衆衛生局の救急医療対応チーム（NOHERT）とバンクーバー・コースタル・ヘルス病院によるバックアップを受けています。
国際オリンピック委員会（IOC）はVANOCに対し、本大会開催中のシー・トゥー・スカイ地域における医療体制を強化するよう求めていました。GEの移動式医療ユニットが配備されたことにより、VANOCが同地域で医療サービスを行うために要求される条件はすべて整ったといえます。
パラリンピックの閉幕後は、ブリティッシュ・コロンビア州がこの医療ユニットを使用する予定です。
VANOCについて
2010年バンクーバー冬季オリンピック組織委員会（VANOC）は、第21回オリンピック冬季競技大会/第10回パラリンピック冬季競技大会の企画、準備、資金調達および開催・運営等の責務を担っています。2010年のオリンピック冬季大会は2010年2月12日から28日まで、パラリンピック冬季大会は2010年3月12日から21日まで、カナダのバンクーバーとウィスラーでそれぞれ開催される予定です。詳しくは、www.vancouver2010.comをご覧ください。
GEヘルスケアについて
米ゼネラル・エレクトリック（GE）のヘルスケア事業部門として売上高170億ドルを誇るGEヘルスケアは、次世代の患者ケアをデザインする最先端の医療技術ならびに医療サービスを提供しています。画像診断やヘルスケアITをはじめ、メディカル・ダイアグノスティクス（体内診断薬）や生体情報モニターから、創薬、バイオ医薬品、ならびに医療機関の経営支援に至るまで、幅広い分野にわたる専門性を生かし、全世界で一人でも多くの人に、より低コストで質の高い医療を提供することを支援しています。また、ヘルスケア分野のリーダーと協力のもと、世界レベルの規制変更を活用し、持続可能なヘルスケアシステムにスムーズに移行することを目指しています。
GEヘルスケアでは現在、「ヘルシーマジネーション（healthymagination）」のビジョンを掲げ、医療コストの削減、医療アクセスの拡大、ならびに医療の質と効率の向上を実現する革新的な製品やサービスの開発を継続しています。英国に本社を置くGEヘルスケアは現在、全世界で4万6,000名を超える社員を擁し、100カ国以上の医療従事者や患者に向けてサービスを提供しています。ホームページアドレスはwww.gehealthcare.com。
GE は、オリンピックの成功に欠くことのできない画期的な製品やサービスを、幅広く取り揃えて提供しています。開催国および開催都市、オリンピック組織委員会との緊密な協力のもと、オリンピック会場における電力システム、照明システム、排水処理、輸送、セキュリティといったインフラのソリューションを提供するほか、医療用画像診断装置を病院に納入し選手の治療にも寄与します。また、GEグループのNBCユニバーサルは、オリンピックにおける米国で唯一のメディアパートナーであり、パートナーシップは2012年まで継続します。詳しくはwww.ge.com/olympicgamesをご覧ください。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部