インダストリアル事業のポートフォリオ強化と業績向上を目指す
GEは本日、GEアドバンス･マテリアルズ（シリコーンおよびクオーツ）を米国投資会社アポロ･マネジメントL.P.社に譲渡する契約に調印したことを発表した。譲渡金額は、現金と担保を含み約38億ドル。譲渡完了後、GEは新会社の株式の10％と4億ドルの債権を保有する。これから譲渡および新会社設立に向けた手続きを進め、2006年末までに完了する予定である。GEアドバンス･マテリアルズ社長のウェイン･ヒューイットが、引き続き新会社のトップを務め、譲渡完了時に新社名に変更する。
全世界の売上高25億ドルのGEアドバンス･マテリアルズは、シラン、シーラント、ウレタン添加剤、接着剤などの各種シリコーン製品、高純度溶解石英およびセラミックス製品を製造販売している。コネチカット州、ウィルトンに本拠を置き、世界38拠点に約5000人の従業員を有する。
GEアドバンス・マテリアルズのシリコーン事業は、アジア太平洋地区ではGE東芝シリコーン(1971年設立)、ヨーロッパ地区ではGEバイエルシリコーン（1998年設立）の各々合弁会社で事業運営にあたっていたが、今回の譲渡に際してGEが合弁会社の全株式を取得した後、アポロ社に譲渡することが合意されている。
この譲渡により、合弁パートナーからの株式取得、税金、諸費用などを差し引いて、GEは約20億ドルの収入を得る。この収入の業績への影響は限られ、主に組織変更費用に当てられる。
GEの副会長兼GEインダストリアル部門の社長ロイド･トロッターは「本日の発表は、さらに成長を加速し高い収益を実現すべく、インダストリアル事業の位置付けを改める大きなステップとなった。今回の譲渡は魅力的な取引で、これによって得られた収入は、その他のインダストリアル事業の成長と組織変更のために再投資する。」と語っている。
アポロ・マネジメント社の創立パートナーのジョシュア・ハリスは「アドバンス･マテリアルズは素材業界のグローバルリーダーであり、世界水準の経営陣、優れた製品、強い技術開発力を持った企業である。このコンビネーションは、アポロ社の目指す長期的な価値創造と成長に大きく寄与するものと期待している。」と語っている。
また、トロッターは「ウェイン･ヒューイットとその経営陣は、長年の業界経験を持って新たな任務に就く。GEは今後も新会社と取引を通じ関係維持に努める。彼らの新会社で成功を祈念している」とコメントしている。
GEのアドバンス･マテリアルズ事業は、コネチカット州ウィルトンを本拠とするハイテク素材のソリューションにおける世界的なリーダーです。GEアドバンス･マテリアルズの製品には、シリコーンベースの製品および技術プラットフォーム、シラン、クオーツ、アドバンス･セラミックス、シーラント、接着剤などがあります。これらの素材は、自動車のエンジンから医療機器まで、消費者向けおよび業務用の製品に、革新性をもたらす材料として使用されています。その対象は、エレクトロニクス、自動車、建設、家具装飾品、医療、ホームケア、工業、照明、放送、パーソナルケア、プラスチック、半導体、通信、タイヤ、航空宇宙産業、農業、家電、輸送、浄水など各分野に及びます。オリンピック大会のスポンサー企業として、GEは大会の成功に不可欠な幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。詳細は www.geadvancedmaterials.comをご覧ください。
GEは、「imagination at work 想像をカタチにするチカラ」をスローガンに、テクノロジー、メディア、金融サービスという多様な分野で事業展開し、世の中の困難な問題の解決に向けて努力しています。航空機エンジン、発電、水処理・セキュリティ技術から医療用画像診断装置、企業向け・個人向け金融、メディア、先端素材にわたるまで幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、 GEのホームページをご覧下さい。 GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約8,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、当サイトをご覧下さい。
アポロ･マネジメントL.P.社は1990年設立。企業買収、債権、資本への投資を行なう有数の会社です。発足以来アポロ社は、国内外の幅広い分野の産業に対し160億ドルの資金を投資しています。現在アポロ社は関係投資機関と共に、第6期の企業買収投資の基金である120億ドルのアポロ･インベストメント･ファンドVIを運用しています。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部