‐家庭用ソーラー、コミュニケーション、ソフトウェア、エネルギー効率向上に取り組む家庭用エネルギー技術企業10社に対し6,300万ドルを投資‐
※2011年6月23日に、米国にて発表されたプレスリリースの抄訳です。
【第一弾&第二弾のハイライト】
- 「エコマジネーション・チャレンジ」(以下、「エコチャレンジ」)応募総数:同様のオープン・イノベーション・プロジェクトの中では最大規模、イノベーター74,000人から約5,000 件
- 「エコチャレンジ」から誕生したパートナーシップ:22件のビジネスパートナーシップが誕生(GEによる買収1件を含む)
- 「エコチャレンジ」投資総額:現在1億3,400万ドルに
【第二弾のハイライト】
- 「イノベーション・アワード」:5つのプロジェクトに対し、プロジェクト実現のための賞金10万ドルを授与
- GE とベストバイ(Best Buy)、「エコチャレンジ」テクノロジーの早期の市場導入に向けパートナーシップを構築
- GE とベンチャー・キャピタル・パートナー、中国地域に特化した「エコチャレンジ」の立ち上げを計画
ニューヨーク(2010年6月23日) - GEとプロジェクト・パートナーのベンチャー・キャピタル(以下、VC)各社は、2010年7月より、総額2億ドルを投じる「GEエコマジネーション・チャレンジ」(以下、「エコチャレンジ」)( www.ecomagination.com/announcements )を開始しました。第一弾のテーマ「スマートグリッド」に続く第二弾として、「未来のエコホーム」(家庭向けの電源供給)に焦点をあて、世界各国から、広くアイディアを募ってまいりました。本日、以下のとおり、革新的な家庭用エネルギー技術企業10社に対する6,300万ドルの資金提供を発表しました。
今回の「エコチャレンジ」は、新技術を活用し、家庭で使用するエネルギー効率を高めることを主要テーマに掲げ、GEの全社的な取り組みの一環として今年の1月に開始されたものです。「エコチャレンジ(第一弾・第二弾)」において、GEとVC各社はこれまでに、「家庭用エネルギー」や「スマートグリッド」技術に対し、出資予定分も含めて1億3,400万ドルを投資(または投資決定)しました。
今後、GE は新しいエコマジネーション・イノベーション・カウンシルを通し、「エコチャレンジ」に寄せられたアイディアを拡大し、事業化するために2,000万ドルの追加資金の提供を行います。GE とVCは、今年後半に中国で地域特定のエコマジネーション・チャレンジの立ち上げを計画しています。また、欧州ではカーボン・トラスト(Carbon Trust)と共に、計画実現にサポートを要する初期段階のアイディアのための500万ドルの支援ファンド設立も計画しています。
「エコチャレンジ」第二弾における6,300万ドルの投資およびビジネスパートナーシップは、ソーラー、コミュニケーション、ソフトウェアおよび建物の効率向上など、コンシューマー(消費者向け)・クリーン・テクノロジー・セクターの新コンセプト10件を対象としています。賞の選考は、米国『ワイヤード』誌編集長で「エコチャレンジ」のアドバイザーを務めるクリス・アンダーソン氏、GE幹部、著名な学識者や技術専門家などで構成される独立した評価委員会が行いました。対象企業の詳細は、 www.ecomagination.com/announcements をご覧ください。対象企業は以下のとおりです。
- エンバー(Ember):米国、マサチューセッツ州ボストン(コミュニケーションおよびソフトウェア)
- GMZエナジー(GMZ Energy):米国、マサチューセッツ州ウォルサム(ソーラーシステムおよびサービス、 KPCBとの共同出資)
- ハラ(Hara):米国、カリフォルニア州サンマテオ(コミュニケーションおよびソフトウェア、KPCBとの共同出資)
- ニューヴェンティックス(Nuventix):米国、テキサス州オースチン(建物効率)
- オンランプ・ワイヤレス(On-Ramp Wireless):米国、カリフォルニア州サンディエゴ(コミュニケーションおよびソフトウェア)
- プロジェクト・フロッグ(Project Frog):米国、カリフォルニア州サンフランシスコ(建物効率、RockPort Capitalとの共同出資)
- サンラン(SunRun):米国、カリフォルニア州サンフランシスコ(住宅用ソーラーシステムおよびサービス、Foundation Capitalとの共同出資)
- ヴァリディティ・エナジー(Viridity Energy ):米国、ペンシルバニア州コンショホッケン(コミュニケーションおよびソフトウェア)
- Vフェイズ(VPhase):英国、マンチェスター(建物効率)
- ワイトリシティ(WiTricity):米国、マサチューセッツ州ウォータータウン(コミュニケーションおよびソフトウェア)
また、GE は、アイディア実現化の資金としてそれぞれ10万ドルが授与される「イノベーション・アワード」受賞者5組についても発表しました。賞の選考は、ビジネスパートナーシップ選考と同じく「エコチャレンジ」のアドバイザーを務めるクリス・アンダーソン氏、GE幹部、著名な学識者や技術専門家などで構成される独立した評価委員会が行いました。受賞者の動画は、 www.ecomagination.com/announcements でご覧いただけます。受賞者は以下のとおりです。
- イー・クィノックス(E.quinox): 英国、ロンドン(ソーラーおよび住宅用ソーラー融資) - エネルギーおよびクリーンウォーターの「キオスク」
イー・クィノックスは、学生が主導するイニシアチブで、太陽光を電気に変換するソーラーパネルを使用したオフグリッドでの独立型太陽光発電システムにより、高費用効率の再生可能なエネルギーを発展途上国にもたらします。 - プロットワット(PlotWatt):米国、ノースカロライナ州ダーハム(コミュニケーションおよびソフトウェア) - 光熱費を削減する認知的計測
プロットワットは、光熱費節約につながるスマートメーターのソフトウェアを開発しています。同ソフトウェアは、電化製品の電力使用データ分析し、ウェブサイトのダッシュボードや、携帯アプリケーション、Eメールおよびテキストメッセージを通してユーザーの状況に応じてカスタマイズされた光熱費節約方法を提案します。 - ピタゴラス・ソーラー(Pythagoras Solar):米国、カリフォルニア州サンマテオ(建物効率) - ソーラーウィンドウ
ピタゴラス・ソーラーのウィンドウ・テクノロジーは、従来の窓の外見を変えることなくエネルギー効率向上と太陽光発電を提供し、持続可能性が高く経済的にもより実行可能な建物のデザインや建築を実現します。 - サントゥリット(Suntulit):米国、カリフォルニア州フリーモント(建物効率) - 空調制御システム
サントゥリットの空調制御システムは、任意の時点の室内の温度や室内にいる人などのデータを用いてユーザーのニーズを学習し、光熱費を最大30%削減する方法を提案します。 - ザージー(Xergy):米国、デラウェア州ジョージタウン(建物効率) - 最先端の冷却コンプレッサー
ザージーの環境に優しい新コンプレッサーは、冷蔵庫やエアコンなど家庭内の冷却機器に用いることで、エネルギー消費を65%削減できます。
尚、2010年に発表されたチャレンジの第一弾では、エネルギー貯蔵、ユーティリティの安全性、電気自動車の充電サービス、エネルギー管理ソフトウェアなどの画期的な技術に7,100万ドルが提供されました。
ベストバイ・パートナーシップ
投資と平行して、GE とベストバイは、「エコチャレンジ」で選定されたテクノロジー2件(Vフェーズの 家庭用エネルギー制御機器、 サントゥリットの空調制御システム)を早期に事業化するために提携しました。近い将来、ベストバイの一部の小売チャネルで小売販売テストを行うことを目指しています。また、GEの画期的なNucleusTM Energy ManagerやBrillionTM テクノロジーを用いたスマート電化製品が 2012年初頭に、2011年後半にはGE Energy Smart® LED light bulbs がベストバイの一部の店舗で発売されます。
GEのエコマジネーション・チャレンジについて
2010年7月に、第一弾を開始して以来、この種のオープン・イノベーション・プロジェクトとしては最大規模とされる「エコチャレンジ」には、計74,000人から約5,000 件のアイデアが集まりました。GEはこの5,000件にも及ぶビジネスプランやアイディアを検討し、1社を買収、22件の投資やパートナーシップを締結、そして10件の新規事業に追加資金を提供しました。 GEのベンチャー・キャピタル(VC)のパートナーには、Emerald Technology Ventures、Foundation Capital、Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)、RockPort Capital and Carbon Trustなどが含まれます。
エコチャレンジの詳細については、 http://challenge.ecomagination.com/home をご覧下さい。
GEについて
GEは、世界各国においてインフラストラクチャーおよび金融の分野で事業を展開し、世界が直面している困難な課題の解決に貢献しています。航空機、発電をはじめ、金融サービスやヘルスケア・ソリューション、石油・ガス、鉄道事業にいたるまで、幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、GEのホームページをご覧下さい。GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
エコマジネーションについて
GEでは、クリーン・エネルギーの展開を加速すべくR&D投資、やイノベーションに焦点をおいたグローバル・エネルギー変革を推進しております。2005年のエコマジネーション立ち上げ以降、エコマジネーションに認定された製品のポートフォリオは、110種類以上に拡充し、関連製品の売上げは、180億ドル(2010年)に増加しました。
当初の5年間に、GEはR&D費として50億ドル超を投資しました。そしてエコマジネーション投資をこれまでの2倍とし、パートナーとの共同開発など、エネルギーイノベーションの新時代に向けた新たな取り組みを行ってまいります。また、今後5年間に100億ドルのR&D投資を行い、運転エネルギー効率の倍増と温室効果ガス(GHG)および水使用量の削減を目指します。なお、「GEエコマジネーション・チャレンジ」は、エコマジネーションの一環としてスタートした取り組みです。このチャレンジは、次世代スマートグリッドを構築すべくイノベーターたちの参加を促す総額2億ドルの投資を実施するものです。詳細は、エコマジネーションのサイトをご参照ください。
www.ecomagination.com
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部