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Press Release

Ge、「世界水の日」に向け、長期的な水の再利用に対する奨励政策の必要性をアピール

March 23, 2010

本文は、2010年3月17日に米国で発表されたプレスリリースの翻訳です。

【ペンシルバニア州トレボース 2010年3月17日】
国連の開発計画によれば、現在、世界人口の6人に1人の割合となる10億人以上の人が安全な飲み水を得ることできず、20億人以上の人が適切な衛生施設の恩恵が得られない状態となっています。そして今のように水を使い続ければ、2025年までに、きれいな水が十分に手に入らない人の数は世界人口の3分の2に達すると予測されています。

3月22日の「世界水の日(World Water Day)」が間近に迫り、水の再利用を広く普及させる努力をすべき時が来ています。きれいな水の枯渇という世界的な脅威を、短期間に、効果的に克服するには、水の再利用が大切な一歩です。

GEパワー&ウォーターのウォーター&プロセス・テクノロジーズ社長兼CEOのハイナー・マーコフは、水の再利用を財政的・政策的に奨励するよう次のように訴えています。「支援の枠組みを作り出すことで、水の再利用を遵守し促進するような国際社会の形成に向けて大きく進むことができます。」

この国際的課題を解決する為の水の処理と再利用技術は、現在すでに確立されています。ところが、不幸にもこうした技術の採用に至る動機付けが欠けていることがしばしば見受けられます。例えば、米国では、川から水を引いたり、井戸から水を汲み上げる方が、水を処理したり、再利用するよりも安上がりな場合が少なくありません。

「世界の業界リーダー、教育者、政策立案者は、一致協力して、きれいな水の適切な供給を将来確保するため、政策面、技術開発面、財政面の問題解決に積極的に取り組む必要があります」とマーコフは述べています。

GEパワー&ウォーターは、水の処理と再利用向けに、実証済みの技術とソリューションを提供し、また、現在の製品を改良し、一段と進んだ新技術を開発するため、多額の投資を続けています。世界の水処理業界に対して、冷却水用の海水淡水化技術、石油化学用のモバイルウォーター技術、ボイラー水用の水回収技術など、多彩な技術を提供しています。

GEは世界で水に関する課題の解決に取り組む顧客を支援するため、常に能力の向上に努めています。最近の例では、逆浸透ナノろ過膜製造用にミネソタ州ミネトンカにセンター・オブ・エクセレンス(COE)を建設しています。また、ハンガリーのオロスラーニでも、GEのZeeWeed*限外ろ過膜(UF)製造用にCOEを建設しています。ZeeWeed膜水再生技術は、GEの一連のろ過製品の中核をなすもので、世界500ヵ所以上の水処理・排水処理施設に採用されています。GEのCOEでは、社内で最も進んだ能力と専門知識を結集させ、重要な技術分野に集中的に取り組んでいます。

GEは世界展開を更に進め、開発力を強化するため、シンガポールに世界規模のグローバル研究開発センターを設置し、最近では、サウジアラビアのダンマンにGEサウジ・ウォーター&プロセス・テクノロジーズ・センターを開設しました。

小規模の商業ビル向けの施設からクウェートにある世界最大の水再利用プラントまで、GEは数々の水処理と再利用プロジェクトに技術を提供し、成功させてきました。最近では次のような事例があります。

  • コンソル・エナジー社は、全米有数の大規模な炭鉱に、新しい水処理システムの導入を進めています。水処理システムが北米の炭鉱で使用されるのは、これが初めてとなります。バージニア州オークウッドのブキャナン第1炭鉱に、GEのろ過膜と熱水処理技術を導入して、炭鉱の排水を処理し、水を99%まで再利用する計画で、一部は選炭工場で使用します。
  • オムノバ・ソリューションズのパフォーマンス・ケミカルズ部門とGEは、ウィスコンシン州のグリーンベイ周辺(ハワード村)に、環境に優しい水処理施設を設置しました。この施設によって年間360万ガロンの水を節約できるため、水不足と環境負荷の軽減に役立ちます。
  • ノースカロライナ州バトルボローにあるコジェントリックス・エナジー社の120メガワットの発電所に、GEの技術ソリューションが導入され、年間推計300万ガロンの水を節約できるようになりました。これは、現在同発電所で使用されている水の量の22%に相当します。このような取り組みにより、今年初めまで続いた歴史的な旱魃により影響を受けた市営水道への依存度を、大幅に低下させることができました。
  • 上海広電富士光電材料有限公司(SVA-FujiFilm Opto-Electronics Materials Co. Ltd.)は、GEの技術を活用して、水道水の使用量と、排水量、運営コストを削減しました。同社上海工場では、カスタマイズされた水処理システムが2008年9月から稼動しており、水の高品質化と原水の節約を可能としました。水の消費量は、在来のソリューションに比べ15%-25%削減されています。
  • アリゾナ州テンプ市は、GEの技術を活用して、水の再生プログラムを拡充し、年間で更に25億ガロンの再生水を商業用と産業用に使用できるようになりました。テンプ市のカイリーン水再生施設は最近、GEのZeeWeed膜バイオリアクター(MBR)技術を取り入れて改良し、水の再利用を向上させています。
  • クウェートのスライビヤ排水処理プラントはGEの技術を複数採用しています。ここはろ過膜を活用する排水処理プラントとしては世界最大で、1日当り100万ガロン超の排水を浄化して、農業用水と産業用水に使用しています。

* ZeeWeed は1ヵ国あるいは複数国に登録されているGEの登録商標です。

GEについて
GEは"imagination at work 想像をカタチにするチカラ"をスローガンに、インフラストラクチャ、金融、メディアという3つの事業分野を柱にしたグローバルな企業であり、世界中の不可欠なニーズを満たしています。エネルギー、水、輸送、健康から金融や情報にいたるまで、幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。

GEは天然資源を効率的に利用するための新しい技術を開発し、展開することによってエネルギー分野でも活躍しています。GEエナジーは、世界中に6万人を雇用しており、2009年度の収益は371億ドルでした。石炭、石油、天然ガス、原子力、および水力、風力、太陽光、バイオガスといった再生可能エネルギーやその他の代替燃料を用いたエネルギーのあらゆる分野において、GEパワー&ウォーター、 GEエナジー・サービスとGEオイル&ガスの3部門が、統合的な製品やサービス・ソリューションを提供しています。

GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。

 

GEエナジー広報部 新村(シンムラ)


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