GE、JFEスチールよりGT26 HEの改良工事を受注
JFE千葉クリーンパワーステーションの発電効率の大幅な向上へ
- GEは既存のガスタービンGT26 MXL2ユニットを最新のHEテクノロジーを使ったGT26 HEにアップグレードし、発電所の出力と効率を向上
- GEはJFEスチール株式会社に対し日本における産業への電力の安定供給を可能とするサポートを継続
- 今回のGT26HEへの改良工事はアジア太平洋地域において初の案件
【東京 2020年6月8日】GE（NYSE：GE）は本日、3件目となるGT26 HE（高効率）ガスタービンへの改良工事をJFEスチール株式会社（JFE）より受注し、JFE千葉クリーンパワーステーションにて実施することを発表しました。日本のエネルギー市場におけるJFEのガスタービン発電の競争力を維持する取り組みを15年以上にわたりサポートしてきましたが、この度、GEはJFEの既存のGT26 MXL2ユニットにGT26ガスタービン向けの最新ソリューションであるHEアップグレードを実施することとなりました。このソリューションにより、JFEスチールはGEのFクラスのコンバインドサイクルガスタービンに対する最先端のパフォーマンスを実現できることになります。
GEガスパワーアジアのプレジデント兼CEOのラメッシュ・シンガラムは次のように述べています。「GEはJFEとの長年にわたる関係を強化し、日本の発電事業者に対して最先端のテクノロジーを提供することを嬉しく思います。また、優れたシングルサービスプロバイダーとしてJFEへのサポートを継続することを楽しみにしています」
日本の電力業界では、電力需要が減少する一方で規制緩和が進んでおり、発電事業者は産業需要者に対して安定した電力を供給することが重要となっています。JFEは発電事業者として、出力と効率の向上により老朽化したエネルギーインフラを効率化することに取り組んでいます。
JFE千葉のGT26ガスタービンは、GEにより2年前にMXL2へアップグレードし、出力を最大60MW向上しました。
今回、JFEはGEの最新のGT26 HEテクノロジーを導入し、千葉クリーンパワーステーションの効率を引き続き向上させ、多様な負荷における出力と効率の向上など、パフォーマンスと収益性を改善することを決定しました。さらに、千葉クリーンパワーステーションの信頼性が向上し、発電量は10 MW強、効率向上率は1％強になると予想しています。
GEガスパワーのH/Fクラスタービン担当ゼネラルマネージャーであるアミット・クルカーニは次のように述べています。「GT26 HEソリューションは、GEのガス発電技術の進化における革新的なマイルストーンです。FクラスとHクラスのテクノロジーを組合せ、日本のエネルギー市場におけるJFEの競争力向上に貢献していきます。」 「このアップグレードは、GEがアジアで初めてGT26 HEを受注したものであり、数か月前に市場に出してから3番目です。このソリューションがJFEに提供する新たな電力と効率、およびGT26 HEアップグレードがもつ世界的な勢いと需要に興奮しています。」
2019年に導入されたGT26 HEアップグレードにより、効率、出力、信頼性の向上の面で飛躍的に向上します。これは、アディティブ製造（金属３Dプリンティング）部品や、空気力学、材料科学および燃焼力学における革新を取り入れた、業界最大にして最高効率を誇るGEの主力製品であるHAガスタービンの先進技術のおかげでもあります。GT26フレームの主要コンポーネント（タービン、コンプレッサー、燃焼器）の全てに革新的な技術を取り入れ、タービン性能を新たなレベルに引き上げ、燃料費を大幅に削減しつつ、出力を増加し、信頼性を向上しています。
今回のアップグレードに必要な機材の製造はスイスのバーデンで行われ、2021年第1四半期に設置、同年第2四半期半ばまでには運転が開始される予定です。
GEガスパワーについて
GEガスパワーは、天然ガス発電のテクノロジー、ソリューションそしてサービスにおけるグローバルリーダーです。絶え間ない技術革新と顧客企業との継続的なパートナーシップを通して、未来に向けた先進的で、クリーンで、効率的な電力の提供に努めています。世界最大を誇るガスタービンのインストールベースと2億時間を超える運用時間を基に、先進的ガス火力発電所を建設、運用、保守管理するためのテクノロジーと経験をお客様に提供します。詳しくは www.ge.com/power/gas またはGE Gas PowerのTwitter やLinkedInアカウントをご覧ください
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