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Press Release

第21回geヘルスケア・エッセイ大賞 結果発表

October 14, 2008

一般部門 大賞は山形県の梅津康治さん
医療・研究部門 大賞は大阪府の沖田裕子さんに決定!
~ 「認知症と向き合う~私ができる早期発見」に全国から115編の力作 ~

hr2008

GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:熊谷昭彦)が主催した「第21回GEヘルスケア・エッセイ大賞」の一般部門の大賞に、山形県上山市在住の梅津康治さん(69歳)の作品「父とのこと」が、医療・研究部門の大賞に、大阪府のNPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」代表の沖田裕子さん(43歳)の作品「認知症とのつきあい方・・・わかれば早期発見に」が選出されました。

同エッセイ大賞の本年の募集テーマは「認知症と向き合う~私ができる早期発見」。一般部門の受賞作は、認知症となった父親との交流を生き生きと描きつつ、自分で気づくことが難しい認知症の早期発見の勘所を、実体験をもとに強く訴えた作品。「認知症とは脳の病気。人間としての感受性を呼び覚ますのは家族にしかできない」との実感を述べ、「認知症を通して父のことがずっとよくわかった」と、認知症家族としての体験談を肯定的に綴りながら、「大切なのは、おかしいと気づいたら、少しでも早く病院にいくことだ」と、周囲の気づきの大切さと兆候発見後の迅速な専門的診断の重要性を強調しています。医療・研究部門の受賞作は、認知症患者たちのネットワークでの長年の経験をもとにした提言を多く盛り込んだ作品。「認知症の早期発見が遅れるのは、認知症への『怖さ』が原因。認知症の診断後の対応がわかれば、その『怖さ』を軽減し、早期診断につなげることができる」と主張しています。第5回から審査員を務める作家の渡辺淳一氏は、「梅津さんの作品は、介護をこえて父と子の熱い血のつながりまで描いて感動的であった。沖田さんの作品は『認知症とのつきあい方』がバランスよく、かつ積極的で示唆に富んでいた」と大賞受賞の2作品を称賛しています。

本年の「第21回GEヘルスケア・エッセイ大賞」は前述のテーマ「認知症と向き合う~私ができる早期発見」のもとに募集を行い、合計115編の応募がありました。今回は、新たに医療・研究部門を新設したことで、認知症の治療を行う立場、治療を受ける立場双方の立場から、今後の認知症早期発見に関する幅広い提言が集まりました。今回の応募作品について渡辺氏は「認知症と直接向かい合い、苦労し、よりよき対処法を考えた経緯などがよく記されていて、内容のあるものが多かった」と感想を述べられています。

第21回GEヘルスケア・エッセイ大賞・概要

主催:GE横河メディカルシステム(株)
特別協賛:GEフィナンシャルサービス(株)ヘルスケアファイナンス、GEヘルスケア バイオサイエンス(株)
後援:厚生労働省、東京都募集テーマ「認知症と向き合う~私ができる早期発見」
募集期間:2008年6月~8月11日
審査員
 渡辺淳一(作家)
 岡崎満義(元文藝春秋取締役 編集局長)
 渡邉温子GEヘルスケア バイオサイエンス(株)代表取締役社長
 辻川博至GEフィナンシャルサービス(株)ヘルスケアファイナンスカンパニー 副社長
 熊谷昭彦GE横河メディカルシステム(株)代表取締役社長
賞・賞金
 ◆ 一般部門:大賞(1名)賞金30万円 + 寄付金20万円
 (認知症に関連する受賞者指定の医療福祉施設・団体・機関に寄付)
 ◆ 医療・研究部門:大賞(1名)賞金30万円 + 研究助成金20万円
 (認知症の研究に取り組む受賞者指定の医療福祉施設・団体・機関に寄付)
 ◆ GEヘルスケアファイナンス賞(1名)賞金10万円
 ◆ Early Health(アーリー・ヘルス)賞(1名)賞金10万円
応募総数:115編
結果発表:10月14日(火)、GE横河メディカルシステム(株)ホームページに掲載
≪一般部門 大賞≫

梅津 康治(うめつ やすはる)
69歳・無職

作品タイトル
「父とのこと」

作品要約
父の突然の異変、病院での診断、老人ホームでの日々を「貴重な体験」「私たちにとっても父にとっても、最も実り豊かな時だった」と振り返る。認知症の父とつき合ってきて気がついたのは、「否定しない、起こらない、喜ばせる、安心させる」ことで家族が「人間としての感受性を呼び覚ます」のが大事だということ。この病を通して、父をずっとよく分かったこと、父や家族との絆がはるかに強くなったことを幸せに思うと結んでいる。

審査員講評
認知症の父に寄り添うことで家族が学んだ「知恵」を肯定的につづっており、どちらかといえば暗くなりがちな体験談が多い中、希望すら感じる。「認知症を通して父のことがずっとよく分かった」という結論には、まさに救われる思いだ。

≪医療・研究部門 大賞≫

沖田 裕子(おきた ゆうこ)
43歳・NPO法人代表

作品タイトル
「認知症とのつきあい方・・・わかれば早期発見に」

作品要約
認知症の人や家族の支援をして20年の経験から、認知症が「そんな困った病気になるはずがない」と必要以上に怖い病気だと捉えられていることが早期受診を妨げているのではと指摘。また、診断後に本人と家族が受けられる医療・地域プログラム、患者本人同士の交流会などを設けることで「認知症とのつきあい方」がわかるようになれば、怖さが取り除かれ、結果として早期発見を促進することになるだろうと主張している。

審査員講評
バランスよく、かつ積極的で示唆に富んだ文章。早期発見、早期絶望とならないための認知症患者同士の交流など、数多くの実践例に基づいた説得力を感じる。認知症そのものをもっと温かく受け入れる社会にかわらなければという思いが伝わってくる内容だ。

≪GEヘルスケアファイナンス賞≫

笹谷 豊子(ささたに とよこ)
60歳・主婦

作品タイトル
「家族じゃもん」

作品要約
認知症は脳がショートすること。ショートすれば、その前の状態に戻してあげればよい。嫁である作者は、姑から教わった自慢の「我が家のおばんだい」について、連日話しかけ、姑の失った記憶は奇跡的に回復。認知症の姑を囲んで、家族の絆が太くなった、「やっぱり家族じゃもん!」という実感をつづった作品。

審査員講評
独特の方言を交えたリズムある文章は不思議な魅力がある。問題行動を起こしても姑の尊厳を損なわず、しっかり受け止める温かな家族愛が伝わってくる。

≪Early Health(アーリー・ヘルス)賞≫

榊原 宏昌(さかきばら ひろまさ)
30歳・ケアマネージャー

作品タイトル
「認知症は生活崩壊の元、とは言いたくない!!-早期発見の意義再考-」

作品要約
昨年まで認知症対象のグループホームに勤務していた経験から、「家族が一番大変な時期にこそ介護サービスの存在意義がある」と主張。認知症を風邪にたとえ、こじらせて家族が疲弊するなどの悪化を起こさせない知恵が求められており、それこそが「早期発見」の意義だと訴えている。

審査員講評
「認知症になっても安心」な社会への筋道を自分の仕事を通じて深く考えた30歳の秀作は大変説得力があり、心から拍手を送りたい。


本エッセイ大賞は、GE横河メディカルシステム(当時社名:横河メディカルシステム、略称YMS)の創立5周年を記念した「第1回YMS学生論文大賞」として1987年に開始以来、広く一般から医療・時事テーマについて提言を募り社会に還元することで、医療・健康・福祉・社会・人生などの問題に対する関心を広く喚起することを目的として実施されてきました。2004年度まで「GE横河メディカル・Essay大賞」の名で親しまれてきましたが、2005年度より名称を「GEヘルスケア・エッセイ大賞」へと変更し、テーマを「医療」のみに絞ることで、潜在・顕在化している医療問題への提言を募っています。本年で21回目を迎えるGEヘルスケア・エッセイ大賞は、過去においては複数テーマで募集し最高703編もの貴重な提言をいただいたこともあり、全国でも伝統ある医療エッセイコンテストとしてその注目度も高まっています。

GE横河メディカルシステムは本エッセイ大賞を通じて、「病気になってから治す」のではなく「発病する前に」兆候を発見し、個々人の遺伝性素因に合わせた予防医療をデザインする『アーリー・ヘルス』のビジョン追求を図るほか、「我々は患者さんのために最善を尽くすことに誇りに持つ」の企業理念に則り、広く人々の健康に貢献する企業となることを目指しています。

GE横河メディカルシステム株式会社は、CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置(US)、骨密度測定装置、X線撮影装置、核医学診断装置、PET(Positron Emission Tomography)とCTを組み合わせたPET-CT、患者モニタ、画像ネットワークシステムおよび麻酔器等の販売・サービスを提供する医療用画像診断装置の主力メーカー。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケア(売上高:170億ドル)の世界三極体制(北米・日本・インターナショナル)の一極を担っています。外資系画像診断装置メーカーとして唯一、国内にCT、MR、USおよびプローブの開発・製造拠点を持ち、最先端の技術や製品を日本から全世界に発信しています。現在、"Early Health"のビジョンを掲げ、発病前の兆候発見や個々人の遺伝性素因に合わせた予防医療のデザインなど、画像診断技術とバイオ科学の進化と融合を進めています。特に「悪性腫瘍」、「循環器系疾患」、「ウィメンズヘルスケア」の3分野を重点ケアエリアと位置づけ、複数の製品・技術の多面的なアプローチにより病気の早期発見・早期診断をサポートしています。設立は1982年、日本国内に事業所を53カ所展開。2008年7月1日現在の社員数は1,697名、2007会計年度(2007年1月~12月)の総売上は約1,291億円。

お問い合わせ
GE横河メディカルシステム株式会社
広報グループ 松井亜起
Tel. 042-585-9249
Fax. 042-585-9541
E-mail: [email protected]

日本GE コーポレート・コミュニケーション本部


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