― 産官学によるe-Healthを活用した実証事業推進が重要との共通認識を示す ―
日本GE株式会社(本社:東京都港区、社長:藤森義明)とGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京日野市、社長:熊谷昭彦)は1月17日(月)、仙台市内でシンポジウム「少子高齢化を克服する宮城モデル創出へ」を開催し、宮城県の少子高齢化の課題を産官学でどのように連携し、解決していくべきかを議論しました。
日本は世界に先駆けて少子高齢化が急速に進んでいます。宮城県ではすでに65歳以上の高齢者人口が21%を超えており、超高齢社会に突入しつつあります。そして人口の高齢化に伴い、医師不足や医療環境の地域格差が重大な課題になっています。
一方、GEは2009年5月に世界が直面する最も困難な医療課題の解決に向けたビジネス戦略「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」を立ち上げ、身近で質の高い医療をより多くの人々に提供することを目指し、世界規模で数々の投資や技術革新を重ねています。宮城県とGEはともに地域医療の充実が少子高齢社会の課題解決に貢献できるという共通認識を持っています。
医療機関や行政関係者など総勢約80名が参加したシンポジウムでは、東北公済病院の岡村州博院長が「医師不足の周産期医療をどうする?」、東北大学名誉教授の仁田新一先生が「少子高齢化問題へのIT活用」というテーマでそれぞれ講演しました。それを受けて政府、企業そして研究機関の代表者によるパネルディスカッションを実施しました。少子高齢化を克服する宮城モデルを作るには産官学で協力し、最先端機器や技術、特にe-Health(ITの活用による医療情報の標準化と共有)を活用した実証事業を推進することが重要だと議論されました。また、21世紀型の地域医療を考えるときには産官学で住民のニーズに応える医療サービスを考え、住民に安心感を提供することの大切さも強調されました。
GE副会長ジョン・ライスは講演の中で「GEは自治体とパートーナシップを組んで地域が抱えている問題を一緒に解決する取組み『サステナブルシティ(持続可能な街づくり)』を推進しております。日本では宮城県において、2009年12月にGE Day in Miyagiを開催するなど、これまで県との関係を深めて参りました。日本が高齢社会の課題をどう乗り越えるか世界から注目されています。これを機会と捉えてぜひ宮城県の行政、企業そして研究機関の皆様とともに高齢社会に対応したモデルケースを作りたいです」と述べ、宮城県が日本そして世界に手本を発信できるよい機会であることを強調しました。
シンポジウム「少子高齢化を克服する宮城モデル創出へ」
日時:2011年1月17日(月)10:30~12:10
場所:ウェスティンホテル仙台
<プログラム>
「GEが目指すグローバル・オペレーションと宮城県への期待」 GE副会長 ジョン・ライス
「医師不足の周産期医療をどうする?」 東北公済病院 院長 岡村州博様
「少子高齢化問題へのIT活用」 東北大学 名誉教授 仁田新一様
パネルディスカッション「少子高齢化を克服する、宮城モデル創出へ」
月刊JAHMC 編集長 盛宮喜様(モデレーター)
東北公済病院 院長 岡村州博様
東北大学 名誉教授 仁田新一様
宮城県登米市長 布施孝尚様
千葉県保健福祉部 理事 井上肇様
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷昭彦
GEについて
GEは、"imagination at work 想像をカタチにするチカラ"をスローガンに、テクノロジー、メディア、金融サービスという多様な分野で事業展開し、世の中の困難な問題の解決に向けて努力しています。航空機エンジン、発電、水処理・セキュリティ技術から医療用画像診断装置、企業向け・個人向け金融、メディアにわたるまで幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、GEのホームページをご覧下さい。GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社について
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、CT(コンピューター断層撮影装置)やMR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置などの医療用画像診断装置やヘルスケアITをはじめ、メディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)や生体情報モニターから、創薬、バイオ医薬品、ならびに医療機関の経営支援に至るまで、幅広い分野にわたる専門性を生かし、次世代の患者ケアをデザインする先端的な医療技術ならびに医療サービスを提供しています。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアの日本での中核拠点として、現在GEが全世界で推進している「ヘルシーマジネーション」戦略にもとづき、医療コストの削減、医療アクセスの拡大、ならびに医療の質の向上を実現する革新的な製品やサービスの開発を継続しています。GE横河メディカルシステムとGEヘルスケア バイオサイエンスが2009年8月1日付で事業統合し、「GEヘルスケア・ジャパン株式会社」としてビジネスを開始。2010年1月1日現在の社員数は1,890名、国内で展開する事業所数は55カ所、2009会計年度(2009年1月~12月)の総売上は約1,190億円。ホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp
ヘルシーマジネーション(healthymagination)について
ヘルシーマジネーション(healthymagination)は、世界が直面する深刻な医療問題の真の解決を目指して、2009年5月にGEが策定したヘルスケアに関する戦略。イノベーションで環境課題の克服を図る「エコマジネーション」(2005年5月導入)に続く中核戦略で、2015年までに60億ドルを投じて、地域に適した技術開発、ヘルスケアITの加速、格差のない医療の提供、在宅医療の推進の4分野で、100種類のイノベーションを実施し、15%の医療コストの削減、15%の医療アクセスの拡大、ならびに15%の医療の質向上を実現することを目指しています。詳細は http://www.healthymagination.com をご覧下さい。
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日本GE株式会社 小川・三浦・森口
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GEヘルスケア・ジャパン株式会社 松井
TEL:0120-202-021
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部