従来比最大約90%の被ばく低減を実現!!心臓CT検査の普及に拍車!!
-相反する低被ばくと高画質を両立する心臓撮影法「SnapShot™ Pulse」を採用-
GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:三谷宏幸)はこのほど、GEヘルスケア製64列の検出器配列を有すボリュームCT(コンピュータ断層撮影装置)に対応した新機能「Adaptive Technology(アダプティブ・テクノロジー)」を心臓・循環器、精密検査に特化した大学病院や地域の基幹病院、スクリーニング目的の心臓CT検査を実施するハートセンターなどを主対象に発売する。なお、「Adaptive Technology」の名称は、患者の状態に合わせてシステムを制御する患者本位の技術を意味する。
Adaptive Technologyの最大の特長は、CTによる心臓検査で最大の課題とされる被ばく量の問題を克服した点であり、相反する高画質と低被ばくを両立する心臓撮影法である「SnapShot™ Pulse(スナップショット・パルス)」に集約される。現在の心臓検査で主流の血管造影検査では、鼠径部または腕の動脈からカテーテルを入れ、冠動脈に直接造影剤を注入してX線撮影を行うため、患者への負担が大きかった。そのような中CTの多列化が進み、CTによる心臓検査がここ数年で急速に普及し始めた。心臓CT検査では血管造影検査では得られない情報まで非侵襲的に取得でき、その臨床的有用性が認められてきたものの、血管造影検査と比較した場合被ばく量の多さが最大の課題とされてきた。
SnapShot™ Pulseでは、任意の心位相のみでデータ取得が可能なため無駄な被ばくを抑えることができ、被ばく量を大幅に低減する。具体的には、血管造影検査以下のレベルまで(最大では従来比約90%)被ばく量を低減し、今まで以上に血管造影検査に替わってCTをスクリーニングやフォローアップ検査に使用することが可能となる。また、画質の向上によりアーチファクト(偽像)を低減するため、課題とされた石灰化、ステント近傍の評価がさらに高まる。
SnapShot™ PulseをはじめとしたAdaptive Technologyの詳細は下記の通り。
Adaptive Technologyは、既に世界で1,000台以上出荷されているGEヘルスケア製64列ボリュームCTである「LightSpeed VCT(ライトスピード・ブイシーティー)」シリーズにオプション機能として搭載することが可能なため、既存のユーザーは新たにCTを購入する必要なく新機能の購入によりAdaptive Technologyを使用できる。日本では慶應義塾大学医学部放射線診断科などの臨床評価を受け、米国に先駆けて販売開始に至った。
GEヘルスケアのマルチスライスCT「LightSpeed」シリーズは、1998年に「LightSpeed QX/i」(4スライス)を世界に先駆けて製品化して以来、2000年にはアップグレード機種「LightSpeed Plus」(4スライス)、2001年には「LightSpeed Ultra」(8スライス)を発売、2002年には「LightSpeed Ultra 16」(16スライス)、そして2004年には世界初のボリュームCTである「LightSpeed VCT」(64スライス)を発売し、現在全世界で8,500台を超える稼働実績を誇っている。
年間約500億円規模と推定される国内のCT市場において、GE横河メディカルシステムは最先端のマルチスライスCTを幅広いラインナップで提供することで、近年大幅にシェアを拡大している。同社はAdaptive Technologyによって市場に技術力をアピールし、心臓CT検査の普及に拍車をかけるとともに、マルチスライスCT市場におけるNo. 1の地位確立を目指す。
CTは管球からX線を人体に照射し、その透過X線を検出器が信号化、さらにコンピュータで断層画像を形成する装置。原理的には照射するX線の強さや照射時間に比例して高精細な画像が撮影できるが、いかに患者の負担を減らして、短時間で高画質を実現するかが製品開発の課題となっている。
GE横河メディカルシステム株式会社について
GE横河メディカルシステム株式会社は、CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置(US)、骨密度測定装置、X線撮影診断装置(X-ray)、核医学診断装置(NM)、PET(Positron Emission Tomography)、生体モニター及び医療用画像ネットワーク(IIS-Integrated Imaging Solutions)、麻酔器等を提供する医療用画像診断装置の主力メーカー。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門として売上高 150億ドルを誇るGEヘルスケアは、英国に本社を置き、世界46,000人の従業員を有し、世界100カ国の医療従事者や患者に向けてサービスを提供している。GEヘルスケアの北米、日本、インターナショナルという三極体制の一極をになうGE横河メディカルシステム株式会社は、1982年の設立以来、高品質の画像診断テクノロジー、顧客満足度の高いサービス、シックス・シグマの品質改善運動により顧客である医療機関にビジネスソリューションを提供してきている。現在、同社では日本国内に事業所を53カ所展開。2006年9月1日現在の社員数は1,650名、2005会計年度(2005年1月~2005年 12月)の総売上は約1,426億円。
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