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Press Release

GEアディティブ、電子ビーム方式金属3Dプリンターの最新モデルとなるArcam EBM Spectra Lを発表

December 16, 2019

当プレスリリースはドイツ時間11月19日にフランクフルトで発表されたニュースの翻訳版です。英語原文はこちらでご覧いただけます。

Parts made with Arcam EBM SpectraL

生産性の向上によるコスト削減

  • 生産性の向上により1部品あたりのコストを10%削減(造形速度が20%、造形体積が13%向上)
  • 材料特性の改善
  • 統合型システムアーキテクチャ

【独フランクフルト2019年11月19日】– GE アディティブは本日、ドイツのフランクフルトで開催中の展示会フォームネクスト(formnext)においてArcam EBM Spectra™ Lを発表しました。Spectra Lは、より多くの顧客ニーズ、特に、航空宇宙産業分野におけるより高い生産性への要求を満たすことができ、大きな造形体積や、より速い造形速度といった特長を備えています。また、統合型システムアーキテクチャの採用に加え、新しい装置状態診断機能や自動化機能などが組み込まれています。

Arcam EBM Spectraファミリーの最新機種であるSpectra Lは、スウェーデンのヨーテボリにあるGEアディティブ傘下のArcam社EBM工場で生産する予定で、現在発注を受け付けており、2020年第1四半期末の納入を見込んでいます。Spectra Lはグレード5およびグレード23の64チタンの加工に対応しており、レーザーでは困難だった大型チタン部品の加工に適しています。2020年には純銅への対応も予定しています

生産性の向上によるコスト削減
Spectra Lは、生産性の向上によってコストを削減するために開発されたモデルです。以下のような造形体積と造形速度の向上により、1部品あたりのコストを10%削減します。

  • Spectra Lの造形体積はArcam EBM Spectra Hのほぼ2倍、Arcam EBM Q20plusの13%増しで、Arcam EBMソリューションのポートフォリオ内で最大のビルドエンベロープ(φ350×430mm)を備えています。
  • Spectra Lのビーム出力は4.5kWで、Arcam EBM Q20plusと比較して造形速度が20%向上しています。また、粉末積層のためのシステム改善と熱モデル制御の改善により、最大高さまでの加工時間がArcam EBM Q20plusより4時間半短縮されています。

部品品質と材料特性の改善
Spectra Lでは、より安定した正確なビームを使用でき、自動ビームキャリブレーション機能も改善されています。これにより、薄型形状や厚物部品でも、より均一な材料特性が得られます。

統合型システムアーキテクチャ
Spectra LはSpectra Hで初めて採用された広範なエンドツーエンドの工業化機能を基に構成されており、許容電力、ビームの診断機能とキャリブレーション機能、自動化などの面が強化、改善されています。

  • Spectra Lには、同じくFormnextで発表された新しい自動粉末回収システムArcam EBM PRS 30を使用できます。PRS 30は連続積層造形環境に最適な装置で、オペレータは安全で効率的な粉末材料ハンドリングを行うことができます。
  • OPC UA(OPC Unified Architecture:OPC統一アーキテクチャ)を基礎とする標準化されたIoT(Internet of Things:モノのインターネット)によって、複数装置の接続とデータ分析を容易に行うことができます
  • Spectra Lには高度なデータ分析機能が組み込まれています。装置内のセンサーから抽出したデータとインテリジェント機能を備えたアルゴリズムを組み合わせることにより、プロセスと装置の状態を診断し、さらにレポートと原因分析を行って、推奨される是正措置を示すことができます。

GEアディティブのArcam EBM担当ゼネラルマネージャー、カール・リンドブロムは次のように述べています。「Spectra Lは、アディティブの造形加工を事業として実用稼働しようとしているユーザーや、すでに開始したユーザーにとって理想的な装置です。システムの開発時点では、フィードバック、特に航空宇宙産業分野のお客様からの意見は、信頼性、再現性、そして自動化機能に関するものが中心でした。しかし、お客様が使用する装置の範囲が広がり、その台数が増えるとともに、プロセスおよび装置の診断機能や、統合化されたシステムアーキテクチャも必要とされるようになってきました」

アディティブ製造について
アディティブ製造(積層造形、⾦属3D プリンティング)は、その無限の可能性で世界の常識を変えています。すでに製造の現場にディスラプション(革命的な変化)をもたらし、設計や製造工程を加速させています。アディティブ製造技術は、より軽く、強く、効率の良い部品を作ることで製品のパフォーマンスと品質を⾼めます。CAD ソフトをベースに、材料を幾何学的形状に重ね上げ「積層または付加」してモノを作り出す製造⽅法であり、通常の製造において材料を切削し、「除去」加⼯する工程とは真逆の発想です。アディティブ製造技術によって、商品化までの時間短縮、コスト削減、競争率の向上、CO2排出削減等が実現します。

GE アディティブについて
GE アディティブは、ビジネスに革命的な変化をもたらす先駆的なアディティブ製造技術において世界を牽引しています。最先端の⾦属 3D プリンター造形システム、質の⾼い造形材料、およびアディティブ製造における⻑年の知識と経験に基づくコンサルティング・サービスを総合的に提供し、企業が画期的な新製品を開発・製造するための支援をします。アディティブ製品は、企業の様々な設計や製造上の課題を解決し、ビジネスメリットをもたらし、ひいては世界をより良い⽅向に変えていきます。GE アディティブには、⾦属 3D 装置メーカーのコンセプト・レーザー社およびアーカム社、材料プロバイダの AP&C社が含まれます。
* GE の商標は 1 カ国もしくは複数の国で登録されている可能性があります。


本件に関するお問合せ先:
GEアディティブ
広報マーケティング担当: 松元涼子
Email: [email protected]

クレアブ株式会社 GEジャパン広報担当: 西川・惠木・奥本
Email: [email protected]
TEL: 03-5404-0640   FAX: 03-5404-7120


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