写真:総合技術研究所 - 外観
日本の顧客に対する最高の技術サポートの提供と高付加価値プラスチックス用途開発を加速するために、GEプラスチックスが開設した「日本GEプラスチックス株式会社総合技術研究所」の外観。
日本GEプラスチックス(本社:東京都港区、社長:秦孝之)は、日本の顧客に対してプラスチックス用途開発に関する最先端の技術サポートを提供するため、本日、同社真岡工場の敷地内に「日本GEプラスチックス株式会社総合技術研究所」を開設した。
同研究所は、GEの世界で7つあるグローバルアプリケーションテクノロジー(GApT)センターの一つとなり、自動車分野におけるハーネス、歩行者衝突衝撃試験、エンジン周辺部品、またエレクトロニクス分野におけるブルーレイ等の光学記憶媒体、高耐熱フィルムなどの技術拠点としての役割も担う。
さらに、プラスチックス樹脂研究を担当するグローバル・プロダクト・テクノロジー(ポリカーボネート製品、クリスタリン製品など)が同研究所でプラスチックスの新製品開発を行っており、材料開発と用途開発が一体となった「総合技術」サービス拠点となる。同研究所は、総床面積約3700平方メートルで3階建ての施設である。
真岡市長の福田武隼氏、中央設備エンジニアリング㈱の代表取締役社長竹田恆治を招き、GEジャパン㈱の代表取締役社長伊藤伸彦と日本GEプラスチックス㈱代表取締役社長秦孝之の指揮の下、本日開所式を実施した。
日本GEプラスチックスの社長である秦孝之は、「総合技術研究所の開設は、日本の顧客に最新かつ最高のサポートを提供することである。今日、多くの顧客は革新的な材料、そして高品質で迅速な技術サポートを求めている。私たちは、この研究所が、これらソリューションの提供を通して、より一層エンジニアプラスチックの可能性を大きく広げていくと確信している。」
同研究所の1階部分には成形加工、自動車関連衝撃試験(別棟)及び化学分析に関するラボを設置した。成形加工ラボでは、図面検討、金型設計から新規成形プロセス開発まで、あらゆる成形加工について強力に技術サポートを行なう。主な設備は一般射出成形機、電線被覆用押出し設備、光ディスク専用成形機、また特殊成形加工設備としてヒート&クール成形ユニット、ガスアシスト成形ユニット等を備える。
自動車関連衝撃試験設備は、本館の裏手の専用棟に設置した。歩行者保護のための衝撃試験(頭部、下肢部)、バンパー・フェンダー衝撃試験設備等を備えており、各種自動車部品の安全性を検証すると共に、最適なデザイン、材料選択を行なう。
化学分析ラボは、各種化学分析機器と電子顕微鏡を導入し、プラスチックス部品解析、各種データ等の顧客サービスを行なう。
研究所の2階部分は、物理的物性測定及び二次加工に関するサービスを提供するフロアとなる。プラスチックス最終製品の品質、性能および寿命(耐久性)の検証や最適な部品デザインを検証するために、各種試験機器を設置した。例えば、電線用途については、最終製品の強度評価や各規格に準拠した試験が可能である。
最上階となる3階には、ショールームを開設し、同社のプラスチック材料を駆使した世界の採用例を展示し、プラスチック材料の将来的な可能性を目にすることができる。さらにデザインルームを設置し、コンセプトや部品設計の開発に関するサービスも提供する。
「日本に同研究所を設立することにより、世界の重要な市場に対するGEの技術サポート体制を拡充することになり、GEの顧客に、各産業のリーダとして、市場競争力を促すアプリケーション開発のフルサポートをできることになる。」とアジア太平洋のグローバル・アプリケーション・テクノロジーのマネージャーであるロバート・フローレンスは付言する。
GEプラスチックスについて
GEプラスチックス は、自動車、医療、家電、輸送、高機能包装、建築/建設、通信、光学媒体などの幅広い業界で利用されているプラスチック樹脂を世界中のお客様に提供するサプライヤーです。ポリカーボネート、ABS、SAN、ASA、PPE、PC/ABS、PBT、PEI樹脂に加え、高機能特殊コンパウンドLNP*製品シリーズを製造しています。GEプラスチックスのスペシャルティーフィルム&シート事業部は、高機能Lexan*シートおよびフィルム製品を製造しており、これらの製品は条件の厳しい用途に世界各地で幅広く利用されています。さらに、GEプラスチックスの自動車部門は、車体パネル/グレージング、ボンネット内用途、内装部品、車体構成部品、照明という自動車産業の5つの主要分野で、世界中のお客様に豊かな経験に裏付けられた優れたプラスチック・ソリューションを提供しています。オリンピック大会の協賛企業として、GEは大会の成功に不可欠な、幅広い分野にわたる革新的な製品とサービスを独占的に提供しています。
* LNPおよびLexanはGeneral Electric Companyの商標です。
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日本GE コーポレート・コミュニケーション本部