GEのLexan*ポリカーボネートシートを使用した上海南駅の世界最大の円形ルーフ（写真）
GEプラスチックスは、近未来を感じさせるモダンなデザインで建設された「上海鉄道南駅（2006年3月完成予定）」の世界最大級の円形ルーフ材料に、透明性と耐久性を兼ね備えたGEのLexan*ポリカーボネート・シートが採用されることを明らかにした。この大規模な建設プロジェクトは、Lexanシートの単一注文としてはGEにとって最大の受注のひとつであるとともに、「中国国内のインフラの発展に世界最新技術で寄与する」というGEの決意を具現化する重要なプロジェクトとなる。
およそ1700mの円周を持つこの屋根は、同駅の上層出発エリアの大部分を占め、1万人もの利用客の頭上を覆うことになる。今回採用されたシートは、中国をはじめフランス、イタリア、インド、オランダに事業拠点を持つGE-プラスチックス／スペシャルティーフィルム＆シート部門のグローバルチームにより、このプロジェクトに要求される数多くの厳しい条件を満たすため、特別に開発された製法で製造されている。
「Lexanシートは、際立った寸法安定性と透明性、そして他に類を見ないほど優れた衝撃強度や耐候性を有し、このプロジェクトに関わる建築家および中国政府当局サイドから最高の材料ソリューションとして選ばれました。弊社の技術チームは、このプロジェクトにおける製造、出荷、施工プロセスといった、あらゆる面でサポートを行っています。」と、GE-プラスチックス／スペシャルティーフィルム＆シート部門のアジア／太平洋地域ゼネラルマネージャーであるフランス・ヴァン・デ・ノールト（Frans van de Noort）は述べている。
上海鉄道南駅にはあらゆる方面から鉄道、地下鉄やバスが乗り入れるため、円形の建物デザインが採用されている。屋根に使われるLexanシートにより、日中は太陽光、夜間は照明を受けることで美しく輝き、経済、金融、文化における上海のグローバルリーダーシップのシンボルとなる。
同駅の建設は、中国鉄道省の計画による巨大な国際プロジェクトであり、上海市によるインフラ面のサポート、フランスの建築デザイン、世界中から集められた建築資材の結集により実現される。GEは、2008年の北京大会を含むオリンピックの世界的トップ・スポンサーであり、中国国内の他の重要な建設プロジェクトにもLexanシートを数多く提供している。
既に完成している重慶オリンピックスタジアムでは、新グレードのLexanシートがスタジアムを覆う屋根のグレージングに使われている。同スタジアムでは、既に多くのスポーツイベントが開催されており、2008年の夏季オリンピックに向けた国際的な活動拠点の中心となっている。
中国以外においても、Lexanシートは、高い耐久性と透明性をもつ建築材として、窓のグレージング、天井、壁面など、世界中の建築用途で採用されている。Lexanシートは、耐UV性、耐衝撃性、耐熱性に優れているため、建築材として最高レベルのパフォーマンスを提供することが可能である。
GE-プラスチックスについて
GE-プラスチックスは、自動車、医療、家電、輸送、高機能包装、建築/建設、通信、光学媒体などの幅広い業界で利用されているプラスチック樹脂を世界中のお客様に提供しています。ポリカーボネート、ABS、SAN、ASA、PPE、PC/ABS、PBT、PEI樹脂に加え、高機能特殊化合物LNP*製品ラインを製造/合成しています。GE-プラスチックス／スペシャルティーフィルム＆シート部門は、要求の厳しい用途に幅広く利用されている高機能 Lexan*シートおよびフィルム製品を世界中で製造しています。またGE-プラスチックスの自動車部門は、車体パネル/グレージング、ボンネット内、部品、構造/内装、照明という自動車産業の5つの主要分野で、世界中のお客様に優れたプラスチックソリューションを提供しています。
GE-プラスチックス／スペシャルティーフィルム＆シートについて
GE-プラスチックス／スペシャルティーフィルム＆シートは、エンジニアリング用の高性能なフィルムおよびシートを全世界の産業界に提供し、リーダーとしての役割を果たしています。この事業を通じて、GEは、ディスプレイ用フィルム、グラフィックフィルム、コーティング製品、電気および電子分野向け製品、特殊製品などのさまざまなフィルム材料を提供しています。弊社は、シート製品ラインに高性能材料を多数取り揃えています。単層シートおよび多層シート、波形材料、コーティングシートからラミネート製品や複合製品までを全世界の主要セクターの顧客に提供しています。
* LexanはGeneral Electric社の商標です。
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日本GE コーポレート・コミュニケーション本部