ミドルエンド市場への新製品投入により、同市場でのシェア拡大を図る
GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:三谷宏幸)は、フルデジタル汎用超音波診断装置の新製品「LOGIQ S6(ロジック・エスシックス)」を、大学病院、基幹病院からクリニックまでの幅広い医療施設を対象として、2006年6月初旬より販売を開始した。同製品の投入により、国内の超音波診断装置市場で主流を占める汎用ミドルエンド市場でのシェア拡大を狙う。なお、LOGIQ S6の「S」は「Signature (特別な、代表的な)」を意味する。同製品はSignatureシリーズの第一弾となり、今後同シリーズを順次展開していく。
LOGIQ S6は、同社の汎用超音波診断装置ブランド「LOGIQ(ロジック)」シリーズの中上位に位置する機種。最大の特長は、上位機種の画質と診断能力を、中上位機種のサイズと価格帯で実現した点である。具体的には、LOGIQシリーズの上位機種「LOGIQ 7(ロジック・セブン)」に搭載された高画質・高性能を中上位機種「LOGIQ 5 EXPERT(ロジック・ファイブ・エキスパート)」と同等のコンパクトなサイズと価格で実現した。それにより、従来の中上位機種で課題とされてきた画質、ノイズ、操作性などが改善され、より精細な診断が可能となった。
従来のミドルエンドの超音波診断装置では、上位機種に劣る画質、超音波診断装置では避けられないノイズ、カラードプラ機能による血流表示、ゲイン補正やドプラ調整の操作などが課題とされてきた。そのため、中上位機種では診断後、より高性能の機器で再度診断する必要があった。そのような背景を受け、LOGIQ S6では上位機種に搭載された高機能を移植することで、画質ならびに操作性を向上し、より高度な診断を実現した。その結果、取り直しを必要とせず一度で最終確定診断が可能となり、検査効率の改善に貢献する。
臨床的には腹部、血管、産科婦人科、循環器、表在、泌尿器、小児科といった幅広い臨床現場のニーズに対応する。LOGIQ S6の主な特長は下記の通り。
*Raw Data Management: モニターに表示されるイメージと表示される前のエコー強度・速度などの情報(Raw Data)の両方を保持し、ひとつのDICOM形式ファイルとして必要な時に必要な情報を提供できるデータ管理方式。
さらに、LOGIQ S6は日本で開発・製造された製品のため、日本語表示やコンパクトなサイズなど、日本の臨床現場の要望を取り入れた点も特徴として挙げられる。モニターは液晶とCRT(ブラウン管)から選択できるため、今後は液晶化が進むことが予想される。
国内の超音波診断装置市場は年間約450億円の規模を持ち、GE横河メディカルシステム株式会社はハイエンドの超音波診断装置を中心にブレークスルーテクノロジーを導入し、腹部表在領域から、循環器、産婦人科領域までの幅広い臨床領域でトップクラスのシェアを有している。
国内の超音波診断装置市場では汎用の中上位機種が主流を占める中、GE横河メディカルシステム株式会社は上位機種の高画質・高性能を中上位機種のサイズと価格で実現した「LOGIQ S6」を、汎用超音波診断装置のプレミアム機種と位置付け、ミドルエンド市場におけるシェア拡大に注力する。そのため、営業担当者の増員、代理店網の拡充など販売体制も強化していく。
GE横河メディカルシステム株式会社は、今回のミドルエンド機種の他にも、ユビキタスシリーズ(小型・軽量でかつ高画質と高性能を実現するノートPCサイズの可搬型タイプ)、業界トップレベルの高性能を実現するハイエンド機種等、全てのカテゴリーにおいて幅広い製品の投入ならびにサービスの充実を図ることで、超音波診断装置市場におけるNo. 1の地位確立を目指す。
GE横河メディカルシステム株式会社は、CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置(US)、骨密度測定装置、X線撮影診断装置(X-ray)、核医学診断装置(NM)、PET(Positron Emission Tomography)、生体モニター及び医療用画像ネットワーク(IIS-Integrated Imaging Solutions)、麻酔器等を提供する医療用画像診断装置の主力メーカー。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門として売上高150億ドルを誇るGE Healthcareは、英国に本社を置き、世界43,000人の従業員を有し、世界100カ国の医療従事者や患者に向けてサービスを提供している。GE Healthcareの北米、日本、中国、インターナショナルという四極体制の一極をになうGEYMSは、1982年の設立以来、高品質の画像診断テクノロジー、顧客満足度の高いサービス、シックス・シグマの品質改善運動により顧客である医療機関にビジネスソリューションを提供してきている。現在、同社では日本国内に事業所を53カ所展開。2006年4月1日現在の社員数は1,600名、2005会計年度(2005年1月~2005年12月)の総売上は約1,426億円。同社のホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部