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Press Release

GE横河メディカルシステム、世界初、GE製超音波診断装置の新ブランド「Venue」を市場投入

May 19, 2009

~ 簡便な操作性と高画質を両立させ、各診療科の特定ニーズに対応した第4のブランド ~
第一弾として、超音波ガイド下の神経ブロック・中心静脈穿刺などに有効な麻酔科向け専用装置を発売

GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:熊谷昭彦)は本年7月1日(水)、GE製超音波診断装置の新ブランド「Venue(ヴェニュ)」の第一弾「Venue 40 Anesthesia(ヴェニュ・フォーティ・アネスセジア)」を世界に先駆けて国内市場で発売します。

Venueは、汎用の「LOGIQ(ロジック)」、循環器用の「Vivid(ヴィヴィッド)」、そして産婦人科用の「Voluson(ボルソン)」に続くGE製超音波診断装置第4のブランド。これまでの3ブランドでは、臨床検査技師や内科・循環器科など頻繁に超音波診断装置を使用する医師向けに、エントリーモデルから高性能機種まで幅広い製品群を提供してきましたが、VenueはGEの高い画像撮影技術をベースに、麻酔科や集中治療室、整形外科など、これまで超音波診断装置の利用頻度が低かった診療科の医師が、各診療科特有の手技に沿って、シンプルな操作性で超音波装置を使用できるよう設計されたモデルです。

Venueブランド第一弾として発売する麻酔(Anesthesia)科専用機種「Venue 40 Anesthesia」は、安全性確保のため現在飛躍的にニーズが高まっている超音波ガイド下での中心静脈穿刺※1や神経ブロック※2に特化した装置で、麻酔科のほか救急救命科・集中治療室、ペインクリニックなどを対象にしています。

麻酔科医の主要手技の一つである中心静脈カテーテル留置は年間約200万本※3実施されていますが、現在は対象となる血管走行を目視できない状態で執り行うケースが大半で、そのため穿刺の失敗や、気胸、血胸、後腹膜血腫といった重篤な合併症を引き起こす可能性のある症例の割合は10%以上にも上っています※4。超音波画像を見ながらの安全性の高いカテーテル留置法が1980年代に始まりましたが、診断装置が大型かつ高価で、操作法も複雑だったため麻酔科への普及は進まず、穿刺の失敗や合併症発現の割合は従来からほとんど改善されていないのが現状です。また、区域麻酔や疼痛管理における神経ブロックに関しても、依然として画像診断を伴わないランドマーク法を用いるケースが大半で、神経障害などの合併症の軽減も十分ではないと言われています。

そのような中、Venue 40 Anesthesiaは、持ち運び可能な小型サイズに、ボタン操作を4つに絞りタッチパネル式を採用した直感的な操作性をはじめ、神経・血管・針をすべてクリアに描出可能なGE独自の高画質技術、ならびに世界で初めて装置自体の滅菌処理を可能にし※5感染症防止に役立つ麻酔科向けの機能などを搭載、簡便で高画質、かつ安全性の高い中心静脈穿刺や神経ブロックを実現するなど、麻酔科医の真のニーズに対応します(Venue 40 Anesthesiaの特長、ならびに実際の画像を次ページに詳述)。

麻酔科向け超音波診断装置の世界規模は年間約80億円で、現在年率30%の割合で拡大しています。また国内の市場規模は年間約10億円以上で、過去数年にわたって年率20%前後の高い伸びを示しています。当社は、これまでの3ブランドや麻酔器・心電図など手術室用装置などで培ってきた顧客基盤をベースにVenue 40 Anesthesiaを販売するほか、新規顧客開拓を図り、初年度150台の販売を目指します。

また今後は、麻酔科以外の診療科ニーズにマッチしたVenueブランド装置を開発することで製品群を拡充し、Venueを3ブランドに続く中核ブランドに成長させることを狙います。

さらに当社では、Venueブランドの市場投入を皮切りに、これまで超音波診断装置を使用されてこなかった診療科の医師に対し、超音波診断装置の有効性に関するセミナーを実施するなど、教育面での充実も図り、被ばくもなく安全性の高い超音波診断装置のさらなる普及を目指します。


Venue 40 Anesthesiaの特長は以下の通りです。

シンプルかつ高い操作性


GEが長年培ってきた高画質技術を搭載


麻酔科での使用ニーズにマッチした機能性


Venue 40 Anesthesia
で撮影した血管穿刺画像

Venue 40 Anesthesiaで撮影した血管穿刺画像

Venue 40 Anesthesiaで撮影した神経ブロック画像

Venue 40 Anesthesiaで撮影した神経ブロック画像

Venue 40 Anesthesiaは、世界が直面する深刻な医療問題の真の解決を目指して、このほどGEが策定したヘルスケアに関する新戦略「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」に基づくイノベーションの一つです。この新戦略では、2015年までに60億ドルを投じて、地域に適した技術開発、ヘルスケアITの加速、格差のない医療の提供、在宅医療の推進の4分野で、100種類のイノベーションを実施し、15%の医療コストの削減、15%の医療アクセスの拡大、ならびに15%の医療の質向上を実現することを目指しています。詳細はwww.healthymagination.com をご参照ください。

販売名称: 汎用超音波画像診断装置Venue 40(ヴェニュ・フォーティ)
汎用超音波画像診断装置Venue 40 Anesthesia(ヴェニュ・フォーティ・アネスセジア)は、上記医療機器のことです。
希望小売価格: 1,500万円(オプションにより異なる)
発売日: 2009年7月1日(水)
初年度国内販売目標: 150台(2009年度下半期)
医療機器認証番号: 221ABBZX00092000号

※1 超音波ガイド下中心静脈穿刺は、超音波を利用して安全に中心静脈にカテーテルを挿入する方法
※2 神経ブロックとは、手術時の区域麻酔や疼痛管理において、痛みの原因となる知覚神経線維や運動神経線維、交感神経線維の異常な緊張や興奮を取り除き、その神経が支配している領域の痛みを断ち切る治療法
※3 出典:矢野経済研究所調査結果
※4 出典:医療全国行動安全宣言 行動目標3:危険手技の安全な実施 (b) 中心静脈カテーテル 調査資料
※5 主にエタノール系の消毒剤を用いてモニタ表面の拭き取りが可能

GE横河メディカルシステム株式会社は、CT(コンピューター断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、X線撮影装置、超音波診断装置(US)、SPECT(単光子放射断層撮影装置)、PET/CT、ヘルスケアIT、生体情報モニター、ならびに麻酔器等の販売・サービスを提供する医療用画像診断装置の主力メーカーで、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケア(売上高:170億ドル)の日本での中核拠点です。外資系画像診断装置メーカーとして唯一、国内にCT、MR、USおよびプローブの開発・製造拠点を持ち、最先端の技術や製品を日本から全世界に発信しています。現在、「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」のビジョンを掲げ、医療に関するコストの削減、アクセスの拡充、ならびに質と効率の向上を実現する革新的な製品やサービスの開発を継続しています。設立は1982年、日本国内に事業所を53カ所展開。2009年1月1日現在の社員数は1,690名、2008会計年度(2008年1月~12月)の総売上は約1,226億円。ホームページアドレスはwww.gehealthcare.co.jp

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 広報 松井亜起


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