磁気共鳴断層撮影装置「Signa HDe」と全身用X線CT装置「BrightSpeed」の2製品が受賞
GE ヘルスケアグループの日本法人であるGE 横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:三谷宏幸)はこの度、MRシステム(磁気共鳴断層撮影装置)「Signa HDe(シグナ・エイチディーイー)」、およびマルチスライスCT(コンピュータ断層撮影装置)「BrightSpeed(ブライトスピード)」の2製品において、2006年度「グッドデザイン賞」をダブル受賞しました。
「グッドデザイン賞」(通称Gマーク)は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を母体とする、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。G マークは、「良いデザインであるか」の基本水準を満たした対象製品を、「優れたデザインであるか」、「未来を拓くデザインであるか」の観点から生活・産業・社会に与えるメリットを評価し、デザイン性のみでなく、品質の良さや使いやすさ、未来に向けた取り組みなども審査基準に設定しています。
MR システム「Signa HDe」は、最上位機種の高機能をコンパクトなレイアウトで実現させた装置です。水冷方式のシングルキャビネット採用によってコンパクト化を実現し、 1.5T(テスラ)の磁場強度を有するMR システムとしては世界で初めて機械室の要らないレイアウトを可能にしました。また、配線ケーブルを約40%削減し、配線の多くを出荷前に仕上げることで工数を削減し、約1 週間というスピードでインスタレーションを可能にしました。
評価ポイントとしては、機械室の要らないコンパクトで高機能なMR システムとして検査室において自由度の高いレイアウトを可能にした点、シンプルにまとめたデザインで各コンポーネントに工夫が見られ、メンテナンスが容易な点、多様な対応が必要とされるグローバル商品として、多言語対応の操作パネルなどデザイン面でも日米の相乗効果の顕在化に成功している点が挙げられます。
受賞を受けて、同製品のデザイン担当者であるグローバルデザイン室 古田修は、「開発当初より日米デザイナーが協力し合い、グローバルな視点から、『リユース・リサイクル』を意識したカバーデザインを提案し、メンテナンスのし易いカバーの分割・形状・重量をも考慮しました。また従来の操作性をさらに向上させるため、多国語対応の操作パネルを採用するなど、グローバルな環境や人間工学にも配慮したデザインが評価に繋がったものと大変うれしく思います。今後もグローバルな視点で世界の人々にとって使い易い製品デザインを目指していきたいと思います。」と述べています。
また、マルチスライスCT「BrightSpeed」は、大型の上位機種(64列)の基本技術をコンパクトなガントリーに凝縮した中上位クラス(4-16 列)のCT装置です。コンパクトで開放感のあるガントリーは患者に対する精神的圧迫感を和らげ、レイアウトが自由な操作卓は、日本のようにスペースの限られた病院環境において最大限の設置スペースの活用を実現します。また、ワークステーション機能内蔵により、従来数十分かかっていた3D画像処理を、わずか 3クリック、約30秒以内で高精細に表示します。さらに、検査に必要なX線量を自動計算、調節することで必要最小限の被ばく線量による検査を実現しました。
評価ポイントとしては、開放感を強調したコンパクトなガントリー部や分離型操作卓の用意など、スペースに制約のある検査室において自由度の高いレイアウトを可能にした点、患者、医師、技師それぞれの現場のワークフローに合わせた操作・表示部のユーザーインタフェース・デザインに工夫が見られる点、多様な対応が必要とされるグローバル商品として、デザイン面でも日米の相乗効果を顕在化することに成功している点が評価されました。
今回の受賞を受けて、同製品のデザイン担当者であるグローバルデザイン室 松村清志は、「ガントリーデザインはカーブ面とシャープなラインを組み合わせることで、造形にメリハリを持たせ、コンパクトさと開放感、モダンな美しさを表現しました。装置の動きに合わせたボタンレイアウトやグラフィカルなブレスナビ(患者息止め指示器)、分離型操作卓など、デザインの面からユーザーサイドへさまざまな使い安さへの提案がこめられています。今後もこの受賞を励みに操作者・患者双方に優しい製品デザインを目指していきます。」とコメントしています。
GE横河メディカルシステムは、2006年度グッドデザイン賞においてMRシステムとマルチスライスCTの2製品がGマークを受賞しました。同社は、今後もグローバル企業としての強みを最大限に発揮することで次世代のグローバルスタンダードを誘発するとともに、優れたデザイン性で医療従事者・患者双方にとって優しく、環境面でも配慮がなされた製品の開発に注力します。「Healthcare Re-Imagined(―Late DiseaseからEarly Healthへ―)」をキーワードに、発症前に病気を発見・予知し、早期診断・早期治療を実現する「Early Health」を目指したトータルソリューションの提供により、医療の発展に貢献していきます。
GE 横河メディカルシステム株式会社について
GE 横河メディカルシステム株式会社は、CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置(US)、骨密度測定装置、 X 線撮影診断装置(X-ray)、核医学診断装置(NM)、PET(Positron Emission Tomography)、生体モニター及び医療用画像ネットワーク(IIS-Integrated ImagingSolutions)、麻酔器等を提供する医療用画像診断装置の主力メーカー。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門として売上高150 億ドルを誇るGEヘルスケアは、英国に本社を置き、世界46,000人の従業員を有し、世界100 カ国の医療従事者や患者に向けてサービスを提供している。GE ヘルスケアの北米、日本、インターナショナルという三極体制の一極をになうGE 横河メディカルシステム株式会社は、1982年の設立以来、高品質の画像診断テクノロジー、顧客満足度の高いサービス、シックス・シグマの品質改善運動により顧客である医療機関にビジネスソリューションを提供してきている。現在、同社では日本国内に事業所を53 カ所展開。2006年9月1日現在の社員数は1,650名、2005会計年度(2005年1月~2005年12月)の総売上は約1,426億円。同社のホームページアドレスは www.gehealthcare.co.jp。
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