(本内容は現地時間9/20にハンガリーで発信されたリリースの抄訳です)
GEは、設置場所や設置期間に制約が少なく、高い信頼性を有する発電方式として、トレーラー搭載型の航空機エンジン転用型ガスタービンTM2500の100基目が生産されたことを発表しました。
GEの「トレーラー搭載型発電設備」として知られているこのTM2500はおよそ十数年前に発表された製品です。今回の100基目は50Hz向けのTM2500を製造しているハンガリーのヴェレシェジハーズ工場の製造ラインから出荷されました。60Hz向けのTM2500はテキサス・ヒューストン郊外のジャシントポート製造工場で組み立てられています。
「一時的な電源設備や緊急電源設備がすぐに必要というお客さまからのご要望にこたえて、迅速で高効率、そして信頼できる発電手段というTM2500の100基目の発表ができたことを喜ばしく思います。GEは現在までに22か国で、一時的および恒久的な発電需要のためにTM2500を提供しています。トレーラー搭載型として100基目となったユニットは、ハンガリーの工場施設で製造された16パッケージのうちの1つで、恒久的な発電をおこなうベース電源の補助として、または自然災害や発電施設や発電機器のメインテナンス等における停止時のバックアップ電源として最適です。また例えば水力発電などができない場合など、発電上のさまざまな制約を克服する役割も担います。」とGE Power & Water、航空機エンジン転用型ガスタービン部門のダリル・ウィルソン社長兼CEOは述べています。
TM2500航空機エンジン転用型ガスタービンは1969年に発表されたLM2500航空機エンジン転用型ガスタービンの可動式製品です。さらに2010年に発表された最新式のTM2500+は、すばやい設置が可能で、相互連携するように設計されており、コンパクトなサイズでありながら高出力が可能です。トレーラー搭載型のため、飛行機や船舶そしてトラックなどに直接そのまま積載させることができるという特徴があるため、数日間で31メガワットの発電を可能としています。
TM2500+は天然ガスや液体燃料のいずれでも対応をする柔軟性を持ち合わせており、しかも50Hzから60Hzに容易に変換することも可能です。10分以内に最大出力に達し水噴射装置によりNOx排出量を天然ガスの場合、25ppmにまで減少させることができます。
TM2500+は環境面や経済性そして緊急時の電源対応に関わる課題解決に向けて都市や産業を支援する能力が評価されecomagionation認証を受けました。TM2500+は素早く、柔軟な運用ができ、高効率、低燃費、複数の燃料が使用可能な分散型電源ソリューションを提供します。しかも50Hz, 60Hzの両方に対応した低環境負荷性能も有しています。ecomaginationとは資源を最大限活用し効率性を高めることで世の中に貢献する先進的ソリューションを提供するGEの取り組みです。
「TM2500+はGEが6月に発表したPowerXpandTMポートフォリオ、すなわち緊急時に必要とされる一時的および恒久的な発電方法を検討するお客様向けに複数のGEの技術・製品で組み合わされた製品群のひとつです。私たちのPowerXpandTMポートフォリオには、コンテナに格納されたガスエンジン発電装置
イエンバッハJ320やディーゼル発電装置V250/V228が含まれます。このようにGEは場所や時間に縛られず、必要とされる場合、信頼され、すばやく発電できるソリューションをご提供することができます。」と
ダリル・ウィルソン社長兼CEOは述べています。
日本では2011年3月以降、12基のトレーラー搭載型TM2500を配備し、東日本大震災の影響で、夏場の発電容量不足を補う緊急用発電としての役割を果たしています。
GEは、100KW級から100MW級まで幅広く、産業用途からコミュニティへの対応用途まで、高い信頼性と効率性を有し、各地で入手可能なエネルギーを最大限活用するため、複数燃料にも対応し、低環境負荷の先進的な分散型発電ソリューションとして、航空機エンジン転用型ガスタービン、イエンバッハ・ガスエンジンおよびワーケシャ・ガスエンジンそして排熱回収システムなどを提供しています。
GEについて
GEは、重要な課題の解決に取り組む企業です。最高の人材、最高のテクノロジーを活用し、エナジー、ヘルスケア、ホーム、トランスポーテーション(運輸)、金融サービスなどの分野で、困難な課題の解決に貢献しています。世界中のインフラやビジネス構築、電力供給、運輸、医療など様々な分野でGEの製品・サービスが使われています。私達は、イマジネーションだけでなく、「実行」する企業です。課題解決を行動にうつす、それがGEの仕事です。日本におけるGEの事業・活動等については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
日本GE コーポレート・コミュニケーション本部 小池