電池メーカーA123Systems社に6回目の投資を行う
2008年10月22日【ニューヨーク州ニスカユナ】
GE は、リチウムイオン電池メーカーのA123Systems社に対し6回目となる投資を行い、交通の電化に向け弾みをつけました。GEは、シリーズEの資金調達で1億200万ドルを調達するA123社に対し、3,000万ドルを投資しました。これは、企業の単独投資としては最大のものであり、出資比率は9%となりました。今回の出資は、GEコマーシャル・ファイナンスのエクイティおよびGEエナジー・ファイナンシャル・サービスによるもので、GEのA123Systems社への合計出資額は5,500万ドルとなりました。
今回の投資の発表は、ニューヨーク州ニスカユナのグローバル・リサーチ・センターで本日開催された電池技術シンポジウムにて行われました。A123社はGEの出資を受けるほか、電気自動車用の電池システム部品の開発に、GEグローバル・リサーチが持つ研究開発の専門知識を活用していきます。
A123社はナノテクノロジーを活用して充電式のリチウムイオン電池を製造しています。この電池は、他の種類の電池と比べ、電力密度が高く、軽量、また低コストで安全性が高いという特色を兼ね備えています。通常のリチウムイオン電池と比べ、A123社の電池は過熱しにくいことも特徴です。A123社は、ハイブリッド電気自動車とプラグイン・ハイブリッド電気自動車用の電池技術で、米エネルギー省より数々の賞を受賞しており、現在、主要自動車メーカーと連携し、ハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車から完全電気自動車まで、19種類のモデル車両を用いて研究を行っています。A123社の技術はまた、ブラック&デッカー社やデウォルト社製の電動工具、静止グリッドの電源にも採用されています。
GEエナジー・ファイナンシャル・サービスのマネージング・ディレクターでベンチャーキャピタルのリーダーを務めるケビン・スキラーンは次のように述べています。「GEエナジー・ファイナンシャル・サービスが行う新しいベンチャー企業に対する投資は、資本提供にとどまるものではありません。GEエナジー・ファイナンシャル・サービスと提携する企業は、最高品質のベンチャーキャピタル会社からの投資を受けるだけでなく、GEのあらゆる強みから幅広い恩恵を得ることになります」
燃料経済性を向上させたいとの念願から、自動車の電化が推進されています。米議会は2007年12月、各自動車メーカーが製造する自動車の平均燃費を規制する企業別平均燃費規制(CAFE)を強化しました。標準となる燃費が40%高められ、2020年までに1ガロン当り35マイルと設定されました。この新しい標準に合致するには、2020年までに全自動車の半数をハイブリッド車にする必要があると予測されています。
GEのA123社に対する支援は、GEが推進するエコマジネーションの取り組みの一環です。エコマジネーションは、顧客が環境面のニーズに対応できるよう支援すると共に、GEのクリーン・エネルギー製品を拡充することを目指しています。
A123Systems社への出資は5月に完了しましたが、詳細は公表しておりません。
A123Systems社製の電池
GEエナジー・ファイナンシャル・サービスについて
GEエナジー・ファイナンシャル・サービスの400名の専門家が、GEの最良の技術ノウハウと財務力に裏打ちされた長期的視点から、あらゆる資本分野で、エネルギーと水関連産業にグローバルに投資を行い、そうした企業の顧客とGEの成長に寄与しています。GEエナジー・ファイナンシャル・サービスは、米コネチカット州スタンフォードに本部を置き、190億ドルの資産を運用し、代表的な資本集約型産業であるエネルギーと水関連産業に年間50億ドル超を投資しています。詳細はGE Energy Financial Servicesウェブサイトをご覧下さい。
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