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Press Release

Ge、持続可能なオリンピックとパラリンピックの実現に向け、2010年バンクーバー冬季大会を支援

February 12, 2010

*本報道資料はバンクーバーで発表されたプレスリリースの翻訳版です。

GEは、第21回オリンピック冬季競技大会のワールドワイド・パートナーとして、大会運営の成功に不可欠となる多くの革新的な製品やサービスを提供しています。GEは開催国や開催都市、組織委員会と密接に連携しながら、電力、水処理、輸送、そしてセキュリティのインフラ整備に役立つソリューションを提供するとともに、医師が選手や地域住民の診断、治療を行うための医療機器の整備も行っています。また、GE傘下のNBC Universalは、米国でのオリンピックにおけるメディア・パートナーとして独占放映権を持っています。このパートナーシップは2012年に開催予定のロンドン・オリンピックまで継続する計画です。

2010年バンクーバー冬季オリンピック組織委員会(VANOC)は、オリンピック組織委員会として初めて、「持続可能性」という理念の実現を目標に掲げました。この目標には、社会面、経済面そして環境面といった面から見た成功という意味が含まれています。また、このオリンピックは単なるスポーツ・イベントとしてだけでなく、経済的な負担を増大させることなしに、環境に対する責任と社会的責任の両方を果たす事ができるのかについても、政府や一般の人々から大きな注目を浴びています。GEは、VANOCが目標を達成するための鍵となるソリューションを提供します。GEによる主な取り組みのハイライトを以下にご紹介しましょう:

オリンピック放送本部が設置されるバンクーバー・コンベンション・センター内に水処理システムを導入:
GEのウォーター&プロセステクノロジーを適用した薄膜排水管理システムを導入し、建物内で使用された水を浄化します。その水は、トイレの洗浄や、今回のオリンピックにおいて新たにに作られた6エーカーの面積を持つ屋上庭園への散水に利用されます。
 
ノルディック・スキー競技向け飲料水および排水処理施設に、LEED(米国の環境性能評価制度)認証を受けた水処理技術を提供:
GEの水処理技術が採用された排水処理システムは、優れた性能を備えながらコンパクトで目立たないデザインを採用しています。これは、設置スペースを最小限に抑え、その存在をできるだけ目立たせないという会場のニーズに一致しています。同システムは、来場客への飲料水や、人工雪製造機への水供給のために使用されます。

効率的な輸送業務: 2010年冬季オリンピックとパラリンピックの公式スポンサーで、会場での輸送業務を行うカナダCP鉄道は、GEのエボリューション・シリーズ機関車のエンジンを採用しています。このエンジンは、当社の従来型機関車用エンジンと比較して、CO2排出量を40%削減、燃費を5%改善したものです。また、カナダCP鉄道は、GEの最先端のエネルギー管理システムである「Trip Optimizer」を採用しています。このシステムの導入によって、燃料消費量とCO2排出量をさらに10%ずつ削減することができます。エボリューション・シリーズ機関車とTrip Optimizerは、GEのエコマジネーション認定製品です。

ゴミやエネルギー消費量の削減: NBCは、2010年のバンクーバー大会を環境面で持続可能なオリンピックにするために、簡単なものから複雑なものまで、様々な取り組みを行っています。例えば、噴水式水飲み器の設置や、完全に生分解可能なペットボトルの使用によって、1200人のスタッフが消費する約10万本分の飲料水の容器ゴミを削減します。また、印刷されたマニュアルの代わりに電子マニュアルを使用することで、紙の使用量を削減します。さらに、大会に携わるスタッフのうち72%を担当競技場から徒歩圏内に配置することで、人員の輸送にともなうエネルギーの消費を削減します。NBCはこのほかにも、公共交通機関の利用の推進や、カーボンオフセット・プログラムへの参加などに取り組んでいます。
 
照明設備: GEは、バンクーバーとウィスラーにある多くの競技会場や関連施設に照明設備を提供しました。エネルギー効率に優れたGEのLEDソリューションは、バンクーバーのイーストサイドにあるコンベンション・センターや、ロブロン・スクエアにある新しく生まれ変わったスケートリンク「GEプラザ」のいたるところに導入されています。また、GEは、スピードスケートの競技会場「リッチモンド・オーバル」や、カーリングの競技会場「ヒルクレスト/ナットベリー・スタジアムパーク」、フィギュアスケートとショートトラック・スピードスケートの競技会場となる「パシフィック・コロシアム」、アイスホッケーの競技会場となるブリティッシュ・コロンビア大学の「サンダーバード・スタジアム」、ボブスレーとスケルトン、そしてリュージュの競技会場「ウィスラー・スライディング・センター」などに高性能な特殊照明を設置しました。なおオリンピック閉幕後にGEは、今回開会式、閉会式の会場として使用される「BCプレイス・スタジアム」に競技用照明を設置する予定です。

エネルギー効率に優れた電化製品: GEはウィスラーの選手村に、エネルギー効率に優れたコンロや食洗器、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などの家電機器を提供しました。また、バンクーバーにある「パワー・スマート・ビレッジ」内に展示された建物「スマート・ホーム・オブ・フューチャー」でもGEの家電製品を見ることができます。この建物がある同ビレッジは、ブリティッシュ・コロンビア州の電力会社であるBC ハイドロ社が、今回のオリンピックを機に、持続可能な社会の実現に向けた拠点として設けたものです。

電力品質を確保: GEは、無停電電源装置(UPS: Uniterruptible Power Supplies)、過渡電圧抑止装置(TVSS: Transient Voltage Surge Suppressors)および電源自動切替スイッチ(ATS: Automatic Transfer Switches)を、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーとウィスラーにある14のオリンピック会場に提供します。これにより会場に安定した電力が供給されます。またこれらの装置は、オリンピック開催中、ITデータセンターや放送通信ネットワーク、セキュリティ装置などにも使用され、GEはVANOCによるそれらの設備の運営をサポートします。なおこれらの装置は、電力のバックアップ機能や、BCハイドロ社が供給する電力のうち余剰分を備蓄しておく機能などを備えているため、オリンピック会場で24時間稼働し続ける遠隔点検および遠隔管理システムのために、優れた電力品質を確保することが可能になりました。

GEの火災報知に向けたソリューション: GEは、オリンピック開催期間中、選手や来場客、運営スタッフの安全確保をサポートします。GEはこれまで、バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学内にある「サンダーバード・スタジアム」やウィスラーにある「ウィスラー・スライディング・センター」を含む数々のオリンピック競技会場や選手村などの関連施設に通信機能付き火災報知システムを設置しました。

ロブソン・スクエアの再開発: GEは、バンクーバーのダウンタウン中心部のロブソン・スクエアにあるスケートリンクの再生事業に際し、その改修費用の一部を負担しました。スケートリンク「GEプラザ」は2009年11月にリニューアル・オープンし、2010年冬季オリンピックとパラリンピックの開催前から閉幕までの間、地域の住民や観光客に向けて活気ある集いの場として提供される予定です。GEプラザの再生事業では、氷を作る冷却システムや商用照明など、GEのさまざまな製品や技術が採用されています。かつてGEは、2006年に冬季オリンピックが開催されたイタリア・トリノにあるGEアイス・プラザのスポンサーも務めました。

GEヘルスケアの取り組み: 医療アクセスを拡大し、世界トップレベルの選手やウィスラー地域の人々に高品質な医療技術を提供
GEのイノベーションは、医療やスポーツ医学の現場を変えつつあります。GEヘルスケア独自の画像診断技術を駆使したオリンピックでの取り組みは、医療技術へのアクセスを広げるというGEの戦略をベースとしています。GEヘルスケアは、オリンピック会場で病気やスポーツ医学上の損傷が発生し、早期の治療がより効果的かつ効率的であると判断された場合に、臨床医が迅速に診断、治療、経過観察などを行えるようサポートします。言い換えれば、選手がすぐに競技に復帰できるような医療体制を提供します。
 
もしオリンピックやパラリンピックの選手が、毎日のリハビリを強いられたら、その分トレーニングに充てる時間は失われます。損傷箇所を早期に診断し、回復状態を常に観察することは、卓越したパフォーマンスを行うためには極めて重要です。こうした理由から、GEヘルスケアはスポーツ医に革新的な最先端の医療用画像診断技術を提供しています。これにより、トレーナーは診断の概要をより早く正確に把握できます。

ウィスラーに64スライスCTを設置: 2010年冬季オリンピックとパラリンピックのパートナーシップを通じて、GEとVANOCは、ブリティッシュ・コロンビア州ウェストバンクーバーのシー・トゥー・スカイ地域に最新鋭の64スライスCT(コンピューター断層撮影装置)を提供しました。オリンピック閉幕後は、このCTを同地域に寄贈する予定です。64スライスCTの設置は、同地域では初めてのことです。このCTは、大会に先駆けてウィスラー・ヘルス・センターに設置され、パラリンピック閉幕後も引き続き同地域で稼働予定です。世界的な観光名所であるウィスラーにも、地域の住民や観光客のために必要不可欠な医療機器がようやく備わりました。もはや住民は、CT検査を受けるために遠くの病院へ赴く必要はありません。

総合病院: GEヘルスケアは、バンクーバーとウィスラーにあるオリンピック総合病院の設備を手掛ける予定です。同病院は2010年冬季オリンピックとパラリンピックの開催期間中、選手や運営スタッフに総合的な医療サポートを提供します。2つの総合病院には極めて優れた医療技術が導入されており、大会の開催中のみならず閉幕後も、医療へのアクセス拡大と医療の質向上を目指します。
 
デジタル画像診断装置: ユビキタス超音波診断装置「LOGIQ e」をはじめとするGEヘルスケアのデジタル画像診断装置は、「カナダ・ホッケー・プレイス」や「リッチモンド・オーバル」、「サイプレス・マウンテン」、「ウィスラー・パーク」など、さまざまな開催地で競技するオリンピックおよびパラリンピックの選手をサポートします。

移動式病院(MMU: Mobile Medical Unit): オリンピックおよびパラリンピックの開催中に、シー・トゥー・スカイ地域で選手や運営スタッフに緊急事態が発生した場合に備え、GEヘルスケアは最新の緊急医療ユニットを提供しています。全長15.9メートルのこのトラクター・トレイラーは、床面積を最大90平方メートルにまで拡張可能で、最大拡張時には12床のベッドを収容できるほか、回復/トリアージ(重症度判定検査)エリア、集中治療室(ICU)、独立した2台の手術台を備えた手術室を配置可能です。サポート・トレーラーには、72時間分の医療行為に対応可能な手術用備品や医療器具を保管できます。オリンピック閉幕後は、ブリティッシュ・コロンビア州が同ユニットを使用する予定です。

GEについて
GEは、世界各国においてインフラストラクチャー、金融、メディアの分野で事業を展開し、世界が直面している困難な課題の解決に貢献しています。エナジー、水処理、トランスポーテーションから医療にいたるまで、幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。詳細は、GEのホームページをご覧下さい。GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。

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