※本文は、10月12日に米国で発表されたプレスリリースの翻訳です
【ロサンゼルス 2010年10月12日】
GEは本日、太陽光発電関連の製品とサービスのラインナップに新しい製品群が追加されたことを発表しました。今回新たに発表されたのは、薄膜パネル、システム、インバーター等で、世界で展開されるメガワット級のプロジェクトを対象に提供しているGEの幅広いソリューションがさらに強化されることになります。
再生可能エネルギー関連の製品やサービスを提供する代表的な企業として、GEは最高クラスの技術を最小の発電コストで提供できるよう全力で取り組んでいます。GEは2002年から今日までに世界で合計21ギガワットを超える風力タービンを設置し、風力発電業界の世界的リーダーの地位を確立しています。
GEパワー&ウォーターのビクター・アベイト副社長(再生可能エネルギー担当)は「風力発電業界は劇的な変化と発展を遂げ、そこから私たちは再生可能エネルギー分野で成功するために必要なことを学びました。当社の風力と太陽光ビジネスの戦略は、顧客に最高のトータル・バリューを提供することであり、性能と信頼性を高めた業界最高の技術を提供することです」と述べています。
GEは長年、太陽光発電関連製品の開発に努めています。太陽光発電技術の最大の障壁であるコスト問題に取り組み、業界最小の発電コストの実現を目標として製品ラインアップを揃えてきました。GEの太陽光ソリューションは、持ち前の技術力に裏打ちされ、グローバルなサービス・ネットワークに支援されています。GEの太陽光発電製品には次のものが含まれます。
- 薄膜ソリューション:GEは2種類の薄膜製品の発売を発表しました。一つはプライムスター・ソーラー社(PrimeStar Solar, Inc.)との提携により実現したもので、GEはテルル化カドミウム(CdTe) の薄膜製品の商業開発で大きな進展を成し遂げました。プライムスターのコロラド州アーバダにある、30 メガワットの生産能力を持つラインで製造されるパネルが2011年から市販される予定であり、生産能力を増大させる計画も進んでいます。
GEはまた、日本の大手エネルギー企業である昭和シェル石油の子会社、ソーラーフロンティアと技術・業務提携を結びました。ソーラーフロンティアは既存の工場に加え、新しく900 メガワットの生産能力を持つ工場を建設中で、2011年初めに操業を開始する予定です。GEは、パネル単体やGE製品のシステムの一部として、薄膜パネルを提供することができるようになるほか、ソーラーフロンティアがメガワット級の太陽光発電設備にCIGS技術を納入する際、発電所に関するノウハウも提供します。
- ソーラー・インバーター 「ブリリアンス(BrillianceTM)」:GEの700キロワットと1メガワットのソーラー・インバーターは、世界で14,000 台設置されているGEの1.5メガワットの風力タービンに採用されその実績が証明されているインバーターをベースにしており、比類のない信頼性と実証済みの性能を提供します。ブリリアンス・インバーターは、送配電網に親和性の高いGEの監視・制御プラットフォームであるサンアイキュー(SunIQTM)と一緒に使用可能で、大規模な太陽光発電システムでも従来の発電所と同じように運用することが可能になります。
- メガワット級太陽光発電設備:最小発電コストの達成に主眼を置いたGEのシステム・ソリューションは、ブリリアンス・インバーターや、最適化コンポーネント、送配電網との統合、GEの薄膜技術を含んでいます。GEの標準設計は容易に拡張可能で、700 キロワットと1メガワットのいずれにも使用できます。
「こうした競争力のある太陽光関連のソリューションを備えて、GEは再生可能エネルギー分野の世界的リーダーの地位を確立しつつあります。先端技術の提供に加え、世界の代表的なブランドの一つであるGEとして資金調達も可能にしています」とアベイト副社長は述べています。
GEはこれまでに再生可能エネルギー分野の製品とサービスに10億ドル以上を投資しており、製品ラインアップの強化を進めています。世界4ヵ所にある自社のグローバル・リサーチセンターから世界に通用する技術を結集して、次世代の太陽光発電製品を開発しています。こうした努力が、薄膜分野に大きな進歩をもたらしています。
GEの太陽光分野の研究開発リーダーであるダニエル・マーフェルドは「薄膜は発電効率と発電素材を継続的に進歩させるために最適な特徴を備えた技術です。私たちは最近、商用ガラス基板に乗せた当社のテルル化カドミウム太陽電池の発電効率が15%を上回るという大きな節目を越えることができました。技術の進歩を続けることで、設置にかかる総費用を更に抑え、世界の消費者にとって太陽光発電がより入手しやすいものにできると考えています」と述べています。
GEについて
GEは、世界各国においてインフラストラクチャー、金融、メディアの分野で事業を展開し、世界が直面している困難な課題の解決に貢献しています。航空機エンジン、発電をはじめ、金融サービスやヘルスケア・ソリューション、テレビ番組の編成にいたるまで、幅広い商品とサービスを、世界100カ国以上のお客さまに提供しており、約30万人の従業員を擁しています。
またGEは天然資源を効率的に利用するための新しい技術を開発し、展開することによってエネルギー分野でも活躍しています。事業部門の一つであるGEエナジーは、世界中に8万5千人を雇用しており、2009年度の収益は371億ドルでした。石炭、石油、天然ガス、原子力、および水力、風力、太陽光、バイオガスといった再生可能エネルギーやその他の代替燃料を用いたエネルギーのあらゆる分野において、GEパワー&ウォーター、GEエナジー・サービスとGEオイル&ガスの3部門が、統合的な製品やサービス・ソリューションを提供しています。
GEは、日本においても100年以上にわたって事業展開しており、社員は約5,000人を数えます。日本におけるGEの事業・活動等については、 http://www.ge.com/jp/ をご覧下さい。
GEエナジー広報部 新村(シンムラ)