1946 - 1956

改善の科学

あっと驚く科学的発明、というGEの伝統が隆盛を迎えたこの時期には、淡水化膜、大気中の雲に種をまいて雨を作る人工降雨機、最高度の衝撃耐性を持つ透明プラスティック「レキサン」などの発明が相次ぎます。家庭向けには、シンプルなイノベーションにより、かつてない魅力と実用性を兼ね備えた電化製品が生み出されました。

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General Electric

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General Electric

1 of 12: J47ジェットエンジン (1946)

1946年

最初のジェットエンジンを開発したのち、1946年にGEは世界一有名なジェットエンジンの設計、生産に取りかかります。推力5,000ポンドを誇るJ47の開発がマサチューセッツ州リンで始まりました。それは世界で史上最も多く生産されたジェットエンジンとなりました。

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2 of 12: 人工降雨機 (1946)

1946年

GEの科学者ヴィンセント・シェーファーは、高校を中退した機械工でしたが、大気中の雲に「種」をまいて、人工の雨を作る技術を開発しました。その「種」とは、二酸化炭素を凍らせたドライアイスでした。 このアイディアは現在、米国中西部のトウモロコシや小麦を雹(ひょう)の害から守るのに使われており、戦後新たに生まれた大気科学の分野を大いに発展させました。

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3 of 12: 2ドア冷蔵庫 (1947)

1947年

1947年、GEは冷凍庫付き2ドア冷蔵庫を開発しました。容量は210リットル。冷凍庫では-18℃~-12℃で食材を冷凍保存することができ、冷蔵室は約3℃で冷蔵できて霜取りも不要でした。

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4 of 12: ファストフードのはじまり (1947)

1947年

人々の生活をもっと便利にするための試みのひとつとして、1947年、GEの人気商品だった電熱調理器「ホットポイント」は初めてファストフード向けのモデルを発表しました。レストラン向けに開発した、調理済み冷凍食品を加熱する電子レンジ。約1分で調理できる食事、つまり「ファストフード」が生まれました。

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5 of 12: J79ターボジェットエンジン (1951)

1951年

1951年、後にGEの最も有名な軍用エンジンとなるJ79の開発が始まりました。ジェットエンジン開発史上最も重要な発明のひとつとされる、J79可変式ステーターに基づいて設計されたこの装置により、圧縮機の高圧力が実現しました。最初のテストであまりにも高い効果が認められたため、エンジニアたちは計器が故障したのかと思ったほどでした。

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6 of 12: 偶然の発見 (1953)

1953年

1953年、GEの化学者ダニエル・W・フォックスは、エナメル線の改良を模索するうちにレキサン・ポリカーボネート樹脂の開発につながる発見をしました。最高度の衝撃耐性を持つ透明プラスティックです。レキサンは今日でもさまざまな製品に応用されており、たとえば、近年のCDの製造にはレキサンが使われています。

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7 of 12: 自動食器洗浄器 (1954)

1954年

1954年、GEは持ち運び可能な全自動食器洗浄器を発表。その名も「モバイル・メイド」。生活の便利さをさらに一段階進めました。この製品はケンタッキー州ルイヴィルに完成したアプライアンスパーク家電工場から出荷されました。

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8 of 12: 超小型継電器 (1955)

1955年

航空機産業を牽引し続けるGEは、1955年、最初の密閉式超小型継電器を開発しました。今日、この製品の様々なタイプのものが、民間、軍を問わずほとんどすべての航空機に使われています。

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9 of 12: 人工ダイヤモンド (1955)

1955年

1955年、GEの中央研究所は初めて人工ダイヤモンドの製造法を開発したと発表しました。何世紀にもわたって著名な化学者たちが果たしえなかった夢の実現です。この製法はGEの人工ダイヤモンド産業の基礎となりました。

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10 of 12: オーブントースター (1956)

1956年

GEは世界初となるオーブントースター、T-93を開発しました。この小さな家電がシングルの人たちや忙しい人たちの生活を大きく変えました。GEはさらに多くの「現代の便利さ」をお届けしました。

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11 of 12: コンベア・スカイラーク(民間用ジェットエンジン開発) (1956)

1956年

1956年、GEは世界最速のジェット機、コンベア・スカイラークのエンジンを開発し、航空機産業に新たな改革をもたらしました。このCJ085は、軍用飛行機用エンジンの名作J79の「民生用」バージョンであり、GEの民間用ジェットエンジン事業への参入を宣言するものでした。

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12 of 12: ノリル樹脂 (1956)

1956年

GEは樹脂の分野でも革新的な発見を続けました。1956年、GE研究所のアラン・S・ヘイが、酸化カップリングによる重合の技術を発見したのです。この発見は酸化ポリフェニレン、そしてノリル樹脂の開発へと繋がりました。高温に非常に強いこの産業用樹脂は幅広い分野で使われています。