1878-1904
インスピレーションを産業へ
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1892
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1900

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1878年
エジソンがこの年に設立したエジソン・エレクトリック・ライト・カンパニーの玄関ドアにはこのプレートが掲げられていました。 -- <日本語訳> この部屋は「エジソン照明」が設置されています。 明かりをつけようとマッチを擦る必要はありません。ドア脇の壁にあるスイッチを プチッ とするだけでOKです。 この照明に電力を使うことで健康が害される心配はありません。もちろん、熟睡の妨げにだって、なりませんよ。
1879 年
10月21日、米ニュージャージー州のメンロパーク研究所で、エジソンが初の商用の白熱電球を完成。数えきれないほどの実験を繰り返し、カーボンを用いたフィラメントで40時間の点灯テストをクリア。 この白熱電球は、人々の暮らしに大きな変化をもたらしました。
1879年
エジソン率いるチームが、最初の発電機を発明。 力学的なエネルギーを電気エネルギーに変換するこの装置は、地域全体の照明の電力を賄う電源に。これをきっかけに「夜」も明るく照らされる時代が始まりました。
1880年
1月27日、炭素フィラメント電球に関する原特許(特許番号223898)が認められました。エジソンは、京都の石清水八幡から取り寄せていた竹を炭化させた繊維をフィラメントに使うことで、電球の平均寿命を600時間にまで延ばすことに成功したのです。毎日 陽が暮れてから4時間点灯するケースなら、150日間使える計算に。 その後もエジソンは京都から竹を輸入し続けました。
1882年
電球だけではなく「電気」を商品にしました。この年、エジソンはニューヨークシティに米国初の中央発電所、パール・ストリート・ステーションを開設し、発電事業を始めます。1882年9月4日の発電開始時、同発電所の発電量は電球800個分でしたが翌年12月には12,732個分にまで増えました。 いよいよ「電気の時代」が幕を開けました。
1890年
エジソンは米ニュージャージー州メンロパークに最初の白熱灯工場を設立しました。 電力網の整備と並行して白熱灯の量産を進めることにより、「照明」が急速に普及していくことになります。
1892年
この年、GEが誕生しました。 GE、ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、その前身である「エジソン・GE・カンパニー」と、同じく発電機や電灯を手掛けていたもうひとつの著名なメーカー「トムソン・ヒューストン・カンパニー」の合併によって生まれました。
1895年
GEは電気を使ったより大規模な事業に乗り出しました。当時建造した電気機関車(90トン)と変圧器(800キロワット)、どちらも世界最大のものでした。
1896年
ドイツの物理学者、ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンがX線の発見を発表してから1年後の1896年、GEのエリフ・トムソンがX線発生装置を発明。骨折の診断や体内の異物の位置確認にレントゲン立体画像が利用できることを立証しました。
1900年
1900年、GEのトレードマークが商標登録されました。時代に合わせて少しずつデザインをリファインしながらも、100年以上にわたってこのロゴマークを使い続けています。エジソンが工場にあった針金をつかって「GE」を形作ったものを原型にしています。
1900年
1900年、GEは米国で初めて、科学研究に特化した研究所をニューヨーク州スケネクタディに設立しました。 『科学研究は“科学”それ自体のために行われるべきもの。 そうすれば、必然的に、実用目的のために科学的発見を応用した 偉大な発明 が生まれるはず』 この研究所は、GEの強い信念を体現しています。 わずか3名の研究員とともにスタートした研究所は、現在は約3,000人の科学者を擁し世界中に5拠点をもつ「GEグローバル・リサーチ・センター(GRC)」と呼ばれる姿になり、今も科学研究を続けています。
1902年
GEの新たな発明は「そよ風」でした。 顧問エンジニアのジェームズ・J・ウッドが、当時のGEの製造工場のひとつ、フォート・ウェイン・エレクトリックワークスで製造した電気扇風機の特許を取得。 日常用の電気は、明かりだけでなく空調にも使われるようになりました。
1903年
1903年、世界最大5000キロワットの蒸気タービン(垂直軸式)が、シカゴ・エジソン・カンパニーのフィスク・ストリート・ステーション発電所に設置されました。 設置面積は当初計画の10分の1、コストも3分の1でしたが、その能力は既存のいかなる蒸気エンジンにも引けをとらないものでした。
広告でふりかえる、時代の変化GE製品に命を吹き込んできた広告の歴史をたどると、私たちの“イマジネーション(想像力)”を感じていただくことができます。GEは新しいモノや技術を生み出すだけでなく、同時にエキサイティングな広告キャンペーンをも生み出して、世界に変化をもたらしてきました。その広告の歴史の一部、ぜひご覧になってみてください。