JGF:はい、石油・ガス、再生可能エネルギー、運輸、バイオ燃料、航空、ヘルスケアと、GEがブラジルで事業を展開している主要分野すべてを網羅します。ハイテク技術や革新的な製品・ソリューションを求めるブラジルのニーズから、需要が生まれています。
Q:リオデジャネイロのグローバル・リサーチ・センターは、中南米の既存事業とどう統合していきますか? GEの世界的事業とはどうでしょうか?
JGF:グローバル・リサーチ・センター設立計画の発表以降、GEはブラジルで主要顧客や政府機関、大学とすでに9つの覚書(MOU)を締結しました。お客さまとパートナーのニーズ対応に向け、既存事業との統合に力を入れるためです。グローバル・リサーチ・センターはブラジル国内でイノベーションを開発し、世界各国の事業と統合する準備ができ次第、中南米と世界に広がるGEの事業にサービスを提供していきます。たとえばブラジルではバイオ燃料の活用が進んでおり、世界各国のトランスポーテーション事業とアビエーション事業に関連技術を輸出することができるでしょう。
Q:新グローバル・リサーチ・センターを成功に導くため、ブラジル政府などとの連携や協力が必要だとすれば、どんな連携や協力が必要でしょうか?
JGF:ブラジル政府や大学、他の研究機関、第三者機関との協力は、国内のインフラニーズを満たすというGEの目標において極めて重要です。私たちはこうした非常に重要なステークホルダーと手を組み、意見を聞き、ニーズを把握することによって理解を十分深め、最高レベルの技術を提供していかなければなりません。
Q:ブラジル市場そのものについて伺います。ブラジルで事業を拡大することがなぜGEにとって、それほど重要なのでしょう? なぜ、今なのですか?
JGF:90年以上前にブラジルで初めてプラントを構えて以来、GEはブラジルで最も発展著しい時期を迎えています。GEのブラジル事業は年を追うごとに拡大し、機の熟したインフラ関連の事業機会をGEにもたらしています。
ブラジルを眺め、持続可能な成長を維持するために対応しなくてはならないニーズに目を向ければ、そうしたニーズがGEの事業ポートフォリオに見事に合致していることがお分かりになるでしょう。つまり事業を発展させ、リバース・イノベーションを実践していくことのできる絶好のチャンスがここブラジルにはあるということです。
Q:GEの中南米事業の拡大を実現する上で、なぜブラジルは特異な役割を果たすことができるのでしょうか? 具体的な要因は何ですか?
JGF:ブラジルがGEにとって特異な位置を占めている理由は、幾つかあります:1)ブラジル経済が安定していること、2)GEのブラジル事業が成熟し、現在では中南米の全事業の中で売上高が最大に達していること、3)ブラジルの世界市場におけるポジションです。ブラジルは2014年にFIFAワールドカップを、2016年にはオリンピックを開催します。世界的なイベントでインフラ構築の機会が多数創出されるため、GEがブラジル国内のR&Dに投資する機会が増えます。GEはブラジルが開催する大規模イベントを環境に最も優しいものにするお手伝いをしたいと考えており、そのノウハウも持ち合わせています。また、ブラジルはBRICSの中で唯一の中南米国であり、ここからもなぜブラジルがGEにとって重要であるかが十分にわかります。
ボン・ジェズース半島に立地する新しいグローバル・リサーチ・センターは広さ14万平方フィート。研修センターと20の研究室を収容する研究棟で技術者400人が勤務する予定。
Q:リオデジャネイロのリサーチ・センターは、重点的に取り組む研究分野を特に想定していますか?
2011年4月27日
リオデジャネイロで世界経済フォーラム(WEF)中南米会議を開催するブラジルは今週、世界中の注目を集めます。世界各国から経済界、政界のリーダーが集まり、インフラや環境持続可能性といった分野におけるイノベーションの新しいチャンスについて討議します。
ブラジルとGEの関係は、浅いものではありません。ブラジルで初めてプラントを構えた約90年前から、GEはブラジル事業の拡大に力を入れてきました。その事業拡大は、2013年に開設されるリオデジャネイロのグローバル・リサーチ・センター(GRC)へと大きく発展していきます。私たちはGE Brazilのジョアン・ジラルド・フェレイラ(João Geraldo Ferreira)社長兼CEOにインタビューし、新設されるグローバル・リサーチ・センターや「リバース・イノベーション」戦略、世界経済でブラジルが占める特有の立場について話を聞きました。
Q:リオデジャネイロの新しいリサーチ・センターに対するビジョンはどのようなものですか? 最も重点的に取り組む分野は?
ジョアン・ジラルド・フェレイラ(JGF):ブラジルのリサーチ・センターには、他のグローバル・リサーチ・センターと一線を画す、際立った特質があります。GEはブラジルでペトロブラス社やヴァーレ社、MRSロジスティカ社、リオデジャネイロ連邦大学、政府など主だったお客さまと提携し、ブラジルのインフラが抱える固有のボトルネックを解決する製品とソリューションについて研究、開発を進めます。これによってインフラ上のニーズに対応し、ブラジルの経済的発展の維持を図ります。その好例が、大西洋沖のプレソルト層(岩塩層)下で発見された油田です。GEはブラジル政府に加えペトロバス社やEBXグループといった企業と協力し、石油探査と生産プロセスを最大限支援したいと考えています。
新センターの開設により、GEはブラジル特有のインフラニーズに対応する革新的企業の立場を確保するとともに、ブラジルが世界的に重要な経済国へと発展するお手伝いができるでしょう。ここブラジルでは、いわゆる「リバース・イノベーション」戦略を推進しています。つまり、ブラジル固有のニーズに対応する先進の技術を研究・開発し、開発した技術を他国に輸出していこうという戦略です。この戦略の一環でペトロバス社との提携を通じ、サトウキビ由来のエタノールを動力とする世界初のフレックス燃料車(FFV)用エンジンを開発しました。この種のエンジンとしては初めてであり、世界各国への販売を視野にブラジルで生産しています。