2010年5月24日
業界革命:healthymaginationレポートの内訳
イノベーション、研究開発、そして技術における変化-市場が求めるニーズとうまく組み合わさった時、投資による効果、固定概念にとらわれることのない自由な発想が、不況を切り抜けるだけではなく会社の成長にも繋がります。GEは技術開発に多大な投資をし、これらを実現することを目指しています。これらの発想を実践した成功事例が「healthymagination(ヘルシーマジネーション)」という新たなビジネス戦略に反映され、このたびhealthymaginationアニュアルレポートの第一号を発行する運びとなりました。
GEは、ヘルシーマジネーション・イニシアチブのこれまでの実績に固執せず、今後の課題に正面から取り組むために、新たに3つの視点からイノベーション戦略の実践を始めました。第一に、従来の製品ラインを見直し、その中からヘルシーマジネーションで掲げる「医療コストの削減」、「医療アクセスの拡大」、「医療品質の向上」という目標の実現に適した技術を発掘することを目指します。第二に、今までの考えにとらわれずに、現在GEが持つ優れた技術を用いて、関連する新たな市場や用途を開拓すること、つまり、「隣接する新たな医療分野への展開を図る(moving into adjacent healthcare space)」というアプローチに取り組みます。その一例として、医療向け画像診断技術をデジタル病理診断へ活用する開発に取り組んでいます。
第三に、近い将来に必要となり、医療の在り方をも大きく変える画期的な技術の開発に、より一層注力します。その一つが、高性能な超小型超音波検査装置「Vscan」の発売です。GEではこのほか、新興市場で開発した新興市場向けの各種製品を、新たに先進国向けに展開する戦略、いわゆる「リバース・イノベーション」を実施してきました。これは、新興市場向けにコストを抑え、多くの場合小型化された製品の新しい販売経路を先進国で開拓する取り組みです。例えば、低価格で軽量のポータブル心電図装置「Mac 800」も、インドや中国の農村地区での医療ニーズに対応するよう開発された製品から派生したソリューションです。
GEは、こうした方法で新たに開発された製品や既にヘルシーマジネーション認定製品である製品等を、市場情報の収集や市場動向の調査を的確に行うことで、迅速に市場展開するという方針を決定しました。今後も、世界規模の市場調査や技術開発を続けるとともに、マーケティング・チームや営業/販売チームと密に連携を取りながら、この方針に取り組んでまいります。ヘルシーマジネーションは、こうした取り組みを通じて、より多くの人々に質の高い医療を提供すると同時に、利益を生み出し、GEの長期的な成長を支える中核事業となっています。
ヘルシーマジネーションでは、2015年までの6年間で60億ドルの投資を行います。具体的には、研究開発(R&D)に30億ドルを投じるほか、(医療機関向け)ファイナンスに20億ドル、残りの10億ドルを技術とコンテンツの拡充に割り当てますGEはこの投資を通じて、100種を超えるイノベーションを生み出し、「医療コストの削減」、「医療アクセスの拡大」、「医療品質の向上」という3つの課題で掲げた数値目標の15%を実現することを目指します。
2009年5月にhealthymaginationを始動させ、この1年間で研究開発へ7億ドルを投資、2.5億ドル規模のhealthymagination fundを新設、新たに開発された製品や技術の数は24にのぼりました。この短期間で大きな成果を出せたとはいえ、イノベーションは単により多くのアイディアを生み出せば良いというものではないのです。それよりもテクノロジーは、ビジネス目標を達し、真の社会問題に向き合い、そしてお客さまのニーズをより深く理解し、把握して取り組まなければなりません。
何故なら、多くの革新者と企業は現在における 成功事例やビジネスモデルに行き詰まっており、新たにアイディアを生み出すことを要されています。軍事の世界では、次回の作戦プランを取り組む際、以前の作戦について振り返ることを「rearview mirroring」と呼んでいます。これまでの幾つかの落とし穴が国にとって損害を引き起こすようにビジネスにも長期的に不具合を生じる場合があるからです。
バイタルサイン:
今回のhealthymaginationアニュアルレポートには、投資のほかに、地域における医療課題への取り組み、社員の健康推進、インテル、メイヨ・クリニック、イーライリリー、インターマウンテン・ヘルスケアとの提携、地域に適した技術開発、ヘルスケアITの加速、格差のない医療の提供など、幅広く紹介しています。