ワークスは、独自に新聞も発行していました。リバー・ワークス版がノルマンディ上陸について報じたように、各ワークス発行の新聞が成功事例や業績、工場での日常を伝えていたのです。
常に紙面を飾っていたトピックはイノベーションです。たとえば1944年1月、エリー・ワークス版は一面で修理工J・A・フィンが裁断・研磨機の修理法を改善し、その功労に対して315ドルが授与されたと報じています。1943年11月にはピッツフィールド・ワークスがイノベーションへの報償として1,517ドルを贈ったと伝えています。現在の貨幣価値では、2万ドル近くに上ります。
このような取り組みの証しは、資料として保存されています。スケネクタディ博物館では、GEの多彩な歴史を伝える数々の古い画像やGEワークス発行の新聞を保管しています。中にはスケネクタディ・ワークスのゼネラル・エレクトリック吹奏楽団(28人編成)の写真まで保管されています。ぜひ、これらの資料を通じて、これまでの“GE works”をご覧いただければ幸いです。
GE Works:GEの「ものづくりのDNA」をひも解く
「GE製機器、ノルマンディの形勢逆転に寄与」―― GEが発行していた、ゼネラル・エレクトリック・ニュース紙のリバー・ワークス版が1944年8月に見出しでこう報じました。フランス西部上空において敵軍を撃退した戦闘機「P-47サンダーボルト」には、点火システム、ターボスーパーチャージャーをはじめGE製の航空機器が多数搭載されていました。このニュースは目覚ましいものではありましたが、予想に反するものでは決してありませんでした。
GEの社員たちが製造してきた製品は1世紀以上もの間、世界に動力を供給し(power)、動かし(move)、築き(build)、そして整えて(cure)きました。それがGEの営みであり、そこにGEのものづくりのDNAの片鱗を垣間見ることができます。
GEのイノベーション・スピリットは、時代を切り拓く様々な製品を生み出してきました。電気機関車、米国初のジェットエンジン、テレビ、磁気共鳴断層撮影装置(MRI)、世界初のオーブントースター、電動ナイフ、そして忘れてはならないのが白熱電球です。こうした製品はゼネラル・エレクトリック・ワークスと呼ばれる様々な工場(リバー・ワークス、スケネクタディ・ワークス、エリー・ワークス、リン・ワークス、フォート・ウェイン・ワークスなど)で開発・製造されました。20世紀初頭において「works」は、数多くの製品を生み出す生産拠点を指す言葉として使われていました。