歴史を辿って:クリスマスに赤鼻のトナカイが登場するようになったのはいつから?
トナカイの赤い鼻は電球ではないかもしれませんが、それでもGEのかつての社員が、皆に愛されるトナカイの人気に一役買ったことに変わりはありません。1960年代にGEの家庭用品部門でゼネラル・マネジャーを務めていたウィリアム・H・サーロフは、かつて通販会社のモンゴメリー・ワード社で経営幹部として働いていました。サーロフは1939年、ワード社のコピーライターだったロバート・メイの作品『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』の物語に出会います。ルドルフを一目で気に入ったサーロフは、ワード社が1939年から1946年までクリスマスシーズンに無料配布していたカタログのメインキャラクターに、ルドルフを起用しました。
※ビデオは英語版です
ワード社がロバート・メイに著作権を渡すと、サーロフはルドルフをさらに売り出すようメイに勧めました。そして、大勢のアメリカ人がルドルフの本やレコードを購入するようになり、たちまち赤鼻のトナカイはアメリカのクリスマス風景を塗り変えてしまったのです。しかし、それだけではありません。
GEの家庭用品事業を率いていた1964年、サーロフはルドルフの誕生25周年を記念して、1時間の特別番組を提案します。サーロフの強い推薦があり、テレビ番組制作会社Rankin/Bass社が手がけたこの番組がその年の12月6日に初めて放送されました。それも、GEがスポンサーを務める大学フットボール番組を番組枠から追放してのことでした。GEは、この番組に登場する小人たちを主人公にしたスペシャルCMもいくつか制作しています。このCMは番組放送中に織り込まれる形で放映され、やがて世界に広まりました。このテレビ・コマーシャルこそ、世界中の一番の長寿番組と言えるかもしれません。
ちなみにGEが関わったアニメキャラクターは、ルドルフだけではありません。近眼のマグーが1960年代初期にGEの電球をプロモーションしたほか、フィリックス・ザ・キャットが1925年ころにGEの自動車用ランプの宣伝キャラクターを務めました。
2012年12月27日