GE imagination at work 日本
検索
本ページでは、米原子力エネルギー協会(NEI)が発表した沸騰水型原子炉(BWR)設計についての解説、福島第一原子力発電所の原子炉格納容器の現状に関する所見をご紹介いたします。
2011年3月20日

マークⅠ型原子炉格納容器の仕組み

米原子力エネルギー協会(NEI)より、福島第一原子力発電所で使用されているマークⅠ型原子炉格納容器の設計に関する新しい報告書が発表されましたので、その内容の一部をご紹介いたします。この報告書は、マークⅠ型原子炉格納容器の安全性を保つために過去数十年間に渡り米国と規制機関が実施してきた取り組みを紹介し、「マークⅠ型の原子炉格納容器は安全性が実証された技術を採用している。経年とともに、安全性確認のための様々な試験、知識の蓄積、先端的な分析が重ねられ、安全性はさらに強化された」と述べています。

報告書は、沸騰水型原子炉(BWR)設計についての解説に加えて、福島第一原子力発電所の原子炉格納容器の現状に関する所見を掲載しています。その一部は以下の通りです。

• 「発電所内および外で電力が同時に長期間失われるといった事態は、運転中のどの原子炉格納容器においても設計基準の対象外である」

• 「福島第一原子力発電所のマークⅠ型格原子炉格納容器は設計圧力よりかなり大きな圧力に耐えたとみられる」

• 「福島第一原子力発電所の原子炉圧力容器と原子炉の非常時応答は、1980年代と1990年代初期の重大事故に関する研究結果と概ね一致した反応を示している」

報告書はこの他に、「原冷却材喪失事故時における格納容器のオペレーション」、「原子炉格納容器設計の発展」、「所内電源喪失時における原子炉格納容器のオペレーション」について述べています。

所内電源喪失時のオペレーションについて、報告書は次のように述べています。「1980年代末から1990年代初めにかけて、BWRの発電所事業者は、発電所の電力と既存の非常用ディーゼル発電機の電力が失われた事態に備え、変更と改良を加えた。・・・ 2001年9月11日のテロ攻撃を受けて、米国の一部の発電所は、原子炉建屋に大きな被害が出た場合に備え、原子炉と燃料プールへの給水を行うための追加措置を取り入れ、追加機器を設置した。こうした変更点には、ディーゼル駆動のポンプ、別系統の配管、追加の非常時手順などの導入が含まれ、発電所の電力が失われても幾つかの水源から水の補給ができるようにした」
※本レポートは米国本社のウェブサイト、ge.com上に発行したGE Reportsの抄訳です。原文はこちら

東日本大震災により被災された皆さまとご家族の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
皆さまの安全、そして被災地が一日も早く復興することをお祈り申し上げます。弊社といたしましても、今後も引き続き全力で支援活動に取り組んでまいります。


GEと日立製作所は、両社の合弁会社を通じて原子力事業を行っています。グローバルではGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)が、日本国内では日立GEニュークリア・エナジー(HGNE)が事業運営にあたっております。


 

米原子力エネルギー協会(NEI)による報告書の全文
>> 日本語訳
>> 原文 (英語):NEIのウェブサイトへリンクしています

※この日本語訳は、NEIの同意を得てGEにおいて作成したものです。
原文との間で内容の齟齬がある場合には、NEIによる英語原文が優先します。