東日本大震災により被災された皆さまとご家族の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
皆さまの安全、そして被災地が一日も早く復興することをお祈り申し上げます。弊社といたしましても、今後も引き続き全力で支援活動に取り組んでまいります。
GEと日立製作所は、両社の合弁会社を通じて原子力事業を行っています。グローバルではGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)が、日本国内では日立GEニュークリア・エナジー(HGNE)が事業運営にあたっております。
クリックで拡大します:マークⅠ型原子炉の構造図解
図中の英語対訳
Containment Types – Mark I マークⅠ型原子炉格納容器
<図解の右上>
●Mark I suppression pool is located in the steel torus shaped ring below the reactor vessel.
マークI型圧力抑制プールは、原子炉格納容器の下に、鋼鉄製ドーナツ形状のリングとして設置されています。
●The function of the suppression pool is to condense steam from the reactor vessel during emergency conditions.
圧力抑制プールの機能は、非常時に、原子炉格納容器内の蒸気を液化することです。
<図解>
Suppression Pool 圧力抑制プール
Water level 水位
Vacuum breaker 真空ブレーカー
MSIV 主蒸気隔離弁
Expansion joint 伸縮継手
Ring header リング・ヘッダー
Vent ベント (排出管)
Torus (30 ft. dia) トーラス(直径30フィート)
Down Comer Pipe ダウンカマー・パイプ
Dry Well ドライウエル
To reactor building 原子炉建屋へ
※本レポートは米国本社のウェブサイト、ge.com上に発行したGE Reportsの抄訳です。原文はこちら
2011年3月18日
この数日、福島第一原発の原子炉に採用されているマークⅠ型原子炉格納容器の設計は、以前から問題を起こしてきたとする報道が見られます。そうした報道に含まれる憶測が更に他の報道機関や政治評論家が取り上げられているため、ここに事実関係をご説明いたします。福島第一原発の各原子炉で何が起きているのか、現在詳しく把握できる段階ではありませんが、私どもは事実の調査作業に全面的に協力することをお約束します。まずここで、この技術の40年間の歴史とこれまでの実績について述べさせていただきます。
コメント:マークⅠ型原子炉は競合する加圧水型原子炉(PWR)に比べて「物理的な堅牢性」が劣るのではないか。
事実:マークⅠ型はすべての安全基準を満たし、40年以上に渡って問題なく運用されてきました。他種の原子炉設計に使用されている原子炉格納容器との違いは、容器の大きさの違いも含め、主として、原子炉設計の運用特性の違いに由来します。例えば、GEの原子炉格納容器は圧力抑制技術を採用しており、事故時には貯蔵水が蒸気を液化し、格納容器にかかる圧力を減少させます。格納容器は事故ガイドラインに沿って設計されており、想定される最大の圧力に耐えるよう製造されています。
コメント:マークⅠ型の運用はやめるべきである。なぜなら米原子力委員会のスティーブン・ハナウアー氏が、1972年に、マークⅠ型は原子炉格納容器が小さく、水素が充満すると、爆発や破壊が起こりやすいと述べているからだ。
事実:原子力規制委員会(NRC)は1980年、ハナウアー氏のマークⅠ型に関するメモが喚起した懸念を慎重に審査し、「ハナウアー博士ご自身も含め、審査委員は、マークⅠ型原子炉格納容器の圧力抑制設計は安全であるとの結論に達した」と発表しています。
コメント:マークⅠ型は「彼ら(GE)が比較的小型で安価な原子炉格納容器構造を採用したことで、安くしかも簡単に製造できた」
事実:マークⅠ型に組み込まれた圧力抑制機能により、原子炉格納容器の設計を小型化することができました。この圧力抑制技術により、マークⅠ型は、圧力抑制プール内で蒸気を液化し、原子炉格納容器内の圧力を下げます。安全性は私たちの最優先事項であり、マークⅠ型の設計はNRCのすべての設計基準を満たしています。
コメント:電力会社からシステムに欠陥があるとして訴えられる恐れから、マークⅠ型には過去数十年間に何度も改良が加えられた。
事実:マークⅠ型の原子炉格納設計は、技術の進展と安全基準の変更に応じて、1980年代に改良されました。規制機関が求めた変更はすべて導入されています。こうした変更は運用経験と技術の発展にもとづくものであり、訴訟リスクへの対応ではありません。
本ページでは、マークⅠ型原子炉格納容器の設計に関して、40年以上に渡る歴史とこれまでの実績についてご紹介いたします。