GEnxエンジン搭載のボーイング787ドリームライナー、
速度と飛行距離で世界記録を樹立
オハイオ州イーブンデール - 2011年12月8日
GE製のGEnx-1Bエンジンを搭載したボーイング787ドリームライナーが、速度と飛行距離において、同機体重量クラスの世界記録を達成しました。GEアビエーションでGEnxプログラムのバイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーを務めるビル・フィッツジェラルドは、こう語っています。「GEアビエーションは、ボーイング787ドリームライナーの世界記録樹立に参画できたことに、胸を躍らせています。この世界記録はGEnx-1Bエンジンの卓越した信頼性と耐久性だけでなく、このエンジンが最先端技術を結集していることを示しています。」
GE製のGEnx-1Bエンジンを搭載したB787 ZA006号機は12月6日午前11時2分にシアトルのボーイングフィールドを離陸、バングラデシュのダッカまで1万710マイルを飛行しました。記録された距離は1万337マイル(1万9,144キロメートル)で、同クラス(機体重量44万~55万ポンド)航空機としての世界最長記録を樹立しました。従来の世界記録は、エアバス製A330型機が2002年に記録した9,127マイル(1万6,903キロメートル)でした。
同機はダッカで2時間の給油停泊後、シアトルまで復路9,734マイル(1万8,027キロメートル)を飛行し、12月8日午前5時29分に着陸。東周りの世界一周42時間27分という記録を樹立しました。この重量クラスの機体では、世界一周の速度記録はこれまでに例がありません。
今回の航路はシアトルから米東海岸沖のナンタケット経由で大西洋を横断してスペインのサンチャゴから欧州に入り、地中海を南下。ルクソールまでエジプトを横断し、中東、インドを経てバングラデシュに至るルートを取りました。帰路はシンガポール、フィリピン、グアム、ホノルル沖の米国領空経由でシアトルに到着というルートでした。
GEnx-1Bエンジンは先ごろ、双発機による長距離洋上飛行の要件であるETOPS(Extended-range, Twin-Operations)で330分の型式承認を米連邦航空局(FAA)から取得しました。この承認取得にあたり、3,000サイクル地上耐久試験をはじめとする厳しい要件をすべてクリアしています。
GEnxエンジンは、GE製CF6エンジンの後継機種にあたり、高い運用実績を誇るGE90エンジンの設計技術を基にしています。CF6エンジンに比べて燃料消費率を最大15%低減しており、CO2排出量も15%削減できることになります。革新的なTAPS(二重環状予混合)燃焼器の採用により、NOx(窒素酸化物)排出量で55%、その他の規制ガスで90%の余裕をもって現行規制値をクリアしています。単位推力に対する騒音レベル比でみるとGEnxはGE製で最も静かなエンジンであり、ファン先端周速を抑えた、より効率の良い大型ファンブレードの採用によりそれを実現しており、騒音レベルは約30%低減されています。また、GEnxエンジンはフロントファンケースとファンブレードの両方に炭素繊維複合材を採用している世界で唯一のジェットエンジンです。
GEnx開発事業には、RSP(レベニューシェアリングパートナー:参加比率に応じて収益配分を受ける共同事業者)として日本の株式会社IHI、伊アヴィオ社、スウェーデンのボルボ・エアロ社、独MTU社、ベルギーのテックスペース・エアロ社、仏スネクマ社(サフラン・グループ)、韓国のサムスンテックウィン社が参画しています。
GEnxは、GEが提唱する事業戦略「ecomagination(エコマジネーション)」の一翼を担う製品です。エコマジネーションでは、コスト効率の高い最先端技術の開発を通じ、環境と業績双方におけるお客様の実績向上を目指しています。