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インダストリアル・インターネットのアプリケーションは、医療費を約25%削減し、年間約1,000億ドルの節減をもたらす可能性が
では、一体何をすべきでしょうか。答えのひとつとしてデータの活用があります。現在では、ネットワークやソフトウェア、データ分析技術の利用が可能であり、また臨床医がより多くの情報に基づく判断を行う手助けをしたり、システムの無駄を絞り出すための情報提供を行う便利なツールがあります。GEが最近発表した人・機器・データをつなぐデジタルネットワーク「インダストリアル・インターネット」に関するレポートでは、このネットワークが世界の医療費を約25%削減し、年間約1,000億ドルの節減をもたらす可能性があると予測しています。GEヘルスケアITのチーフ・テクノロジー・オフィサー兼GEヘルスケアのソフトウェアリーダーのエブレン・エリュレックは次のように述べています。「現在、データは医療機器や電子カルテなど、さまざまな場に存在しています。こうした情報のすべてがインダストリアル・インターネットを通じ、より多くの情報に基づいた医師判断を実現するプラットフォームに送られるようになることを、想像してみてください」
インダストリアル・インターネットのアプリケーションは、医療費を約25%削減し、年間約1,000億ドルの節減をもたらす可能性が

デジタルホスピタル: データが医師の第二、第三の脳となり、病院をより安全に

この記事は、GEの米国本社(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)が2013年3月8日に公開したGE Reportsの全訳です。
※原文はこちら: "Digital Hospital: Data Can Give Your Doctor Extra Brains, Make Hospitals Safer"

 

世界の医療システムはいま数多くの難問に直面しています。最も顕著な課題としては高額な医療費負担が挙げられるでしょう。しかし、治療の質や治療そのものへのアクセスといった問題も膨らんできています。GEヘルスケアが委託して実施した最近の調査によると、米国の病院は「深刻な対応力不足や患者さんの入退院における業務フローに関して、今後発生し得る課題への準備が整っていない可能性」があります。米国、英国、中国の看護師を対象とした患者さんの安全性に関する別の調査では、回答者の多くがミスを目の当たりにしたことがあり、勤務先の病院を安全と呼べる回答者はほとんどいないことが明らかになりました。
ここで一例があります。GEヘルスケアとマイクロソフト社との合弁会社カラダイムは、病院に救急救命室と病床管理の様子をほぼリアルタイムで提供するデジタルツールを構築中です。そのひとつ、Guided Analyticsと呼ばれるツールは、患者さんの治療および経過を追跡したり、不要な検査の重複を省いたり、よりよいケアを通じ患者さんが救急救命室(ER)に再来せずに済むようにするもの。AutoBedというソリューションは、患者さんの入退院に関する業務フロー管理を支援し、医師が予定どおりに患者さんの診察を終え、ベッド、機器およびその他の資産を確保できるようにするものです。GEの同様のシステムであるAgileTracは、ニューヨークのマウントサイナイ病院で、すでに多数の機器および患者さんをモニタリングしています。同病院長のウェイン・キースリー氏はニューヨークタイムズ紙で、AgileTracのような技術の利点を「患者さんの日々のフロー、物的資産および治療を経過に沿って見ることができる点です」と語りました。
また、GEのソフトウェアエンジニアは、多種多様なシステム、部門、専門家、場所から送られてくる患者さんの画像や文書を医師や病院が一元管理できる、デジタルの「ベンダー ニュートラルアーカイブ」(VNA)、セントリシティ・クリニカル・アーカイブを発表しました。例えば、サウスウエスタン・オンタリオ・デジタル・イメージング・ネットワーク(SWODIN)は、7つの異なるベンダーの医用画像管理システム(PACS)と連携し、62の病院の年間320万件の検査データを管理しています。GEのソフトウェア部門のひとり、エリュレックは「これはコンピュータ断層撮影装置(CT)や磁気共鳴断層撮影装置(MR)の画像データ、もしくは病理データをサイトやクラウド上のスペースに保存できるネットワークです」と言います。
エリュレックのチームはまた、患者さんの状態確認と診断をデータベースで一元化しようとしています。「シフト開始直後の医師が、新たな気持ちと視点で情報を確認できるようになります」とエリュレックは言います。これにより、より優れた医学的判断、最終的には、よりよいケアを支援する情報提供が可能となるはずです。
エリュレックは次のように続けます。「医療画像、診断、治療。これらすべての点において、患者さんや施設がよりアクセスしやすくなるよう、皆が努力しています。共通のポイントはアクセス、品質、コストです。これは例えばインドであれ米国であれ変わりません」