GEのスマートグリッド研究室。ニューヨーク州ニスカユナのGEグローバル・リサーチ内にある、EVの研究拠点。
米国のEV市場はなお黎明期にあるとはいえ健全であり、上述した有望な兆しが見えてきています。これを受けGEと日産は、市場拡大に向けて研究開発に関わるリソースを持ち寄り、2つの研究分野に集中することで合意しました。第一に家庭及びビルとEVとの連携、第二にEVの充電性能と、数百万台のEVが普及した場合の電力網に対する将来的影響の調査です。将来的に大量のEVを送電網につなぎたい日産にとって、世界の電力の25%を発電・送電する機器の設計・製造を手がけるGEをパートナーとして選んだのは、当然の流れといえます。さらにGEは社用EVの運用実績を積んでいるほか、充電ステーション『ワットステーション』をはじめEV用充電インフラのあらゆるポイントに関わる技術を開発しています
日産のアメリカ事業統括拠点Nissan Americasの研究開発担当シニア・バイス・プレジデント、カーラ・ベイロは、こう語っています。「GEとのこのような共同研究により、ゼロ・エミッションモビリティの本格実現に向けた日産のコミットメントはさらに強固なものになります。エネルギー網に関するGEの幅広い知識が『日産リーフ』をはじめEV市場のよりよい環境構築を後押しするとともに、新旧のお客様に提供できる価値がさらに高まるものと期待しています」。
GEと日産の研究者が共同で研究していく主な課題には、家庭やビルのスマートエネルギー管理システムとEV用充電システムの連携方法、家庭用の太陽光発電といった再生可能エネルギーの発電・蓄電システムのEV用電力供給における活用法、CHAdeMo認定を取得した日産のEV用急速充電器など、EVと家庭間の双方向の送電システムの構築などがあります。EVと家庭間で双方向の送電が可能になれば、電力需要ピーク時において送電網から家庭が消費する電力が抑制できるとともに、緊急時のバックアップ電源としてEVを利用できます。
GEと日産はこうした課題に実用可能な答えを見出し、EVの発展を支援する意向です。
2011年9月30日
GEと日産自動車
電気自動車の普及加速に向け共同研究に着手