ロール・ツー・ロール製法
OLEDデバイスを大量生産するために、新聞印刷の工程と似た手法を使った低コストの新製法を考案しています。これは特殊な試みと言えます。なぜなら、最新テクノロジー(OLED)と非常に古い技術(印刷)と組み合わせなければならないからです。
光る壁紙を想像してみてください。「電球」という概念から離れることで、GEの科学者はOLEDを大いに進化させ、家庭や職場を照らすまったく新しく効率的な技術を開発しています
「未来の電球が球状でなかったらどうだろう」 GE
グローバル・リサーチの科学者たちは、そんな風に考え、有機発光ダイオード(OLED)プログラムを追及してきました。では、そのゴールは? ご家庭やオフィスに、これまでに見たこともないような照明を提供するロール・ツー・ロール・シートになりました。このシートは紙のように薄く、しなやかにたわむプラスチックでできています。光る壁紙を想像してみてください。GEの科学者たちは、「電球」という概念から離れることで、OLEDを大いに進化させ、ご家庭や職場を照らすまったく新しく効率的な技術を開発しています。
OLEDはポリマーまたはプラスチック素材の非常に薄いシートで、電荷を加えると発光します。OLEDテクノロジーは、これまでにも携帯電話やテレビ画面などのディスプレイ製品で実用化されていますが、GEの科学者たちは、一般的な照明にOLEDを使用するという、新たなレベルにこのテクノロジーを持ち込もうとしています。しかしこれを実現するには、ディスプレイの場合にはなかったいくつかの難題が控えています。照明の明るさと品質の面では、私たちは既に大きな成果を上げました。現在取り組んでいる技術的に高度なハードルとしては、電力消費効率、高輝度での寿命、低コストのデバイス構造などが挙げられます。
しかし、これらの領域でも私たちは着実に前進しています。過去8年間で、GEは白色OLEDの品質、サイズ、明るさ、効率、ロール・ツー・ロール製法などといった複数の世界的ブレークスルーを達成してきました。とはいえ、私たちはまだ満足しているわけではありません。GEグローバル・リサーチの科学者たちは、高い効率を誇る蛍光照明の品質をも凌ぐOLEDテクノロジーの開発に専心しています。トーマス・エジソンによって共同設立された会社が、彼の最も有名な発明を過去のものとしようとしているのです。しかし、それは彼が望んでいることだと、私たちは考えています。
新素材の開発
新素材の開発成物質専門の科学者たちが、新しい有機半導体素材を開発しています。新素材は、現在市場に存在するものよりも効率がよく、寿命の長い照明器具を実現できるものになるでしょう。
バリア膜
空気と水の拡散を防ぐ、極めて高性能のバリア・コーティング技術を開発しています。このコーティングはユニークで、高スループット多層構造のPECVD(プラズマ化学気相成長法 plasma enhanced chemical vapor deposition)コーティング方式を利用しています。
OLED照明デバイスのデザイン
広い範囲により明るい照明を提供するために、効率がよく、耐故障性の高い新しいデバイス構造を設計しています。ここでの躍進の決め手は、OLEDのデバイス物理学を詳細まで理解する堅実な努力にあります。