GE imagination at work 日本
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GEグローバル・リサーチ・ジャパン

 

日本経済新聞社が2010年3月まで運営していたウェブサイト「日経エコロミー」に連載したものです。
この記事は2008年10月28日に掲載しました。
技術立国である日本は、歴年、圧倒的な研究開発投資を行ってきており、特許出願数においても諸外国を大幅に上回っている(※1)ことは、多くの方がご存知のことでしょう。過去数十年にわたるグローバリゼーションの波のなかで、日本の優れた技術力は、世界に「新しい価値」を届け続け、各企業は成長を遂げてきました。このことに世界中の政府や企業が畏敬の念を持っており、GEもその例外ではありません。

いま世界は、環境問題に限らず人口動態の変化や新興国の急激な都市化によって、様々な課題を抱えており、この解決を果たす新たな技術やイノベーションが求められています。つまり、世界には膨大な需要が潜在しており、技術力を持つ企業の前には、大きなチャンスが控えています。

GEは、「ものづくり」を核にする企業として、創業期から100年以上にわたりイノベーション創出の源泉となる人材の育成や確保に努めてきました。その一方で、近年は国境を越えた「オープン・イノベーション」にも注力しており、会長兼CEOであるジェフ・イメルトも、その推進のうえで日本を「最も重要な国のひとつ」と位置付けており、積極的に取り組んでいます。具体的な例のひとつとして、国境や企業の垣根を越えたオープンな取り組み、GEとのテクノロジー・パートナーシップ締結(技術協業)を希望する企業を広く対象とした“ウェブサイト上の常時公募”が挙げられます。
日本の技術力を世界へ展開するために(08/10/28)
■オープン・イノベーションとは

顧客ニーズが多様化し、産業技術がますます高度化・複雑化する現代。企業の競争力を高めるために、イノベーションのトレンドは、自社だけでR&D(技術開発)を進める「クローズド・イノベーション」から、「オープン・イノベーション」へとシフトしようとしています。

クローズド・イノベーションでは、産業内で最も優れた技術を生み出せば圧倒的な成功を収められるメリットがある反面、時間もコストもかかり、技術革新競争を勝ち抜くための障壁が高いリスクがあります。ひいては産業発展を遅らせることにもなりかねません。 しかし、社内リソースに限らず、異なる強みや専門性を備えた企業とオープンな協業を図れば、技術と技術とが出会うことによって生まれる革新的なイノベーションの可能性は格段に拡がります。オープン・イノベーションに取り組む企業は、スピードが問われる時代においても、投資効率を上げながら着実に競争力を増すことが出来ます。GEはその先駆けとして、早くからこれに取り組んできました。

現在までにも、本田技研工業社と小型ビジネスジェット用ターボファンエンジンの事業化に向けてHondaエアロ・エンジンズを設立したほか、コニカミノルタ社とは次世代の灯りとして期待される有機EL照明を商業化するための協同開発を進めています。また、大企業だけでなく、「社員数2名」といった中小規模の企業とも、協業実績があります。
GE技術開発への取り組みを紹介するウェブサイト
GE技術開発への取り組みを紹介するウェブサイト。GEは世界4箇所に研究開発機関(GEグローバル・リサーチ・センター)を構える
■日本企業と共に、グローバルな成長を目指す

日本企業とのオープン・イノベーションを推進することは、日本企業にとってもGEにとっても、互いに大きなメリットがあります。革新的な技術の開発、製品・商業化、および世界的な販売網の確立には、それぞれの分野における極めて高度な専門性が求められます。それぞれが単独で行うよりも、異なる強みや専門性を備えた企業とオープンに協業することで、プロジェクトの実現可能性を飛躍的に広げ、グローバルな競争力の獲得に繋がります。

「せっかくの優れた技術があっても、うまく事業化に繋がらない」と悩む企業が、日本には多く存在しており、優れた技術が眠っています。こうした技術と、GEが得意としているグローバル市場に向けた研究開発力と事業化力との相乗効果で、日本企業と共にグローバルな成長を実現するシナリオ――ここには、中国やインド、中東やロシア、ブラジルといった急成長が望まれている新時代のグローバル市場に配備されたGEの販売網を活かすことを描いています。そして、GEは今後、日本企業との技術協業に数百億円規模の投資を行う計画です。
■日本企業から、積極的な協業の申し込み

先に述べた、当社のウェブサイト上におけるテクノロジー・パートナーシップ締結(技術協業)公募には、開始直後から多くの反響があり、自信ある技術のグローバル展開を目指している日本企業の多さを改めて実感しました。ネット上での公募は世界100カ国以上で事業を行うGEにとっても初の試みですが、環境や省エネルギー、ライフサイエンスやものづくりなどで世界を席巻する日本ならではの試みと言えます。

多様な事業行うGEでは、ひとつの技術が、分野を超えて複数の製品に役立てられることも少なくありません。これまでの応募企業は、数名から数千人まで企業規模も様々、技術分野も多岐に渡っています。こうした企業と共に、共にビジネスの成長を実現するだけでなく新しい未来を創造することに期待が高まります。国境、事業分野の壁、企業の壁――こうしたものを超えた“ボーダレス”な取り組みが求められる時代の担い手として、GEはここ日本でも、さらなる努力を続けます。
コニカミノルタ社と商業化に向けて共同開発している有機EL照明
コニカミノルタ社と商業化に向けて共同開発している有機EL照明
GEグローバル・リサーチ・ジャパンが窓口となり、このウェブサイトを通じてGEとのテクノロジー・パートナーシップ締結(技術協業)を希望する日本企業からの公募を受け付けている