―SASのサービスエンジニアに必要なスキルを教えてください。英語力はどの程度のレベルが必要でしょうか。
鳥谷峯: SASのサービスエンジニアは、基本的にお客様への販売活動、新規サービス契約を獲得するという業務はありません。営業的な側面より、テクニカルな部分とプランニングが中心となる業務だと思います。もちろん、担当する機器の種類が多いため、広い知識と経験、技術が必要です。でもさらに重要なのは、コミュニケーションスキルや提案力。お客様の会社に常駐し、常にお客様の側でパートナーとして働くスタイルだからです。
また、今の時代、英語力は高ければ高いほど良いと思いますが、私たちが求めている人材としては、「英語が嫌いではないこと」が前提です。機器のマニュアル・ドキュメント関連は英語表記が多いため、英語でeメールのやりとりができるなど、最低限でも英語の読解力が必要になります。
実際、英語が喋れないと仕事ができないという職場ではありませんが、会社としては、もっと英語が使えるエンジニアを増やし、ビジネスの可能性を広げたいと考えていますので、英語力を伸ばしたいという人には良い機会になると思います。
■自分を高めチャレンジしたい人には無限の可能性が拡がっている!
―外資系企業というと評価制度や雇用に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません...
鳥谷峯: GEの評価制度は実力主義ですが、特にライフサイエンス統括本部では「人材を、より大事にしたい」と考えており、それが組織の強みになっています。
かえって日本の企業より人材を大切にする会社だと思います。何より上下の壁、部署間の壁がなく、実力を発揮したいと思う人には、とても働きやすい環境だと思います。また、教育制度が充実しているのもGEの特色です。毎年2?3月にマネージャーと本人との間で育成プランを立てます。それによって、外部へトレーニングに行く場合もありますし、社内研修を使う場合もあります。エンジニアの場合は、マスターする製品によって、オンジョブでのトレーニング、または集合トレーニングのプランを立てます。半期に一度、または定期的にプランを再検討する機会を設け、常に社員のフォローアップに力を入れています。まさに、自分を成長させることができる会社です。
―サービスエンジニアの将来性やGEでの可能性についてお聞かせください。
鳥谷峯: SASのサービスエンジニアとして、さまざまな製品の修理できるようになり、技術の幅が無限に拡がると思います。将来の方向性としては、サービスエンジニアからサイト(常駐するオフィス)を管理する立場となり、スタッフの育成・管理をはじめ、お客様との交渉の窓口として一つ一つの機器に対するサービス内容・契約金額の決定や、メーカーとの折衝などを行うサイト・マネージャーへの道が開かれています。
一方、管理者ではなくエンジニアとして深く技術を追求したい人は、いろいろなサイトにいるエンジニアのサポート役として、活躍することができるでしょう。このビジネスはグローバルでも展開していますから、希望があれば将来的にアメリカ、ヨーロッパでの活躍のチャンスがあります。
また、SASのサービスエンジニアとして経験を積み、将来違うところで活躍したいと希望した場合、例えば、ライフサイエンス統括本部の中には自社製品だけのメンテナンスを担当している部署がありますし、GEヘルスケア・ジャパンの中には医療機器のメンテナンスを担当している部署もありますから、将来は研究機関ではなく患者さんのために医療の最前線で働くこともできます。
さらにもっと踏み出してGEグループの別会社で活躍できる道も開かれています。GEには他のビジネスにチャレンジしたい人のための応募システムがあり、さまざまなチャンスが拡がっています。自分を高め、チャレンジしたい人にとって無限の可能性があり、それをしっかり評価できる体制が整っているのがGEの魅力なのです。
■サービスマンからパートナーへ。SASには、既存の仕事にはない魅力とやりがいがある!
―SASのサービスエンジニアの仕事の魅力についてお聞かせください。
鳥谷峯: SASのサービスエンジニアは、ものすごく幅広い製品に対応していきますから、高い技術力を身につけることができ、自分自身の幅を広げられます。また、サービスエンジニアという仕事を好む人は、単に機械を修理するだけでなく、お客様との関係構築を大事にしていると思います。SASのサービスエンジニアは、お客様の会社で研究員の方々をバックアップするパートナーとして一緒に働くことができるため、通常のサービスエンジニアと比べた場合、より高い満足度を得られるだけでなく、強い信頼関係も築くことができると思います。確かにお客様の会社の中で、仕事をするということは、最初は厳しい環境かもしれません。しかし、逆に言えば、その職場のことをより深く知り、その会社の社員達とより深くコミュニケーションを取り、信頼されて仕事をしてゆく、まさにその人自身が成長できる場所だと思います。苦労もありますが、その分、喜びも感じられるでしょう。そういう意味でサービスエンジニアとしては、究極の職場ではないかと思います。
また、私たちのSASビジネスは、全社で注目されており、「SASで働いているエンジニアはスーパーマン」と評価する人もいます。高い専門性を身につけるとともに、新しいビジネスを創造してゆくパイオニアとしての喜びも感じることができる仕事です。
―SASのサービスエンジニアの仕事内容について具体的にお聞かせください。
鳥谷峯: 基本はお客様の会社(製薬会社)に常駐し、稼働している理化学機器や分析機など、自社製品だけではなく他社製品も含め、修理対応・定期点検などを一括で行います。何か不具合が生じたときにすぐに駆けつけ、機械が壊れていれば、修理対応をしますし、ハードウェアの故障でなければ調整だけで短時間で済むこともあります。レスポンスが格段に良いのがSASのサービス、と言えるでしょう。
私たちのサービスは、他社製品も含め、何千という種類の機器を対象としているため、私たちが直せない商品も契約に含まれています。そうした場合でもお客様の窓口はGEヘルスケア・ジャパンですから、SASのサービスエンジニアが担当します。現場で不具合を確認し、対応できないものはメーカーに連絡し、スケジュール調整や修理の立ち合い、確認、修理後のお客様への報告などを一括で行います。研究員の方は私たちのコールセンターに連絡すれば、手間のかかる一連の間接作業をしなくても済むため、より多くの時間を研究に費やすことができるわけです。
こうした業務のほか、機器の定期点検のスケジューリングの代行もSASのサービスエンジニアの仕事です。そのほか、機器のドキュメント関連の整理サポートをしたり、お客様のニーズにあわせてソリューションを提供する他、高額なリース物件などの多い研究機関の資産管理もサポートします。いずれにせよ、お客様と日々接しながら仕事を進めていますから、契約業務を行うだけでなく、さまざまな提案やアドバイスも可能になります。その点が、修理やメンテナンスを行う時にだけ訪問する、今までのサービスエンジニアとは決定的に違うところです。仕事の幅が大きく広がり、信頼関係もより深く、濃くなり、プランニングやコンサルティング的な仕事が加わって、とてもやりがいのある仕事になっているのです。
鳥谷峯信男
GE Healthcare
ライフサイエンス統括本部
技術サービス部 部長
■大切なのは、機器のメンテナンス業務の経験とコミュニケーション力、提案力。